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Merzbow “Escape Mask” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
いよいよ、Merzbow “Lowest Music & Arts 1980-1983”ボックスセット最後の作品”Escape Mask”です。この頃から、Merzbowはカッコいいタイトルを付けるようになりますが、録音及びミックスは1983年にZSF Produkt(要するに宅録ですね)で行われており、C-60カセット作品として、自身のレーベルZSF Produktよりリリースされてます。それで、内容はと言うと、リズムマシン(恐らくDR-55?通称”Doctor Rhythm”)に太いベースとギターノイズやテープ音の挿入による「宅録実験ロック」です。かなりカッコいいチューンに仕上がっています。ドラッギーにドライブするリズムとがビンビンこちらの腹にきますし、また、その上で弾きまくられるギターもサイケで良いです。基本、インストなので、ヴォーカルの代わりにテープが使われているようですが、これがまたカッコいいんですよ。秋田さんは元々ドラマーですので、リズムに関する感覚が独特ですね。また、ロック寄りのアプローチは同時代的には、Nocturnal Emissionsのディスコ路線ともシンクロしますが、あくまでも、Merzbowはロックで!と言う思いが強いです。どうですか?この作品、聴いてみたくなったでしょ?この作品のCDリイシューは出ていますので、そちらも要チェックですよ! https://youtu.be/C85ZkS_tMmg #Merzbow #EscapeMask #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #ExperimentalRock #HomeRecording #宅録 #Rhythm
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Merzbow “Yahatahachiman” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
いよいよ、先が見えて来ました。Merzbow “Lowest Music & Arts 1980-1983”の9枚目のLP “Yahatahachiman”の登場です。秋田さんって、こう言う日本語のカタカナ表記をローマ字でタイトルにするの上手いですよね。この作品もタイトルからしてカッコいいと言うか、痺れますね。この作品は1983年12月にZSF Produkt で録音され(要するに宅録ですね)、1983年にZSF ProduktよりC-60カセット作品としてリリースされています。それで内容なんですが、ここに来てこれはヤラれた!と思いますよ。駆動するリズムマシンが中心になって、シンセやギターでリフらしきフレーズを絡め、更に上物としてシンセやギターノイズやテープ音を乗せていると言う極めて「音楽的」な構造になっています。これは秋田さんにとっての「ニューウェーブ」なのかなぁと感じました。特にA1なんかは中毒性があります。どうして、彼がこのような作品を作ろうとしたのか?は不明ですが、この落差はなんだろうとも思います。ただ誰もが思いつく音構造なのですが、秋田さんが演ると、やはりMerzbowの音楽しか聞こえない曲展開になっています。B1の長尺の曲も飽きさせない展開となっており、そこ知れぬ迫力と意志を感じますね。そうですね、ミニマルと言えばミニマルなんですが、その時間軸には色んなノイズが見えてきて、単に反復には終わっていないところも、Merzbowらしいところです。皆さんも中毒になってみて下さい。カッコいいですよー。 https://youtu.be/KrsVfGY9pnM #Merzbow #Yahatahachiman #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #RhythmMachine #NewWave #Synthesizer
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Merzbow “Solonoise Vol.2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
さあ、やっと8枚目のLP “Solonoise Vol.2”まで来ました。しかし、凄いなぁ!Merzbow!これだけ「無駄(勿論、いい意味です)」な音楽を作り続けるなんて!改めて、秋田さんの絶倫振りに感服してしまいます。本作品も1981-1982年に色々な場所で録音されており、1982年1月13日にミックス・ダウンされています。それで、オリジナルはカセット作品として、Merzbow Lowest Music & Artsより1982年にリリースされています。今回もオリジナルカセットからのリマスタリングが為されています。それで、内容なのですが、A面はジリジリと歪んだノイズ・ギターとパーカッションとメタパー(恐らく家庭用品?)の絡みから始まり、唐突にマスターテープの捩れのようになり、更にそこから再びメタパーのフリーな演奏とヒリいたノイズの絡みついた長尺の曲からなります。B面も長尺の曲で、適当に切られた不明瞭なテープ・ループの反復が中心となり、それに断片的なノイズ音が点在して配置されています。このパターンは私も大好きで、ここら辺からMerzbowはこの手法をしばしば使うようになります。なので、その原型が既に生まれているのだなと思います。この反復がめちゃくちゃ気持ち良いんですよ。なので、この作品を聴いて頂いて、この反復の淡々とした気持ち良さを是非体験して下さい! https://youtu.be/1N9E7tXdY7A #Merzbow #SolonoiseVol.2 #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #TapepLoop #MetalJunks #Experimental
