真・女神転生 TRPG 覚醒篇

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『真・女神転生 TRPG 覚醒篇』はアスペクト(アスキー)から1998年に出版されたTRPGのルールブックです。本書は初版です。
このゲームはアトラス社製作のコンシューマーゲーム「真・女神転生」シリーズを題材にしたTRPGです。B5判で奥付までの総ページ384ページの大作です。冒頭には基本コンセプトとしてコンシューマー版「真・女神転生」シリーズとその世界観が紹介され、また過去に出版された『真・女神転生TRPG』シリーズとそこからのルール変更点も記載されています。その後リプレイノベルが25ページ、ルールパートとスキルや装備のデータが続き、102ページと最大のボリュームを占めるのが200体以上の悪魔を収録した「悪魔大全」と悪魔関連ルールになります。その後は世界設定とシナリオパートで、短編のサンプルシナリオ3本と多数のシナリオフックが収録されています。

この『真・女神転生 TRPG 覚醒篇』は「真・女神転生」シリーズの公式TRPGとしては3作目になります。1作目は『真・女神転生TRPG基本システム』(1993年)、2作目が『真・女神転生ⅡTRPG 誕生篇』(1995年)です。いずれも同系統のシステムではありますが、細かいルールやデータの変更が積み重なって別物のシステムになっていて繋がりはありません。『Ⅱ誕生篇』はコンシューマー版の「真・女神転生Ⅰ」の前半までの世界に限定した設定でしたがこの『覚醒篇』はコンシューマー版の「Ⅰ」と「Ⅱ」はもちろん「ペルソナ」や「デビルサマナー」シリーズにも対応するものになっています。

このゲームは戦闘メインのプレイになりがちなのですが、低レベルの時は命中率が30%以下程度しかないのでコストのかかるアクションはできず、高レベルになると命中率は高くなるものの回避率も同じくらい高くなって結局攻撃が当たらないという欠点がありました。それが解消されるのは4作目以降になりますがそれはまた次の機会に。

#真・女神転生 #メガテン

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真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE TRPG ~東京受胎~
『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE TRPG ~東京受胎~』はジャイブ株式会社から2004年に出版されたTRPGのルールブックです。本書は初版です。 このゲームはアトラス社製作のコンシューマーゲーム「真・女神転生」シリーズを題材にしたTRPGです。B5判で奥付までの総ページが276ページ、冒頭は概要と極短編のリプレイノベルがあって、キャラクターとルールパート、スキルや装備のデータが続き、100ページに及ぶ「悪魔全書」にコンシューマー版の「真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE」登場の悪魔が200体弱収録されています。その後は世界設定とシナリオパートで、短編のサンプルシナリオ1本と多数のシナリオフックが載っています。 この『~東京受胎~』は「真・女神転生」シリーズの公式TRPGとしては4作目になります。3作目の『覚醒篇』まではコンシューマー版「真・女神転生」の主に「Ⅰ」の世界を基本にしていましたが、本作は「Ⅲ-NOCTURNE」のボルテクス界専用の設定になっています(受胎前夜や他のシリーズ作品でのプレイを行う指針も一応紹介されてはいます)。 出版社の変更もあってか『覚醒篇』までとはシステムが大幅に変わり、戦闘のもたつきが改善されました。最大の変更は、これまでプレイヤーキャラクターは人間(一応)だけだったのがコンシューマー版の主人公である魔人(人修羅)や悪魔をプレイヤーキャラクターにできるようになった事です。しかしこれは諸刃の剣で、悪魔をプレイヤーキャラクターにできる代わりに、悪魔を召喚するデビルサマナーやCOMPのシステムがなくなり、途中で遭遇した悪魔を仲魔にすることもなくなってしまいました。 そのあたりが受けなかったのか、「Ⅲ」専用なのが遊びにくいのか、サプリメントが1冊(とノベルが1冊)出ただけでシリーズ展開は終わりになり、5作目の『魔都東京200X』が出版されることになるのでした。 #真・女神転生 #メガテン https://muuseo.com/Sin_Oga/items/356 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/354
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