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Gebrüder Engel “Magengesicht”
Gebrüder Engel(ゲブリューダー・エンゲル; 「エンゲル兄弟」の意)って言うのは全然知らなかったのですが、いつもの癖で、ついでに購入した次第です。なので、少し調べてみました。 Gebrüder Engel は、元々は、Tomas “Tom” Engel (Vo, G; トマス・“トム”・エンゲル; Th. Paßmannとも名乗っています), Bertram Engel (Drs, Vo; ベルトラム・エンゲル;Th. Paßmannとも名乗っています), Steffi Stephan (B; シュテフィ・ステファン), Karl Allaut(G; カール・アラウト)によって、1975年に西独のミュンスターで結成されたロック・バンドで、歌詞がかなり社会的/政治的であったようです。苗字から分かるように、Engel兄弟は、Paßmann兄弟の長いブロンドのカールした髪にちなんでバンド名を決めたとのこと(多分架空の話しだと思います。またPaßmann兄弟も自分たちを”Engel (エンジェルのこと)”と呼んでいたらしい)。最初の2枚のアルバム”Gebrüder Engel”と”Skandal”を出した後に、Karl Allautが脱退し、Jim Voxx (G)と作詞家のAxel Schulß (アクセル・シュルス;本名Axel Schulz)がセカンド・シンガーとして加入しています。その後、彼らの最も成功したアルバムでもある本作品”Magengesicht (マゲンゲジヒト;直訳すると「お腹の顔」)”が制作されますが、その後1981年に、Bertram Engelが脱退します。と言うのも、当時、彼は、Udo Lindenbergs (ウド・リンデンベルクズ; 独逸の矢沢永吉みたいな存在?)のバンドPanikorchester(パニコルチェスター)の正式なメンバーでもあり、また、Peter Maffayとの共演のオファーも受けていましたので、まぁ当然と言えば、当然の脱退です。その後数年間、メンバー・チェンジが数回繰り返され、 Keith Forsey, Herb Geller, Alex Conti, Dennis Uphoff, Otto Rasche, David Weiss, Doc Heyne等の独のロックミュージシャンや有名なスタジオ・ミュージシャンが参加していたそうです。1993年までに、Gebrüder Engelは7枚のアルバムをリリースしており、その内、4枚のアルバム・ジャケをLo Graf von Blickensdorf(ロ・グラフ・フォン・ブリッケンズドルフ)が手掛けています(本作品のジャケの「お茶目な」スキンヘッドも彼の作品です)。本作品”Magenesicht”に収録されている曲”Sie Fangen Wieder An”(B1)は、右翼ポピュリズムの台頭に対する警鐘を歌ったものであり、最も有名な曲です。また、1979年に、フランクフルトで開催されたRock-gegen-Rechtsフェス(Rock Against Right Fes)で、物議を醸した”Klau, Lies Und Kotz (ビルト紙の曲)”や”Talentiert”(B4), “Rauchend Im Bett”或いは”Die Rede (Deutschland ist demokratisch「独逸は民主的」; B3)”も良く知られた曲らしいです。その後、2009年、Tomas Engelと共にバンド2番目の作詞家兼セカンド・シンガーであったAxel Schulßが多発性硬化症で他界しています。2012年、新メンバーで、Gebrüder Engelは、19年ぶりの新録アルバム”Sünder”をPucky Musicからリリースしています(Discogsには不記載)。 以上が、Gebrüder Engelのバイオグラフィーとなります。1975年頃から活動していたので、Neue Deutsche Welleのバンドではなかったみたいです。偶々、1番有名なアルバムを購入したと言ったところでしょうか。それで、本作品のメンバーですが、Axel Schulz (Vo, Synth, Sax, E-Piano), Tomas Engel (Vo, G, Synth, Sax, Organ, E-Piano), Georg Hülsmann (G, Synth, Sax), Steffi Stephan (B, Perc, Sax), Bertram Engel (Drs, Synth, Strings, Sax)となり、ゲストにGeppard Gloning (Sax)が参加、プロデュースは、ベースのSteffi Stephanがやっています。因みに、作曲は、Th. Paßmann (Engel兄弟)は当然として、Axel Schulz (2) (A1, A3, A6, B1, B3, B4), 米国人のFred Weismantel (B5), Georg Hülsmann (A6, B2), Steffi Stephan (B1, B3)が行っています。 それで内容ですが、先ず、A面は、軽快なリズムでポップなA1で始まり、間奏のGとシンセの効いた生きの良いパワーポップなA2, 粋なリフのGと独語の歌詞が上手くマッチしたポップン・ロールなA3, 濁声Voとご機嫌なパブロック調の速めの曲A4, 一転、レゲエ風のゆったりしたリズムに乗せて囁くように歌うA5では、スペーシーなSaxも聴取されます。そして、ミディアムテンポながらも、ユーモラスなポリリズムチックですが、ちょっとだけファンク味もある凝った曲A6で、この曲ではたっぷりとシンセも使われています。 B面は、ナチスの演説から始まる怪しげなフレーズに、明るめのサビとトレモロアーム奏法の使ったGソロもイカすB1から始まります。そしてまたまた、ノリノリなパブロック調のB2ですが、SE的シンセで一工夫されています。再び、スパークン・ワードから、Gのカッティングも効いたモロ英国パブロック的Dr. FeelgoodなB3, 軽快なドライなリズムに洒落たVoが乗るB4, そうして、ゴーゴーのリズムが飛び跳ねる痛快なB5で本作品を締めています。 正直、シンセをそんなに使っている感じはなく、どちらかと言うと、英国パブロックやポップン・ロールっぽいノリの良い曲が多く、それに上手く独逸語の歌詞を乗せている所がまた魅力的ではあります。なので、歌詞以外には、余り独逸臭さを感じませんね。でも単純に軽快なノリノリの曲が多いので、ご機嫌な作品になっています。そこら辺は好き嫌いがあるとは思いますが、偶にはこう言うのも良いでしょう!!さぁ、踊ろうぜ!(しかしながら、このノリで政治的な歌詞と言うのが、また興味深いです!) A1 “Hitzwang” (1:58) A2 “Speeder” (3:14) A3 “Sei Kein Poet” (3:16) A4 “Am Arsch” (2:22) A5 “Penizillin” (3:31) A6 “Magengesicht” (4:19) B1 “Sie Fangen Wieder An” (5:11) B2 “Ich Bin Frei” (3:47) B3 “Die Rede” (3:22) B4 “Talentiert” (3:24) B5 “Kein Halber Mann” (2:16) B1 “Sie Fangen Wieder An” (5:11) https://youtu.be/Eh3Oc-YVZ2Q?si=OZ3-vXJD70vDkO4j [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLJ015KbrPFcM2rogIxgKjzo25Xs_qBYH5&si=NGJ4m6u_2r0p3Yy7 #GebrüderEngel #Magengesicht #Musikant #ThirdAlbum #PopRock #PowerPop #PubRock #Rockabilly #SocialLyrics #Political #Th.Paßmann #AxelSchulz #TomasEngel #GeorgHülsmann #SteffiStephan #BertramEngel #Guest #GeppardGloning