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Merzbow “Solonoise Vol.1” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
いよいよ後半です。7枚目のLPは”Solonoise vol .1です。この作品では水谷聖さんが Vlnとe-Pianoで参加しており(A面”Part I”と書いてありますが、実際にはB面”Part II”ですね)、1981-1982年にかけて色んな場所で録音されています。そして、1982年1月13日にミックスダウンされています。元々はMerzbow Lowest Music & ArtsからC-90のカセット作品としてリリースされていたものです。内容はもう一言で言うと「ジャンクとしてのノイズ・ミュージック」です❗️カッコつける訳でも、シニカルに微笑むのでも、訳知り顔で諭すでもなく、ただただ、そこに廃棄された楽音や音の残骸が敷き詰められているだけなのですよ。後の「どハーシュ」なのも良いんですが、この即物的な音楽(と言ってもらいいのかな?)は捨てがたいですね。今のノイズ・ミュージシャン(個人的には「ノイジシャン」とは言いたくない)には、こう言う背景があって、今のノイズ・ミュージックがあるのだよと説教したくなりますね。と言うか、こう言う背景も現状も飛び越えた音が聴きたいです。まあ今は意図的に音を崩すツールやエフェクターはいくらでもあるのですから、それをどれだけ誤用するか考えて下さい(爺の戯言です)。この作品を聴いて、そんな想いを感じました。まあ、それは兎も角、音はLo-Fiながらも、ツボを突きまくるノイズ・ミュージックが収められています。たまには温故知新でも如何ですか? https://youtu.be/6m4nhVcognY #Merzbow #SolonoiseVol.1 #LowestMusic&Arts1980-1983 #VinylOnDemand #Noise #Experimental #MasamiAkita. #KiyoshiMizutani #NoiseMusicAsJunk
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Merzbow “Mechanization Takes Command 2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
やっと半分を越しました。Merzbowの初期音源集”Lowest Music & Arts 1980-1983”の6枚目は、5枚目に続き、”Mechanization Takes Command”の残り半分です。この作品は、私、大好きなんですよ。多分、1990代にハーシュ・ノイズの帝王として作品をバリバリに出していた頃のMerzbowの音源よりも、この頃のカセット作品をバンバンに出していたMerzbowの音楽(=ノイズ)がやっぱり好きなんです。刷り込みですね。なお、クレジット等の情報は前回の”1”を参考にしてください。この頃はリズムマシンやシンセも使っていたみたいですが、何か普通の使い方と違うんですよね。世間一般とは違う使い方。これはもう彼のセンスとしか言えないですね。このLPでもそれらの楽器は使われているようですが、何度聴いても、何か違和感があるんです。その為か曲自体にも違和感(心地よい)を感じます。それは一種のバロッキズムかも知れません。この作品はそれまでと違って、リズムマシンやシンセの音なんかも使っているから、好きなのかも知れませんね.そんなMerzbowは好きですか? https://youtu.be/p1WgWKplMSg #Merzbow #LowestMusicAndArts1980-1983 #MachanizationTakesComnand2 #Noise #Experimental #MasamiAkita #Rhythm #Synthesizer
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Merzbow “Mechanization Takes Command 1” from “Lowest Music & Arts”
やっと折り返し地点です。まだまだ半分。Merzbowの初期音源集”Lowest Music & Arts 1980-1983”の5枚目は”Mechanization Takes Command 1”です。元々はZSF Produktより、C-90カセットとして、1983年にリリースされた作品で、録音は1981-1982年に行われ、1983年にミックスダウンされています。更にZSF Produktから、1989年に再発されています。またこの音源の一部は”Merzbox”にも収められています。今回が、3度目の再発であり、しかも、この5枚目のLPと次の6枚目のLP合わせると完全なるリイシューと考えていいでしょう。またリイシューをすると言うことは秋田さんがこの作品を思いがあるからではないでしようか? それで内容的なことですが、今までは異なり、ドラムやリズムマシンなどを使い、ミキサーのフィードバック音らしき音やギター・ノイズやテープ音などを組み合わせた構造になっており、この時期にはそのようなノイズを演奏するアーティストやグループはいたものの、何かMerzbowが、そのようなアプローチを行っても、かなり音の感触が異なったものになっています。