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入札級関ヶ原
慶長五年九月十五日当日の関ヶ原の合戦をヘクスマップ+オーソドックスな戦闘システムで描く。 本作の最大の特徴として、合戦当日に至る複雑な両陣営の調略工作および政戦略要素を、一括して入札システムで処理。 当日の合戦外のエピソードは、全て指定されたターンに発生するイベントとして再現されている。 これは株式会社シミュレーションジャーナルが発売した「ゲームジャーナル誌」32号の付録ゲームです。『関ヶ原大作戦』との2in1でした。本誌誌面中32ページが関ヶ原戦の関連記事ですが、本作関連の記事は5ページだけで、目玉記事は「霧の関ヶ原」と題した関ヶ原合戦新説の検証10ページでした。 今では時事パロディゲームのデザイナーとして界隈で有名な北条投了の手による関ヶ原の合戦のゲームです。ハーフマップ1枚半で南宮山方面の長宗我部隊までを含めています。調略などの合戦中に起こり得るイベントはゲームの開始前に勝利得点を使って入札しておき、実施ターンにその結果を公表してイベントを実行する(または実行させない)という方式を採用しています。合戦は始まる前の準備で結果が決まっているという、ある意味非常に正しい合戦ゲームです。ゲーム自体はシンプルなルールで比較的短時間でプレイできるので、様々なイベントを試してみるのにも向いています。 ただ本誌記事が「遭遇戦関ヶ原」なのに、遭遇戦シナリオがないのは今一つ納得がいかないですが。 #関ヶ原の戦い #徳川家康 ターンスケール: 1ターン=1時間 マップスケール: ヘクス制(縮尺明記なし) ユニットスケール: 1コマ=軍勢(1000人~2000人?) https://muuseo.com/Sin_Oga/items/72 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/302
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル誌付録 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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関ヶ原強襲
時に慶長五年、九月十五日。 方一里に満たない狭い関ヶ原盆地の周囲に、東西合わせて十五万を超える大軍勢が集結していた。 茫漠たる晩秋の深き霧を衝いて、十万を超える将兵よりより傲然たる鬨の声があがる。 戦国最大の決戦、関ヶ原合戦のはじまりである。 これは株式会社シミュレーションジャーナルが発売した「ゲームジャーナル誌」17号の付録ゲームです。「ゲームジャーナル誌」初の関ヶ原当日の合戦テーマということで、本誌中の関連記事はあれこれ合わせて43ページほどと普段より多めです。ゲームジャーナル誌10号『旅順港強襲』の(というよりAH社『Storm over Arnhem』の)システムを応用して制作され、チットの引きによって行動する部隊が決まるチットドリブン制を組み合わせています。大名の調略や様々なイベントの要素はそのチットの中に組み込まれる形です。 マップの収める範囲が非常に狭く、エリア制のため機動の選択肢もかなり限定されます。初期配置の段階で両軍とも接敵してしまっているので、ただ押し合うだけの展開になりがちです。もっとも合戦のゲームはどれもそんな展開ではあるのですが。 #関ヶ原の戦い #福島正則 ターンスケール: 1ターン=約30分 マップスケール: エリア制 ユニットスケール: 1コマ=500~1000人程度 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/103
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル誌付録 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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それぞれの関ヶ原
時に慶長五年九月十五日。 関ヶ原の野で、繰り広げられる天下分け目の決戦。その激闘を、山上から冷やかに見下ろす視線があった。お味方すべきは東か?それとも西か!? 決めるのはあなただ!! これは株式会社シミュレーションジャーナルが発売した「ゲームジャーナル誌」51号の付録ゲームです。同じデザイナーの手による『武田遺領争奪戦争』との2in1でした。誌面中、17ページほどが本作の関連記事になります。 プレイヤーがいわゆる日和見大名の立場で関ヶ原の合戦を指揮(?)するという異色のゲームです。長宗我部まで参加させるためにマップは縮尺含めてかなり歪んでいます。担当する大名はランダムに選択し、陣営もターン毎に東西を交互に指揮します。プレイヤーはプレイの進行を見ながら自分から担当大名を公開したり陣営を宣言することもできるのですが、それまでは自軍の(自大名の)指揮もままなりません。関ヶ原の合戦当日のテーマでピカイチの意欲作ですが、それが楽しいかどうかはまた別の問題です。 #関ヶ原の戦い #どうした秀秋 ターンスケール: 1ターン=約1時間半 マップスケール: ヘクス制(縮尺不明) ユニットスケール: 1コマ=軍勢(規模不明) https://muuseo.com/Sin_Oga/items/365 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/72