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock Musikant €3.94Dr K2
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Katia “Alles Nur Staub”
これも何の予備知識も無しに、ちょっと視聴して購入しました。KatiaことKatia Kinska (本名Katia Kuczynska)の唯一のソロアルバムになります。彼女は、他にはこのアルバムからのシングルカットが1枚あるだけです。そして、Katiaはソロ活動の前に、ベルリンで、Extraと言うバンドをやっており、メンバーは、Katiaの本名Katja Kuczinska (Vo), Wolfgang Eichholz (B), Thomas Mittendorf (G), Rainer Bloß (Kbd), Lello (Drs)で、割と早い時期から独逸語で歌っており、1980年のデビューシングル”Du bist so eitel”は、ちょっとしたヒットになり、今でもサンプラーとかに収録されています。その後、唯一のアルバム”Leg An”をリリース後、Wolfgang Eichholz (B), Thomas Mittendorf (G)が脱退し、代わりに、Rainer LüdersとHarry Findeisenが加入し、ドライブ感のある音楽をやっていたにも関わらず、1982年にバンドは解散します。どうも、Extraと言うバンドは、NDWの流れに乗り損ねて、音楽ライターからは古いタイプのハードロックとの評価だったようです。この時のメンバーのRainer Bloß (Kbd)は、東独出身で、Rainer Bloß ComboやWirと言ったバンドで、若い頃から音楽活動をやっており、1970年代末に西独に移って、Extraに加入したそうです。その後、Klaus SchulzeやAlphavilleとコラボ等をして成功していますが、2015年12月10日に他界しています。一方、Wolfgang Eichholz (B)は、NDWバンドSensible Jugendで活動し、同バントでは、Thomas Mittendorf (G)も演奏・作曲で参加しています。そして、フロント・ウーマンのKatja Kinskaは、Katiaと名義を改めて、ソロ活動し、Nenaに在籍していたJörn-Uwe Fahrenkrog-Petersen (ヨルン・ウーヴェ・ファーレンクロク・ピーターゼン)とJürgen Dehmel (ユルゲン・デーメル)らと共に、本作品でもあるアルバム”Alles nur Staub (アレス・ヌール・スタウブ;「全ては塵に帰す」の意)”を作製、ちょっとしたヒット曲”Messertraum (メッサートラウム)”も収録されています。以上が、Katiaとその周辺のバンドのバイオグラフィーです。いかんせん、単発小ヒットしかなかったので、これ位しか分かりませんでした(すまん!)。そして、Katia名義でほソロアルバムですが、参加メンバーは、Katia Kinska (Vo; カティア・キンスカ)以外に、Lutz Helmdag (G; ルッツ・ヘルムダーク), Jörn-Uwe Fahrenkrog-Petersen (Synth, Piano), Jürgen Dehmel (B), Michel Rollin (Drs; ミヒェル・ロリン)となっています。アルバム全体の印象は、シンセをふんだんに使ったポップロック〜ドラマチックな展開のプログレ的ポップと言った所でしょうか? 以前のバンドExtraとはかなり印象が違いますね。 先ずは、豪華なシンセを使ったシングルカットされた曲で、サビがグッとくるメロディアスなA1で始まり、スローで不穏な雰囲気ながら、Katiaが切々と歌うバラードのA2は途中で拍子が変わります。不穏なイントロから雪崩れ込む強靭なビートに、ややハスキーなKatiaのVoが乗り、効果的なエレピとSE的シンセが面白いA3, 微音のリズムマシンに朗々と歌い、語るKatiaですが、やがてDrsとシンセが入るとイキイキと歌い出すA4, 細かく刻むGとBに強靭なDrsを中心に、ノーリバーブで語る生々しいVoが印象的なA5。 そうしてB面に移ると、エレ・ポップ的演奏から次第に盛り上がるシアトリカルなB1では、KatiaのVoは勿論、間奏のピアノも印象的です。派手なポリシンセと細かく刻むG、そして存在感のあるBを中心に結構、多彩な構成のB2, アンビエントなシンセのイントロから元気一杯のビートに掠れたKatiaのVoが乗り、本作では珍しく存在感を前面に出したGが特徴的なB3, リリカルな生ピに合わせて、切々と歌うKatiaのVoが光るB4で、本作品を締めています。 割と良く出来たアルバムだと思いますが、A4やB4なんかはフェードアウトしないで、もう少しじっくりと聴きたかったですね。そんな意味では少し食べ足りない感じも残るかもしれませんね。せっかく良い曲が収録されているので、もう少し収録時間を長くして欲しかったです。まぁ、でも足りない位の方が丁度良いと言う所もありますので、本作品で、Katiaの魅力を存分に体感してみましょう! ガツガツのハードロックから転身したKatiaのソロアルバムで、休日のお昼を過ごすのも粋なものですよ! A1 “Messertraum” (3:44) A2 “Weisser Dschungel” (5:37) A3 “Monsterbaby” (3:27) A4 “Graue Kinder” (3:34) A5 “Ich” (4:40) B1 “Alles Nur Staub” (5:55) B2 “Meer” (3:35) B3 “Schatten In Dir” (5:34) B4 “Augen” (3:34) A1 “Messertraum” (3:44) https://youtu.be/I1pcwhDOrLs?si=h9wjXcL8R9XItpPj [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL1u7-AU5aOfrixElKTayC7rbK9ppAKRLH&si=kTvpdGzKPam9f71M #Katia #AllesNurStaub #Metronome #FirstAndLastAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #FemaleVocal #ProgrePop #PopRock #Ballad #Extra #HardRockBand #Messertraum #Katia #KatiaKuczynska #KatiaKinska #LutzHelmdag #Jörn-UweFahrenkrog-Petersen #JürgenDehmel #MichelRollin