これは、推測ですが、彼のアートの手法でもあるアッセンブラージュ(コラージュとは違う)の音楽的展開なのかも知れませんね.うーむ、B面は更に「ノイズ」だけではなくインダストリアルな要素もありますね。ロック的要素もあり、ある意味、初期Merzbowの入門作品としては良い作品かも知れませんね。聴き易いですし。と言う訳で、この5枚目の紹介は終わりますが、6枚目のLPも同作品のリイシューですので、まだまだ続きますよ。 https://youtu.be/xOT68NIE_LE #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #MechaniztionTakesCommand1 #Noise #MasamiAkita #Industrial #Rhythmic #Drum #DrumMachine
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Merzbow “Tidal Production” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
まだまだ続きがありますよ。Merzbowの初期音源集”Lowest Music & Arts 1980-1983”。今度は4枚目の”Tidal Production”です。これも、1981年から1982年にかけて色んな場所で録音されており、1982年にミックスダウンが行われています。水谷さんとの(からの)音源(多分ジャムセッション)も含まれており、最初はLowest Music & Artsからカセット作品として1982年にリリースされ、後にZSF Produktからも1989年にリリースされています。またこの作品の一部は、あの50枚組CDにも収録されています。なおこのアルバムでもデジタル・リマスターされています。2回もリリースしていることから、本作品は秋田さんのお気に入りなのでしょう。 それで内容ですが、A1は何とビートが鳴っています❗️単調ですが、この頃のMerzbowのとかの特徴かと思います。続いて、A2ではおもちゃのピアノの即興演奏とアコギのの音が聴取できる小曲です。A3では恐らくは歪んだリズムマシンをバックにオルガンの持続音とノイズがジャリジャリ鳴っています。B面は長尺の1曲で、多分オープン・リールのループを使っていると思われる反復音とそれに絡む様々な音/ノイズが即物的でクールです。B面の音楽性が、その後のMerzbowの音作りに繋がっていくものだと思います。その意味で貴重な音源だも納得した次第です。 なお、これはYouTubeにはあがっていませんでしたので省略します。すまん。 #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #TidalProduction #Noise #MasamiAkita #KiyoshiMizutani #Experimental #BoxSet
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Merzbow “Merz Collection 007” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
さあさあ、まだまだですよ。Merzbowの”Lowest Music & Arts 1980-1983”の3枚目のアルバムは”Merz Collection 007”です。私が最初に買ったMerzbowは実はこの”Merz collection”だったのですよ。池袋のアール・ヴィヴァンで買ったのですが、私は何番を買ったかは忘れてしまいました。このMerz Collectionは001から010まで合計10本が出ていました。しかも、それには曲名がなく、その代わりに使った機材(楽器・非楽器)か記載されていました。それもカッコよかったですので、私の初期のカセットもそんな風にクレジットしていたことがあります。何でも最初は日本のYLEM(イーレムと読む)と言うレーベル(?)から10本組でリリース予定だったのが、YLEM側の事情で白紙になったとか。まあ、それは置いておいて、内容について書きたいと思います。都合上、5曲が入っていて、それぞれ”Merz Collection I”とか”Merz Collection II”とかと曲名らしきものが記載されています。録音は1980-1981年で色んな場所で録音されており、ミックスダウンは町田のMerzbau Studio(要するに自宅かな?)で1981年に行われています。当時はC-46カセットでリリースされており、水谷聖さんとのジャム・セッションも音源として使われているようです。なお、今回も2012年にデジタル・リマスターされています。ここら辺にくると、音楽的にもそれなりに整合性がでてきており、宅録のLo-Fiさを差し引いても、格段に「音楽的」になっています。裏ジャケに辛うじて書いてあるクレジットを見ると、A面は、Dr, Tabla, G, Marztronics, Tapes, Syn-are, Synthを使った3曲、B面、、Perc with Ring Modulator, Recorder, G, Tapesを使った2曲「なっています。多分Tapesの中に、水谷さんのとジャム・セッションが入っているものと思われます。何か懐かしいなあ、この音楽。先述のようにこのMerz Collectionが、私がノイズ・ミュージックを始めるキッカケの一つになっていますので。そんなことを思い出して、聴いてました。皆さんもMerzbowのノイズはハーシュなものを思わずに聴いてみてください。 007がなかったので、005を貼っておきます。 https://youtu.be/Pdc3Z4LRfz0 #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #MerzCollection007 #Noise #MerzCollection #Noise #Assemblage #MasamiAkita #KiyoshiMizutani
