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MADE 「Y 」 TOKYO の八角時計
昨夕、友人の岡田ご夫妻が見えました。 ご自宅で愛用していた古いボンボン時計の調子がよくないので、替りを捜しているのだが、 「貴方のところにある八角時計を譲ってもらえないだろうか?」とのことです。 以前目にしたものを記憶されていたようでした。 何しろ我が家へ嫁いできて40数年になるのではないでしょうか、 文字盤にある「Y」のマークを調べてみたのですが,まだわかりません。 戸田如彦著「アンティーク掛時計」のトレードマーク欄を添付します。 改めて鍵を巻き、調子を確かめました。 大丈夫、注油は必要でしょうが、快調に時を刻みだしました ホッとして、この友人に嫁がせることとなりました。 画像は、岡田宅で寛いでいる姿です。 2時の時報もしっかり打っていました。 金属のゴングを打つのですが、木の温もりというのか、柔らかな音が木の箱の中で共鳴し余韻が生まれます。 休日の午後の ゆったりとした時を刻んでゆきます・・・・ 最後の画像は、ご岡田さん御自身が描いた自画像です。 何れ私もお願いしたいと考えているところです。
Hanging clock 「Y」のマークの八角時計 ずいぶん前ですが、記録は有りません0318
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赤坂 一ツ木通り 「白 妙」
コレクターには、「これダ~!」 「これしかない!」と思い込んでしまったアイテムが、必ずあります。 津軽のじょっぱり 川越 秀三さんの場合は「ユンハンスのスリゲル」でしだ。 とにかく、壁という壁にはビッシリ、 ユンハンス・・・だらけ。 壁に掛けきれない分は、家中の、押入れという押入れに、ビッチリと積み上げられていた。 何んと!!600台だと言う。 コレクター駆け出しは、「これ、どうするんですか~」と、呆れ果ててしまった。 その川越さんが、私が持参した写真を見て、 「あんたも、道楽者だな~」と、やさしく 津軽弁で言われた。 忘れられません。 そう云う私も500台をとっくに超えてしまったのだ・・・・ 欲張った挙句、シックリこないものもも混ざってしまう。→ そぎ落とすこと 蒐集は、足し算と引き算。 成熟したシンプルさが理想のクオリティ。 その境地に、なかなか達せなく、情けない。 さて、しばらくたって‘76年ご子息が 赤坂一ッ木通りに、洋菓子店を開業されたことを知りました。 チーズケーキが人気で、「an an」等の女性誌にたくさん取り上げられ、大評判の店になりました。 2階の喫茶室の漆喰壁には、ユンハンスの逸品が掛けられていて、 来し方・行く末 の時を静かに刻んでいます。 それにしてもあの600台はどうなってしまったのか?・・・ 川越さんの鮮烈な記憶を思い浮かべるが、何処にも面影はない。 お嬢さまは画家を志し、当時フランスに留学中とお聞きしました。 「白妙」のロゴや、ドァハンドル、サインデザインなど隅々に、 お嬢さまの心意気が込められている、と思い廻らせております。
Hanging clock JUNHANS 赤坂 一ツ木通り 「白 妙」0318
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八日持ち 焼きエトウ 精工舎のカタログより
右側 八日持ち 焼きエトウ (精工舎のカタログより) 6インチ琺瑯文字盤。 当時、琺瑯を「焼きエトウ」と称していました。八日巻 半打ち。 さっき、改めて眺めて、気が付きました。 精工舎だとばっかり思い込んでいたのでした、が・・・・ 文字盤にあるトレードマークは、愛知時計のものでした。 記憶の殆どは、あやふやなもので、そのまたほとんどが、思い込みだと言う事を、改めて認識しました。 と言う事は、ここに記述した記憶の大半は ????? かな? 左側 アメリカ 1900年頃、高さ64㎝ かって、新宿のジャズ喫茶「木馬」 小澤さんのコレクションの逸品でした。 「木馬」で、飽かず眺めていたものです・・・ 忘れていた頃に、奥さまから「買わないか?」とのことでした。 小澤さんとは離婚して、息子さんが「タチヤ」と言う骨董店を営んでいました 縁が有って、私の蒐集の一翼を担ってくれています。 さて、世の中は、巡り、めぐる・・・ 我が家では、 ANSONIA HABANA の兄貴分として 大切に、遇されています。