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock Metronome €15.99Dr K2
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Schön “s/t”
このバンドも全然知らなかったので、またまた調べてみました。元々、Humbergの北にある街Bad Segeberg(バート・ゼーゲベルク)にて、1980年頃、Petra Kaiser (Vo; ペトラ・カイザー) Jost Saggau (G, Vo, Perc; ヨスト・ザガウ), Christian Schenk (B, Vo, Synth; クリスチャン・シェンク)の3人が一緒に演奏しており、その頃は英語で歌っていましたが、独逸語のタイトルSchön(シェーン「美しい」の意)がそのままバンドになり、Zick ZackのAlfred Hilsbergの目に留まり、シングル”Tanz Doch”を1980年末にリリースしています。この時にClaudia Fink (Synth, Vo; クラウディア・ファンク), Fitz Oberkersch (G; フィッツ・オーベルケルシュ), Wolfgang Schweim (Drs; ヴォルフガング・シュヴァイム)が加わって、正式にSchönとなります。1981年には、ライブも好評で、Joachim Wittがこのバンドの面倒を見ることになって、1981-1982年に、CanのInner Space Studioで、本作品である彼らのファースト・アルバムをプロデュースしています。このアルバムは1982年10月にリリースされ、A1”So So”はシングルカットされています。因みに、クレジットでは、Ulli Namz (Perc, Glocken; ウリ・ナムツ)が加わっています。ただ、商業的には成功せず、オリジナルメンバーのChristian SchenkはDerek Klockow(デレク・クロッコウ)と交代して、シングル”Langeweile”を1983年にリリースしますが、やはり売れず、その後直ぐにバンドは解散しています。因みに、1982年10月のMusik Expressでは、本アルバムを、「Schön自体は良く知らないが、Joachim Wittがプロデュースした6人組バンドで、2人の女性Voが特徴的で、時にMartha And The Muffinsを想起させる現代的フォークソングで、見事にアレンジされた曲を演奏し、歌詞も多様な音楽性も素晴らしいポジティブで爽やかなアルバム」と評しています。それで、オリジナル・メンバーのその後なのですが、Christian Schenk と Jost Saggau は、1996 年から 9 人のミュージシャンで構成されるグループ Fetish Drumsで演奏しています。音楽的には、Fetish Drumsは、時には 20 分続くような、所謂「サイケデリック・グルーヴ」な曲を演奏しているようです。「私たちの音楽は生きた音楽です」とB/VoのChristian Schenkは言っています。コンサートでは、観客に自分の楽器に合わせて演奏するよう求めることがあるが、「間違いや間違った音が出ることはない」と考えているので、大丈夫とのことです。 話しがちょっと逸れましたが、Schönのバイオグラフィーは以上となります。 私は、このバンドは、始め、シンプルなパワーポップかと思っていたのですが、結構、シンセやKbdも使っていて、もっとニューウェーブっぽいサウンドで、ビックリしました!しかも、女性Voは結構綺麗な声質で2度ビックリです。内容も、軽やかな女性VoとペラペラなGとキーボードが心地良いA1, ニューウェーブ的なシンセのフレーズに男性Voと女性バックVoの掛け合いがカッコ良いA2, 縦横無尽なトランペットやSE的シンセも入って、ややバネのあるリズムやアレンジも面白いA3 (結構、良いシンセも使っていそう)、またまたベースの効いたファンク調のリズムとシンセに女性Voが乗っているダンサブルなA4, イントロの直前的なリズムから、サビの女性Voの部分での清らかさにノックダウンなA5, 力強いリズムと男女Voの掛け合いにSE的シンセがちょっと凝っているB1, アップテンポにメイン女性Vo(バックVoは男性)が何ともポップなB2, またまた女性Voかメインで、間奏部分がポリリズムだったりフリーキーなGだったりするB3, これまた女性Voメインですが、やや危機感を感じさせるようなB4, そうして、敢えて棒読みなVoとラップ調Voを使い分け、細かいKbdワークが素晴らしいB5で締めています。良い意味で裏切られました!こんなにカラフルで爽やかな音楽だとは思っていませんでしたよ!なので、フォークロックっぽい歌ものとかが好きなリスナーさんにはお勧めします!時にダンサブルにもなりますが、基本的に、PetraとCraudiaの女性Voの歌声が耳に残ります!正しくSchön! A1 “So So” (3:17) A2 “Aus Liebe” (2:15) A3 “Palazzo Dello Sport” (5:48) A4 “Friede Freude Eierkuchen” (4:06) A5 “Gnade” (4:29) B1 “Geisterbahn” (3:45) B2 “Shangrila” (2:55) B3 “Kettenreaktion” (3:30) B4 “Würfel 1 Und B,2,3,4.” (4:30) B5 “Simsalabim” (5:09) A1 “So So” (3:17) https://youtu.be/F8Le5LiKLhM?si=6Ae0BftrR-ebyN9T A3 “Palazzo Dello Sport” (5:48) https://youtu.be/oYibonKM5Bo?si=GPediqTd3QYmM5-Y A4 “Friede Freude Eierkuchen” (4:06) https://youtu.be/KuMYocxjnsg?si=RAsruZ_rI16inpyp A5 “Gnade” (4:29) https://youtu.be/rZ-UYRw97yQ?si=2aJ5I6THZtYhkH0s B1 “Geisterbahn” (3:45) https://youtu.be/mJihLqLuMrU?si=93rRuhFzWm91J3gv B2 “Shangrila” (2:55) https://youtu.be/OoWArI7Y3_0?si=LsHaYeie42ehmLq4 B3 “Kettenreaktion” (3:30) https://youtu.be/-sYLsOhoJbA?si=io63uzmxbF4Yhjxw B4 “Würfel 1 Und B,2,3,4.” (4:30) https://youtu.be/-Nu_FTMjXoA?si=AegjrXf0uhxOdvCX B5 “Simsalabim” (5:09) https://youtu.be/NvjPHtOitFw?si=GT-bO-wIjXHFkAwu #Schön #self-titled #Spiegelei #FirstAlbum #BadSegeberg #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopRock #FolkRock #MarthaAndTheMuffins #ZickZack #Producer #JoachimWitt #Can #InnerSpaceStudio #FetishDrums #PetraKaiser #JostSaggau #ChristianSchenk #ClaudiaFink #FitzOberkersch #WolfgangSchweim #UlliNamz
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock SPIEGELEI €9.00Dr K2
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Die Radierer “Gute Laune Land”
あの奇才Tom DokoupilもメンバーだったことのあるDie Radierer (ディー・ラディーラー)の6枚目のアルバムをご紹介します。Die Radiererのバイオグラフィーについては既に書いてありますので、そちらをご参照下さい。それで、このアルバム”Gute Laune Land (グーテ・ラウネ・ラント; 「ご機嫌な国」の意)では、参加者は、C. B. Bodenstein (Vo, Thermin; C.B. ボーデンシュタイン), Jürgen Beuth (G, Synth, Vo; ユルゲン・ボイト), Lilith Winter (B; リリト・ヴィンテル). Jörg Schwickerath (Drs; ヨルク・シュヴィッケラート)に加えて、Kurt Ebelhäuser (G [A1, A2, A4, B2]; クルト・エーベルヘウゼル), Annette Benjamin (Vo [A5]; アネッテ・ベンヤミン), Diego Castro (Vo [A5]; ディーゴ・カストロ), Martina Weith (Vo [A5]; マルティナ・ヴァイト), Rocky Lugosi (Vo [A5]; ロッキー・ルゴジ)がゲスト参加しています。内容的には、両面5曲ずつ収録されています。それでは、各曲をご紹介していきましよう。 ★A1 “Google Mich” (3:04)は、一言で言えば、極上の独歌詞のポップミュージックですね。全ての楽器とVoのミックス具合や曲構成、アレンジにおいてバランスが凄く良いです。 ★A2 “Gute Laune Land” (2:50)は、GとDrsとVoの「とぼけた」アンサンブルから、ポップでキャッチーな楽曲へと行きますが、変拍子の譜割が出てきて、そこがまたNDW愛好家の心を擽りますね。Gソロも素晴らしい! ★A3 “Unsichtbare Freundin” (3:24)は、ちょっとテクノ・ポップな出だしから、独語歌詞の生きてる陽気なポップミュージックへと繋がります。バックのGもグーです。しかしながら、ちょい悲し気なメロディが切ないです。 ★A4 “Deutsches Schwein” (2:45)も、テクノポップ調のシーケンスから重いビート・ポップスに雪崩れ込んでいきます。この曲は何だか、ダミ声Voの切迫感もあって、マジにヤバい感じがしますね(タイトルが「独逸の豚野郎」ですから)。 ★A5 “Reinkarnation” (2:51)は、Bodensteinのダミ声Voに女性Voも加わったノリの良いポップ・ソングに仕上がっており、男性Voも女性Voも複数で担当しており、ここら辺の柔軟性も彼等の魅力ですね。A面最後に相応しいです。 ★B1 “Alles Verwandelt Sich In Dreck” (2:52)は、大胆な構成で繰り広げられるNDWポップ絵巻になっており、リズム隊によるビート感が強烈です。Bを抜いた間奏もグーです! ★B2 “Telegramm A Kim” (3:13)も、軽やかなビート感一杯のポップ・ソングで、ひょっとして、このKimって北の将軍様では?まぁ、それは別としてバックのコーラスワークも素晴らしいです。間奏のコーラスワークやシンプルなGソロも良い隠し味になっています。 ★B3 “Held Der Kohlenstoffwelt” (2:55)では、Gをバックに独語Voで始まり、ディスコティックなリズム隊に囁くようなVoで曲が進行し、サビでの盛り上がりもその分、コーラスも含めて、凄く盛り上がります。最後、シーケンスで終わるところも良いです。 ★B4 “Punk Von Today” (3:38)は、彼等成りの「パンク・ソング」なのかな?ノリの良いビート・ミュージックで、シンプルながら、シンセの持続音を使ったりして、米英のパンクとは異なる諧謔的で捻くれた曲に仕上げています。 ★B5 “Tennisplätze Auf Dem Mars” (2:40)は、優しいGとVoで始まり、シンセを多用しながらも、割と隙間のある微妙な浮遊感のあるポップ・ソングに仕上げており、聴いていても暑苦しさはないですね。 本作品は、ギタリスト兼ソング・メイカー兼プロデューサーのJürgen Beuthのポップネスが思う存分発揮されたアルバムで、捨て曲がないです、演奏もタイトで、リズム隊も上物もVoも素晴らしいバランスと出来です。まぁ、初期のDie Radierer (Tom Dokoupil 在籍時)とは全くの別バンドと言っても良いのかもしれませんね。そう言う意味では、最初、戸惑いましたが、ポップ・バンドとして聴いてみると、その良さが分かりました。なので、この新生Die Radiererの弾けるようなポップ・ソングを聴いて、元気をもらおうって感じです!一度聴くと癖になりますよ! A4 “Deutsches Schwein” (2:45) https://youtu.be/qDv0-TIku78?si=Qz1w3W-SCl7csEpA [full album & other songs] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lSUvNxbWshZL1fvFwBezR73fdkpV-QzH0&si=1g0KL0IFv_BwoQ9f #DieRadierer #GuteLauneLand #BlitzkriegPop!Records #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #NewWave #PopSong #C.B.Bodenstein #JürgenBeuth #LilithWinter #JörgSchwickerath #JörgSchwickerat #KurtEbelhäuser #AnnetteBenjamin #DiegoCastro #MartinaWeith