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル誌付録 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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激闘関ヶ原
今を去ること400余年、慶長五年九月十五日、豊臣・徳川両軍あわせて10数万の大軍が美濃の小盆地で激突した。世に言う天下分け目の決戦・関ヶ原の合戦である。 本作はかつてツクダホビーから発売された同名ゲームの再出版品です。同社の『幸村外伝』と同一のシステムを使用して、シンプルなルールで関ヶ原の大合戦を再現するゲームです。 マップはフルサイズ1枚とハーフサイズ1枚、コマは総数700個を超えるビッグゲームで、再出版は無理と思われたのですが、先に再出版された『幸村外伝』の好調と大河ドラマの後押しもあってゲームジャーナル別冊として発売されました。 同じシステムとはいえ講談的マンガ的な『幸村外伝』とは違い、両軍の戦闘力に大きな差がないので展開に派手さはありません。そのためか、小早川らの寝返りがないとか、毛利輝元や豊臣秀頼の出陣、徳川秀忠の到着などといった様々なバリアントシナリオが収録されています。 #関ヶ原の戦い #どうする家康 ターンスケール: 1ターン=約30分 マップスケール: 明記無し ユニットスケール: 1コマ=300~400人 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/96 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/72
松田大秀 合戦級 ゲームジャーナル別冊 日本戦国時代の合戦Sin Oga
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関ヶ原 Sekigahara 1600
これは国際通信社が発売した「コマンドマガジン誌」159号の付録ゲームです。本誌中に各種併せて関連記事が22ページほどあります。 本作はフランスのHEXASIM社が2016年に発売した箱入りの3in1ゲーム『Tenkatoitsu』から「Sekigahara 1600」の日本語ライセンス版です。マップは日本語化されたくらいでほぼ変更ありませんが、コマのグラフィックはあっさりし過ぎくらいシンプルに改められ、またマーカーやチット類もユニットコマと同じ大きさになっています。 「関ヶ原」には基本ルールに日和見と裏切りのルールが追加されます。これは東軍と西軍がそれぞれ自陣営に引き込みたい日和見大名のチットをカップに入れ、そこから引いたチットの分だけ日和見大名の動向が左右して、東西どちらかに振り切ったらその陣営で参戦するというものです。ターンが進むと引くチット数が増え、戦況に応じてカップに入れる東西のチット数が上下します。関ヶ原の戦いでの裏切りルールは各デザイナーの悩みどころ(腕の見せ所)で、このゲームでは単調になり過ぎず複雑にもなり過ぎない絶妙な所に落ち着いているのではないでしょうか。 元々のHEXASIM版にもプレイテストや校正で何人か日本人が参加しており、日本語監修については海外他社の追随を許しません。それでも複雑なシステム故か、妙な日本語が残っているのも事実で、この日本語版でもそうした妙な日本語をどう日本語に訳すかの苦労が窺えます(妙なままの所もあります)。 元ゲーム『Tenkatoitsu』からは「長久手」が144号、「山崎」が149号で「コマンドマガジン誌」の付録ゲームになっています。 #関ヶ原の戦い #小早川秀秋 ターンスケール: 1ターン=30分 マップスケール: 1ヘクス=250メートル ユニットスケール: 1戦力ポイント=300人 https://muuseo.com/Sin_Oga/items/269
合戦級 コマンドマガジン誌付録 日本戦国時代の合戦 Francois Vander MeulenSin Oga
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異聞関ヶ原 家康最大の敗北
このゲームは慶長五年九月十五日に、関ヶ原を戦場として戦われた、家康対三成の天下分け目の決戦を再演しようとしたものです。史実の裏側に潜む偶然性、必然性を見つけだして、できるだけ忠実にゲームの形で再現しようとしているので、必ずしも常に東軍が勝つとは言えませんが、あの日、家康がどんな決断をくださなければならなかったのか、その時、三成は何をすべきだったのか、その立場に立たされた男の苦悩のいくらかは味わえることでしょう。 アド・テクノスが製作し、朝日出版社が発売した「シミュレーションゲーム・ブックス」の一作です。巻末に20ページほどのヒストリカルノート(歴史解説)があります。このシリーズは書籍形態のゲームとして試行錯誤の途上にあり、厚紙のコマやマップが本誌と同じに綴じられているため、コマやマップの切り離しに苦労し、また本誌も読みづらいという欠点があります。 国産のシミュレーションウォーゲームでは最も出版点数の多い「関ヶ原」の合戦ゲームの中で、たぶん唯一いわゆる参謀本部式初期配置を採用しないゲームです。小早川がとんでもない場所にいて、他の部隊の位置も相当に変わっています(異聞なので)。この「異聞」シナリオの他、参謀本部式初期配置の「史実」シナリオ、どちらに配置するのかランダムに決める「ランダム」シナリオもあります。 「シミュレーションゲーム・ブックス」の多くは「ゲームジャーナル誌」の付録ゲームとなっていますが、本作は2024年現在まだ再発売には至っておらず、再販が待たれます。 #関ヶ原 #どうした秀秋 ターンスケール: 1ターン=1時間 マップスケール: 1ヘクス=500メートル ユニットスケール: 1コマ=1000人前後
鴇田幹 合戦級 Simulation Game Books 日本戦国時代の合戦Sin Oga