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Merzbow “Metal Acoustic Music” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
まだまだ序盤ですよ。Merzbowの初期音源10枚組LPボックスセットの2枚目は”Metal Acoustic Music”です。1980年に録音とミックスダウンをした作品化で、1981年にC-90カセットで秋田昌美さんのレーベル(?) Lowest Music & Artsよりリリースされています。この盤も2012年にデジタル・リマスターされています。と言うことで、多分、オリジナルからの抜粋になると思いますが、A面は”Balance Of Neurosis Pt.2と題され、B面も”Balance Of Neurosis Pt.2 (continued)”と題され、合計約45分弱の曲が収められています。内容はこれまたジリジリとした電磁波のような音(=ノイズ)支配された世界が広がっており、ギターらしき音や打楽器らしい音も聴取可能ですが、Lo-Fiな音が返って新鮮だし、この時期、「ノイズ」と言えば電子楽器(シンセなど)でやるアーティストやグループが多かった中で、このタイトルは極めて挑戦的で、そしてカッコいいです❗️(それ程メタル・ジャンクは出てきませんが)。正に電子音楽ではなく、電磁音楽ですね(後の秋田さんのレーベルZSF ProduktのZSF「ズスフ」と言うのは、古い日本語で電磁と言う意味を指す言葉からの当て字だったので。そこら辺にも繋がっていきますね)。このLPのB面は、途中、ビートらしき音やコンタクト・マイクのようなガリガリした音が出てきて、段々と盛り上がっていきます。そう考えると、この曲は90分カセットで聴きたかったですね。しかしながら、こう言う音を作品として提示するのは、やはり、ノイズ・ミュージックと言うフィールドで天賦の才能があるのかも知れませんね。また聴きたくなります! https://youtu.be/jkx2X9-VNYo #Merzbow #MetalAcousticMusic #LowestMusic&Arts1980-1983 #VinylOnDemand #Noise #Acoustic #1981 #MasamiAkita
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Merzbow “Hyper Music 2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
Merzbow、怒涛のLP10枚組”Lowest Music & Arts 1980-1983”を紹介したいと思います。もう皆さんはMerzbowが秋田昌美さんのストレート・エッジ・ノイズ・ユニットってことは知ってますよね?それからMerzbowと言う名前が、有名なダダイストKurt Schnittersの作品”Merzbau”の誤記から取られたことや高校生時代にドラマーとして色んなバンドをやっていましたが、大学の頃に、高校の同級生の水谷聖さんと一緒にMerzbowを始めたことも知っていますよね?それで、秋田さんは当初からプログレ、フリージャズ、ヘビメタ、初期の電子音楽から影響を受けていたらしいですが、同時にダダやシュールレアリズム、フェティッシュ・カルチャーにも影響を受けていたそうです。そんなMerzbowが最初にやっていたメール・アート/ミュージックのレーベル(?)がLowest Music & Artsであり、その後はZSF Produkt(「ズスフ・プロダクト」と読む)に移行して、膨大な数のカセット作品をリリースしていく訳です。今回はその初期の音源(発表済み、未発表のもの、リマスターしたものも含めて)をLP10枚に収めてあります。私の最初のノイズ・カセット体験がこの頃のMerzbowだったので、このボックス・セットは本当に有り難かったですし、またどうしても入手したかった音源集でもあります。 先ず1枚目のLPは”Hyper Music 2”です。”Hyper Music”と言うカセット作品はありましたが、これは1980年に録音された未発表音源となっています。秋田さんのソロでもあります。本LPを作成するに当たり、2012年7月にデジタル・リマスターされています。内容は、ホワイト・ノイズと(オープンリールの?)ハウリング音、それに引き攣ったVlnや缶のような或いは他のジャンクや打楽器(?)を使って、無造作に配置されたノイズがA面、B面ともに各1曲づつ収録されています。ジリジリするような、ある種意志を持たない、放置されたノイズ(そう、カッコいいとか大音量でカタルシスが得られるとかではなく、遺棄されるべき雑音としての「ノイズ」です!)を堪能できますね。音楽と非音楽の境界線がなくなります。それをLo-Fiな録音で作品化したのがMerzbow、秋田さんです! #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #HyperMusic2 #Remastering #DADA #PrevioulyUnreleased
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