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock Blitzkrieg Pop! Records €18.99Dr K2
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Joachim Witt “Silberblick”
これも、海外通販での送料分として、ついでに購入してしまった謎物件ですが、どうも独音楽界の大物らしいです。なので、ちょっと調べてみました。 Joachim Witt (ヨアヒム・ヴィット)は、1949年のハンブルク生まれで、1970年代には、クラウトロックバンドDuesenbergのVo/Gとして、3枚のアルバム”Duesenberg (1977年作)”, “Duesenberg 2 (1978年作)”, “Strangers (1979年作)”に参加しており、その後に、ソロシンガー兼俳優となっています。そうして、1980年代には、”Herbergsvater”や”Der Goldene Reiter”のヒット曲で、独ポップミュージック界の大物歌手になり、同時に、NDW界でもNenaやFalco等のメジャー系NDWシンガーをサポートしていたようで、その世界では一番の大物とされています。その後、1990年代には、独のポップ・グループWolfsheimのヴォーカリストPeter Heppnerとのデュオで、”Die Flut”と言うヒット曲を飛ばし、8枚目のソロアルバム"Bayreuth 1(1998年作)”は、独とオーストリアでプラチナ・ディスクとなっています。その2年後には、連作アルバム"Bayreuth 2"もリリースし、フィンランドのシンフォニック・メタル・バンドApocalyptica, 独のニューハード・メタル・バンドOomph!, ユーロダンス・ミュージック・バンドX-PerienceのシンガーAngelzoom, スイスのゴシックメタル・バンドLacrimosaのTilo Wolffともコラボしていますし、最近では、独エレ・ポップ・バンドPurwienとも一緒に活動しています。その後、Angelzoomの2004年のMV”Back In The Moment”やPurwienの2007年のMV”Alle Fehler”にもフィーチャーされていたりします。2007年8月には、ベスト盤”Auf Ewig”もリリースし、2009年になると、Sara Noxxのシングル”Earth Song”のリミックスや仏のインダストリアル・ロック・バンドObszön Geschöpfのアルバム”Erection Body Mutilated”からの1曲をリミックスしたり、リミキサーとしても活動しています。その後、インダストリアルな作風のアルバムも出していますが、2014年4月にリリースされたアルバム”Neumond”では再びポップミュージックに回帰しています。そして、2015年に、アルバム”Ich”を出して、2023年にリリースされた最新アルバム”Der Fels In Der Brandung”では、ゴス・ロックとも評されており、70歳台になった今でも活発に活動しているとのことです。 以上が、Joachim Wittの略歴ですが、意外と独芸能界の大御所なんですね。ビックリです!そんなWittのファースト・ソロ・アルバムが、今回、ご紹介する作品”Silberblick”なんです。そして、参加者は、Joachim Witt (Vo, G, Organ, Synth)の他に、Harald Grosskopf (Synth), Harald Gutowski (B), Jaki Liebezeit (Drs)もサポートしています(流石、出自がクラウドロックだけに、ドラムはCanのJaki Liebezeitがやっていますね)。内容的には、両面共4曲ずつ収録されています。それでは、各曲を紹介していくことにしましょう。 A1 “Kosmetik (Ich Bin Das Glück Dieser Erde)” (6:19) A2 “Goldener Reiter” (4:41) A3 “Der Weg In Die Ferne (Heaven)” (4:16) A4 “Meine Nerven” (5:35) B1 “Ich Hab' So Lust Auf Industrie” (4:25) B2 “Mein Schatten (Na, Na, Na, Du Bandit, Du)” (3:59) B3 “Ja, Ja…” (3:30) B4 “Sonne Hat Sie Gesagt” (9:00) A2 “Goldener Reiter” (4:41): MV https://youtu.be/DTFh2dnYy8Q?si=Wn3e2gGDLprQNf31 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kesLr8CG2BpuRKMZGIafEHgiLkcQxYAhQ&si=wb4VzRvjyOF2XMuV #JoachimWitt #Silberblick #WEA #1980年 #FirstAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopRock #ElectroPop #Synthesizers #Nena #Falco #Guests #HaraldGrosskopf #HaraldGutowski #Jaki Liebezeit #DieFlut #PeterHeppner #Remixer #industrialMetal #PopMusic #GothRock
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock WEA €5.00Dr K2
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Fehlfarben “Monarchie Und Alltag”