Hanging clock 愛知時計 200.000円0318
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銀座 SHELL MAN 磯貝 建文 さん
「銀座 シェルマン」は1971年開業の老舗。 当初は、時計・オルゴール、人形、蓄音機等の品揃え 往時のDMを記載しました。 東銀座のマガジンハウス社(旧 平凡出版)の斜向かい。 1960年代には、すぐ北側のしもた屋で、あの「ローヤル・アーツ」がありました。 「ローヤル・アーツ」(青山・開化亭 村松 靖夫/大魔神)については項を改めて・・・ さて、「銀座 シェルマン」では70年代後半、 アールヌーボーやアールデコ調の Humbrug American社のウオールクロックや、 スタンド照明 などを購きました。 画像左の Humbrug American は,気に入りの逸品です。 「時代や値段に拘るのではなく、モノに力があり、本当に良いものだけを扱いたい」と言う磯貝さん。 「オーナーの目が信頼できる。感覚もいいし、骨董の知識も深い。 ここの商品なら間違いない」というお客は多い
Hanging clock Humbrug American (画像 左) 50.000円0318
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ジャズ喫茶「木馬」物語 続き
私が通い始めた頃、「木馬」は 新宿・靖国通りの路面に有りました。 以前は、画材屋を営んでいたとか、 話題はちょっとそれますが、 DIG/DUGの中平さんが、大学を卒業してジャズ喫茶を始めようとした時に、 小澤さんに相談したとのことです。 当時は、いまだ都電が靖国通りを走っており、通り全体が埃っぽい感じでした。 角筈に都電の車庫があった頃です(最後の画像) その後、車庫はゴールデン街として再生。 今尚、繁栄している。 間もなく、都電の廃止・再開発で、木馬は歌舞伎町の小林ビルへと移転。 17~18年ぐらい営業されていたのでしょうか? 赤坂一ツ木通りにも「木馬」を出店したり、とか・・・ #7の画像は、赤坂一ツ木通り店のメンバーカードです。 いろいろ有ったようで・・・・小澤夫妻は離婚。 奥さんとご子息が「タチヤ」と言う古美術商を始められた。 HABANA タイプのハンギング・クロックなどを購入しました。 他にも喉から手の出るような逸品がたくさんあったのですが・・・・ 暫くたって、平和島の骨董市 柳泉洞/谷さんのブースで、 小澤コレクションのいくつかを目にしたことが有りました。 「小澤さんは、熱海で、置屋をやっている」とか??? 少し前に、ACC/加藤さんからお聞きしたお話では、 熱海駅の近くで「なおしや木馬」を営んでいたとか・・・ 結局、300台に及ぶ貴重な小澤コレクションは、散逸してしまったようです。
Hanging clock 小澤コレクション 200.000円0318
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リビングの飾り棚 Hambrg American 2台
リビングの飾り棚 両サイドのバランスをと考えて、レイアウトしてみました。 2台とも hamburg American 社製。 右の方は、THUNDER alarm と記載があります。 雷の音声で、いかにもドイツの、そういう目覚ましです。 我が家のは、背中に台木が付いていて、kitchen Shelf タイプ に加工されています。 木の感じも馴染んでいて、違和感は全く有りません。 置き型にも使えるようにと、予め、補助材(アタッチメント)として用意されていたのではないか・・・などと思い廻らせて愉しんでいます。 1976年 5月 名古屋 扇やで購めたものです。 左の時計は、小振りの Hangingタイプで、 Black Forest Clocks と記されています。 2台とも、我が家に棲み着いて、50年近くになるのではないでしょうか・・・・ 我家を気に入って、寛いでいてくれている様子です。
Hanging clock Hamberg Amerikan 70.000円0318
