MC² “s/t”
このバンドも全然、予備知識が無く、ちょっとだけ視聴して購入しました。まぁ、アインシュタインの相対性理論で有名なE=MC²から取ったバンド名なのは分かるんですが、ちょっと調べた感じでは、メンバーは、Michael J. Clohc (Vo, Synth; ミヒァエル・J・クローク), Günter Huppert (Synth, Effects; ギュンター・フーペルト), Günter Skimann (G, Back-Vo, Effects; ギュンター・スキマン), Alfred Erhart (B, Back-Vo; アルフレット・エルハルト), Mario Bulas (Drs, Perc; マリオ・ブラス)の5人組らしく、本作品に関しては、Günter HuppertとLåci Viraghが録音とミックスを担当し、Låci Viraghなる人物がプロデュースしています。しかも、このバンドは本作品しか単独作品は出していませんし、また”MC²”でググっても、Giorgio Moroderのアルバムばかりヒットして、全然、正体は分かりませんでした。ただ、リリース元のレーベルは割とジャズやファンク系の作品を出しているレーベルで、何故、MC²がアルバムをリリースすることになったのかもちょっと謎です!と言う訳で、全く謎の一発屋ですが、全体的な印象は、割とシンセが抑制的なニューウェーヴ風のアルバムですね。とにかく聴いてみました。
シンプルな曲構成ですが、Voの入れ方で変化を出している重めのビート曲A1, フラットで無感情なVoとサビでのフランジャーを掛けたGがChromeっぽいニューウェーブなA2, 軽妙なリズムとコーラスワークが心地良いA3, シンセやシーケンサーを大々的に使用し、ドカドカしたDrsとマントラ的Voが異彩を放っているタイトル曲A4, 軽快なノリのビートにSE的シンセと元気一杯のVoが心地良いA5。
そうして、B面では、ややスローで怪し気な雰囲気の演奏にコーラスワークとラップ調のVoが頭に残るB1で始まり、抑制的なVoと途中でのテンポチェンジが特徴的なB2, シーケンスとノリの良いビートにSE的シンセやコーラスVoが乗るB3, またまたノリの良いビートにコーラスワークと濁声なVoで押し切るB4, バタバタしたDrsに抑制的VoとSE的シンセが効果的なB5でアルバムを締めています。
余り派手さは無いものの、シンプルな曲構成なのに、しっかりニューウェーヴしていますね。このような出来であるならば、もう少し話題になっても良さそうなものですが、一聴した印象がやや地味であったのが、災いしたのか、惜しいです! ただ、Gのリフや使い方に特徴があり、そこら辺を中心に聴き込んでいくと、このバンドの面白さに気付くと思います。時期的に、NDWの流行にも斜陽が見え掛けてきた頃ですから、その意味で埋もれてしまったのではないか?と想像しますが、、。それにしては勿体ないアルバムなので、見つけたら、聴いてみて下さい!「華」は余り無いですが、ニューウェーヴ好きのリスナーさんにはハマると思いますよ! 因みに、裏ジャケには4人しかアー写がないのですが、何故でしようか?
A1 “Stadt Aus Stahl” (3:43)
A2 “Gen - X” (3:27)
A3 “Keimfrei” (2:00)
A4 “E = MC²” (4:51)
A5 “Kleine Königinnen” (3:10)
B1 “007” (5:09)
B2 “Erde” (4:06)
B3 “Ufos” (3:28)
B4 “Schutzlos” (3:10)
B5 “Du Willst Nur Mich” (3:27)
https://youtu.be/UeEaKEw5tzQ?si=ogGZoL9FaeN4nT7Y
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