漸く、入手しました!そうです。独NDW界のスーパーグループFehlfarbenのファースト・アルバム”Monarchie Und Alltag (モナルヒィー・ウント・アルターク; 「君主制と日常」)”です。Fehlfarbenのバイオグラフィーについては、以前に書きましたので、そちらをご参照下さい。まぁ、大所帯かつNDWの重要バンド・メンバーから構成されているバンドなので、スーパーバンドと呼ばれています。今回のメンバーは、Peter Hein (Vo), Frank Fenstermacher (Sax), George Nicolaidis (Synth), Thomas Schwebel (G), Michael Kemner (B), Uwe Bauer (Drs)で、出自は、Mittagspause, Der Plan, S.Y.P.H., DAF, Mau Mau, Vorsprungからとなります。そして、FehlfarbenとHorst Luedtkeとでプロデュースしており、リリース元は自身等のレーベルWelt-Rekordとなっています。因みに、このアルバムは、過去20年間で、累計100万枚売れて、やっとゴールドディスクを獲得しています。また、このアルバムからEMIがシングルカットした“Ein Jahr (Es Geht Voran)”については、バンド側は、当初はふざけてディスコ調にしていたのに、レコード会社や世間からは真面目に受け取られたので、バンド側はこの曲が余り好きではなかったそうです。まぁ、それはさておき、内容的には、A面6曲/B面5曲となっていますので、各曲について紹介していきましょう。 ★A1 “Hier Und Jetzt” (2:44)は、結構カッコ良いロックな曲で、HeinのVoもよく通り、SchwabelのGのカッティングもカッコ良いです。 ★A2 “Grauschleier” (2:25)も、独逸語歌詞も良く、うねるようなKemnerのBもカッコ良くて、間奏のFenstermacherのSaxも良い塩梅です。変に捻くれた所が無いのも、また魅力的。 ★A3 “Das Sind Geschichten” (3:21)でも、タイトなリズム隊とGのカッティングも素晴らしく、こんなに上手く独逸語がノリ良く乗るんだなと感心してしまいます。途中のブレイクや薄ら聴こえるSaxもグー! ★A4 “All That Heaven Allows” (3:37)は、やや落ち着いた雰囲気の曲ですが、独逸語Voも素晴らしく、バックのアンサンブルも完璧だし、曲内に緩急を付けているのもイカしています。最後のリバーブまみれのSaxも面白いです。 ★A5 “Gottseidank Nicht In England” (2:40)は、激しい感じのロックな曲ですが、パンクと言うよりも激し目のポストパンクと言う感じで、激情型のVoもイカしています! ★A6 “Militürk” (5:22)は、Mittagspause時代からの持ち歌で、DAFの曲”Kebab-Träume”の元曲ですが、Fehlfarbenが演るとかなり印象が変わります。間奏でのBauerによるPercの挿入やBとGの絡みとかも良い!特にBラインの違いが大きいかな? ★B1 “Apokalypse” (3:11)では、しっとりピアノで始まったかと思うと、直ぐにパンキッシュな曲調に変化し、フランジャーを掛けたハイハットらしき音がずっと鳴っていますが、結構、Gが弾きまくっています。最後のブレイクにもヤラレます。 ★B2 “Ein Jahr (Es Geht Voran)” (2:51)は、ディスコティックなリズム隊とコーラス、それにシンカッションまで使った曲で、間奏のNicolaidisによるホーン風シンセ(ひょっとするとユニゾンでSaxも?)のソロにもヤラれます。 ★B3 “Angst” (2:16)でも、初っ端からカッコ良い出だしで、持って行かれちゃいます。割とフリーなSaxと着実なGの刻みはピカイチですね。 ★B4 “Das War Vor Jahren” (2:35)は、BラインとGの絡みが良い曲で、特にサビでのGはゾクゾクしますね。勿論、独逸語Voもバッチリです! ★B5 “Paul Ist Tot” (7:56)は、ミドルテンポの長尺の曲ですが、バックのシンセとタイトなリズム隊と控えめなGに、Voが良く合ってます。ちょっとだけ落ち着いて聴いていられますね。間奏のGやSaxも聴きどころです!最後にシンセにフェイザーを掛けるところもイカしてます。 私は、本作品をを聴くまでは、正直、単なる「カッコ良い(カッコつけた)」メジャー志向ロックバンドだと思っていましたが、いや〜、本当にカッコ良いし、音もタイトになって締まっているし、歌詞は全て独逸語だし、とても、あのMittagspauseと平行してやっていたとは思えない位、音質や音の鳴りが違いますね。要するに、英国とかのポストパンクで、カッコ良いバンドに相当するのだと思いますが、デビューアルバムで、中々、ここまで完成されたモノを出せるバンドは多くないと思います。それにしても、今回は改めて、Fehlfarbenの凄さを実感しました!マスト! https://youtu.be/c_QxN22BVK0?si=PqD45WJlfdvV8jYp [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLV5ox_ukNtDWOO1neyjQi32vuxoEryGJp&si=xHmHGffzKc0htrRk #Fehlfarben #MonarchieUndAlltag #Welt-Rekords #EMIRecords #FirstAlbum #1980年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopRock #NewWave #PeterHein #FrankFenstermacher #GeorgeNicolaidis #ThomasSchwebel #MichaelKemner #UweBauer #NDWSuperband #Mittagspause #S.Y.P.H. #DerPlan #DeutschAmerikanischeFreundschaft #Vorsprung #MauMau
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock Welt-Rekord (EMI Records) €15.00Dr K2
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Neonbabies “1983”
また、Neonbabiesですが、今回は、サード・アルバムにして、最後のアルバムとなった”1983”を紹介します。前回、書きましたように、ギターがToni Kambizに代わっていますが、1曲だけ、前任のNikolaus Polakがシタールで参加しています。それで、メンバーは、Inga Humpe (Vo, Kbd), Reinhard Meermann (Vo, Sax), Kambiz (Vo, G), Conny Cool (Vo, B), Toni Nissl (Drs, Perc)で、ゲストとしてNikolaus Polak (Sitar [A3])も参加しています。また因みに、プロデュースはGareth Jonesが担当しています。内容的には、A面5曲/B面4曲が収録されています。それでは、各曲をご紹介していきましよう。 ★A1 “Blondinen” (4:17)では、ピアノとDrsの怪しい雰囲気で始まり、サビでは跳ねるようなリズムで盛り上がります。まるでサスペンス映画のサントラ風の曲です。 ★A2 “Junge Männer” (4:17)は、上下するBラインとIngaの堂々とした歌声がよく通る曲で、Gとかオルガンのかの細かいアレンジが良くイキています。最後の間奏でのフリーキーなSaxとかもいい感じです。 ★A3 “Horizont Ohne Ende” (5:15)は、ミドルテンポの曲ですが、所々にシタールが入ってきてオリエンタルな雰囲気ですが、サビではIngaのメインVoとコーラスワークの絡みも効果的です。 ★A4 “Matrosen” (4:37)は、ゆったりしたポップソングで、Voは男性、朗々と歌っています。コーラスも男性で、中々良い味を出しています。途中、Drsが少し暴れて盛り上げます。後半のストリングスは良いですね。 ★A5 “Regina” (4:41)も、男性Voのポップソングで、割とDrsが活躍していますが、バックにはKbdやSaxも聴取できます。 ★B1 “Hallo Fremder” (3:36)は、多重録音されたIngaのVoで始まるミドルテンポのポップソングで、Bサビでの男性コーラスも活かしています。エレピの音もグー! ★B2 “Engel” (3:58)は、Saxで始まる元気な曲で、Gのリフもカッコ良いです。VoはIngaですね。本アルバムでは珍しくSaxとストリングスがよく効いてますね。 ★B3 “Herzversagen” (4:54)は、またもや男性Voがメインのスパイ映画調の曲で、チョコっと入ってくるSaxが、また良い塩梅です。サビのKbdも雰囲気バッチリです。 ★B4 “Fata Morgana” (5:59)は、やや重めのスローなDrsをバックに、呟くようで力強く歌うIngaとGの音が良くマッチした曲で、サビでIngaが歌い上げるのは良いですね。盛り上がったまま、フェイドアウトしていきます。 Gareth Jonesのプロデュースのせいなのか、歌とDrsに音の焦点が当てられており、GやB、Saxは余り前面に出てきていません。個人的には、割と好きなミックスなので、セカンドの”Harmlos”よりポップで、気に入りました。でも、恐らく、バンド内部は何らかの問題を抱いていたと想像されるので、諸手を挙げて喜べませんが、本作品は彼等のポップネスを感じるのに良いアルバムだと思いますよ!もし入手できたら、聴いてみて下さい! *アルバム単位ではYouTubeに上がっていませんでしたので、アップされていた曲だけ貼っておきます。 A1 “Blondinen” (4:17) https://youtu.be/_eoLRQNQcTc?si=JoagGj4703cDerAZ A3 “Horizont Ohne Ende” (5:15) https://youtu.be/J7qsAlKLb0g?si=Bdte2MDG9WE8dw8P B1 “Hallo Fremder” (3:36) https://youtu.be/SD0lOzpTVp8?si=sutpm48dyUG1CBdj B2 “Engel” (3:58) https://youtu.be/yMX82sVsoh8?si=wTBGYPKGAlkK06K0 B3 “Herzversagen” (4:54) https://youtu.be/Ex3C8GZRRF8?si=jpyoSSw0imh6JT1S B4 “Fata Morgana” (5:59) https://youtu.be/8qxtELvBhc4?si=2aDQqz2416AAglcg #Neonbabies #1983 #Ariola #ThirdAlbum #FinalAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopRock #Sax #Keyboards #IngaHumpe #ReinhardMeermann #ToniKambiz #ConnyCool #ToniNissl #Guest #NikolausPolak #Produce #GarethJones
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock Ariola €12.00Dr K2
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Neonbabies “Harmlos”
久々のNeonbabiesです。今回はセカンド・アルバム”Harmlos (ハールムロス)”を紹介します。その前に、久々なので、Neonbabiesの略歴を簡単に纏めておきます。Neonbabiesは、1979年にベルリンで結成されています。その時の結成メンバーには、Inga DiLemmaことInga HumpeとAnnette Spinettiこと実姉Annette Humpeがいました。1979年に、Neonbabiesは、Havelのゲストハウスでライブデビューしており、その後、Nikolaus Polak (G; ニコラウス・ポラック), Conny Homeyer (B; コニー・ハーメイヤー), Toni Nissl (Drs; トニ・ニシル)及びReinhard Meermann (Sax; ラインハルト・メアーマン)のメンツで、初めてビートスタジオで録音を行い、この時に制作されたEPが1980年初めにリリースされています。このEPには、AnnetteのバンドIdealのヒット曲”Blaue Augen(ブラウエ・アウゲン)”の元曲が含まれています。1980年秋には、彼等のセカンドEP”Die Krönung (ディ・クレヌンク)”がリリースされ、1000部リリースされましたが、僅か数日で完売しており、ベルリンを代表するバンドになっています。ちょっと話しが前後しますが、1980年初頭、Annetteは自身のバンドIdealを移り、代わりにMikoことPetra Mikolajczuk (ペトラ・ミコワイチュク)が加入しますが、ファースト・アルバムを制作後、脱退しています。このファースト・アルバムは、インディーズレーベルGood Noise Recordsからリリースされましたが、20000部が売れ、大ヒットしています。1982年に、Dave Hutchinsは、Conny Plankのスタジオで、本作品でもあるセカンド・アルバム”Harmlos”を録音し、Ariolaからリリースしています。その年の夏に、彼等は国内ツアーを行い、蘭でのベルリン・アムステルダム・フェスティバルでも演奏しており、初のTV生出演もしています。彼等は、同年8月に、ベルリンのWaldbühne(ヴァルドビューネ)でコンサートを行い、その模様は、ARD第3番組で放送されています。その後、Nikolaus Polak (G)が脱退し、Toni Kambiz (G; トニ・カムビツ)が加入し、1982年秋にDrafi Deutscher(ドラフィ・ドイッチァ)のプロデュースでシングル”Ich Bin Ein Mann”をリリースしましたが、商業的には売り上げは大きく下回りました。1983年には、Gareth Jonesのプロデュースで、ベルリンのHansa Studioにてサードアルバム”1983”を録音し、Ariolaからリリースしめしたが、バンドはまもなく解散しています。最後のシングル”Eiskalte Engel”が、同年10月にリリースされていますが、これはアルバム”1983”の中の曲”Engel”のリミックスであり、Inga Humpeのファンへの別れの贈り物と考えられています。この解散の時、Inga & Annette Humpe姉妹は、Prokopetz, Manfred O. “Fredi” Rauchenは、Deutsch-Österreichisches Feingefühl (DÖF; ドイッチュ・エステライハッシェ・ファインゲフューレ; German-Austrian Sensitivityの意)と言うNDW関連のプロジェクトに加入していますが、これはバンドと言うよりもキャバレー・プロジェクトみたいな存在です。 と言うのが、Neonbabiesの略歴となります。先述のように、メンバーは、Inga Humpe (Vo, Kbd), Reinhard Meermann (Sax, Kbd), Nikolaus Polak (G), Conny Cool (B), Toni Shanghai-Nissl (Drs)の5人で、プロデュースは、Dave HutchinsとNeonbabiesとの共同でやっています。割と、バンドもノリに乗っていた頃のアルバムですが、他のNDWのバンドと違って、バックの演奏も結構上手くて、改めて聴いてビックリしました。まぁ、それは置いておいて、各曲をご紹介していきましょう。 ★A1 “Alibi” (3:05)は、結構、BやGがブリブリ効いた曲で、Saxも効果的な曲で、IngaのVoも力強い。 ★A2 “Reise” (4:15)は、不穏と言うか落ち着いた曲で、Drsもドコドコしており、レゲエ調だったりで複雑なアレンジです。Saxのオリエンタルな響きも中々よい。 ★A3 “Angelogen” (1:28)は、アップテンポの勢いの良い曲ですが、間奏のSaxも吹きまくってますね。Ingaも緩急付けて歌ってます。 ★A4 “Ausser Sich” (2:44)は、ちょっと不思議なメロディ・ラインなのですが、IngaのVoとカシオも良い味です。とにかくSaxは吹きまくってますね。 ★A5 “Carosello” (3:54)は、変則4拍子のDrsにBが絡んできて、Ingaが切なく歌っています。サビでの疾走感は良い感じですし、Ingaも声を張り上げています。 ★B1 “Moderne Liebe” (3:34)は、スカっぽいリズムでダンサブルな曲で、Bが凄テクですが、中々のパーティーソングに仕上がっています。Saxも良い味付けです。 ★B2 “Triebtäter” (5:44)は、シグナル音で始まり、やがてカシオの可愛らしいメロディとIngaの囁くようなVoのダンサブルな曲になります。相変わらずSaxは吹きまくってます。 ★B3 “Roboter” (3:22)は、カシオの不協和音を上手く用いたポップソングで、IngaのVoも力強いです。途中からのカシオのコード弾きも良い味です。 ★B4 “Gemini” (3:16)は、細かいGのカッティングから始まるスパイ映画のような曲ですが、Ingaは囁くように歌いますが、サビでは声を張り上げます。また多層化したSaxも雰囲気抜群です。 ★B5 “Aiaiaiaiai” (2:11)は、ドコドコしたDrsにスライド奏法のGが加わり、更に伸びやかなSaxが乗る曲で、カシオ低音やIngaの掛け声が入ったと思ったら、急に終わります。 何か久しぶりにNeonbabiesを聴いたこともあってか、もっとKbdとかを多めに使って、如何にも「ニューウェーブ」な音を期待していたのですが、今回、聴いた感じは、Kbdは少な目で、代わりにSaxとかが大活躍しており、ちょっと戸惑ってしまいました。しかしながら、ポップソングとしては、凝ったアレンジが効いていて、中々聴き応えのある曲が並んでいますので、結構、楽しめました。そんなNeonbabiesのセカンド・アルバム、聴いてみますか? https://youtu.be/gnBiYJD82-M?si=fxeyAGXnfdgOIM8G #Neonbabies #Harmlos #Ariola #2ndAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopRock #Sax #Casio #IngaHumpe #ReinhardMeermann #NikolausPolak #ConnyCool #ToniShanghai-Nissl
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock Ariola €6.00Dr K2
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Croox “Geld Her !”
Croox、このバンドを知ってる人は余程のNeue Deutsche Welle好きだと思う。私は買ったものの、その素性については全く知りませんでした、今でも分からないです。ただ分かっていることは、1980年に、Mike SchmidよってDüsseldorfで結成されたことと、本アルバムを作成している時のメンバーが、ClemenzことClemens Golz (Vo, Perc), Gerd “Crashman”Gaida (G, Vo), Mike Schmid (Synth, B, Vo), Kay Wolde (Dr), Sabine “Bine” Niedergassel (Synth, Vo)であったことだけです。それと、リリース元のレーベルInk Recordsは、このバンドの首謀者であるMike Schmidによって運営されていたこととそのレーベルのInk StudioもDüsseldorfにあったこと位です。Ink Recordsは自分達のレコード出すだけではなく、他のバンド、例えば、ReifenstahlやDon Bartnick出しています。とは言え、Discogs上、リリースの殆どはCrooxになってます。詳しくはSuezan Studioの再発CDのライナーを参考にして下さい。 それで、本作品はCrooxのセカンドにしてファイナル・アルバムです。もう、脱臼する程ヘンテコなアレンジの曲がひたすら続きます。ヴォーカルも言葉遊びみたいだし、ペナパナしたギターはフリーキーだし、シンセもおかしなフレーズを弾き出したり、ベースも弾くかと思えばミニマルなシーケンスだし、まあ、こんなダラダラした感じです。ここら辺の、正攻法ではなく、敢えて崩してしまうところが、NDWっぽいと言うか、、、永遠のB級、いやC級、D級なんですよ。だから楽しい、嬉しい訳なんです。そんなB級バンド、聴いてみますか? A1 “Frisch Fleisch” A2 “Alles Umsonst” A3 “Zweitens Als Man Denkt” A4 “Moderne Krankheiten” A5 “Die Schnelle Mark” B1 “Do The Dispo (Her Damit!)” B2 “Spitz” B3 “Regentropfen” B4 “Ist Die Elektronikzeit” https://youtu.be/gwbHfOx-k8A?si=t8ov4L8l9Q62-597 #Croox #GeldHer! #InkRecords #SecondAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Düsseldorf #Synthesizers #Guitar #Drums #Bass #Vocal #ClemensGolz #Clemenz #GerdGaida #Crashman #MikeSchmid #KayWolde #SabineNiedergassel #Bine
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Pop Rock INK Records 不明Dr K2
