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The New Blockaders “Succès De Scandale”
Advaita Recordsの岸本くんからの頂き物第2弾は非売品のテストカセットだったのですが、調べて見ると、以前に購入した、カセットとTシャツが真空バックになっていた作品のカセット作品のテストカセットで、私はその時、真空パックを入手したものの、結局、開封できずに今まで来てしまいました。漸く開封せずにカセットを聴くことが出来ると言う意味では、大変有難い頂き物でした。と言う経緯もあって、今回、やっと聴くことができました。それで、The New Blockaders (以下、TNBと表記)については、以前から何度も紹介しているので、グループとしてのTNBのバイオグラフィーは、ここでは省略させて頂きますが、今回の録音参加メンバーは、Richard Rupenus, Mark Durgan, Michael Gillhamとなっており、Morden Towerでの録音で、未発表音源と言うことです。それでは、本作品の両面を紹介していきましょう。とは言ってもTNBの場合、両面はほぼ同様なので、作品全体の紹介とします。 ★A “Succès De Scandale I” ★B “Succès De Scandale II” 割と初期のTNBの音であると思われるように、中心となっているのは、メタル・ジャンクを自在に「演奏」している金属音で、それらの「演奏」は、擦る、叩く、ノコギリで轢く等、ありとあらゆる「演奏」方法によって生み出されるものであります。そして、時折、何らかの持続音も挿入されたりしますが、これがメタル・ジャンクによるものかどうかは早々不明です。それから、これは今まで何度も書いていますが、私自身、嘗てはメタル使いだったことからも、これらの金属音の録音を効果的に行うことは、非常に難しいと考えます。TNBが、実際如何なる方法で録音しているかは不明ですが、彼らの「金属質の『溶岩』が次々に湧き出す」或いは「金属生命体の集合が喘ぐように沸騰している」ようなノイズ・ミュージックは、世界的にも唯一無比かつ絶対的だと言えると思います。そこら辺、特に録音方法等についてはまた、機会があれば、Rupenusに尋ねてみたいと思っています。あと、多分、TNBは、時間とメンバーがある時に自由に「セッション」を行い、それを丸々録音をしており、そのストックの中から、良いテイクを作品化をしているものと思われますが、その演奏態度が、ロックのジャム・セッションのようで、そのことも、またTNBの特徴なのではないかと思います。そんなTNBの独自路線が、このカセットの中にも封じ込められています。なので、もし、この作品に出会うことがあれば、そんなことも念頭において、爆音で聴いてみて下さい! [本作品の動画はYouTubeやBandcampには上がっていませんので、敢えて動画や音源のリンクは貼らないでおきます] #TheNewBlockaders #SuccèsDeScandale #AdvaitaRecords #Cassette&T-Shirt #真空パック #LimitedEditions #100部 #Noise #Experimental #MetalJunks #MordenTower #PreviouslyUnreleased #RichardRupenus #MarkDurgan #MichaelGillham #TestCassette
Noise / Meral Junk Advaita Records なしDr K2
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After Dinner “s/t”
皆さんはもうご存知でしようか?今も関西のみならず、海外でもソロ活動を続けているHacoさんや音響のマッドサイエンティストとも呼ばれ、最新のマイクBAROm 1で”Utsunomia Mix”を支えている宇都宮泰さんが在籍していたバンドAfter Dinnerを! Wikiにも載っていませんでしたので、ちょっと調べてみました。結成は、1981年で神戸でHacoさんを中心に。そうして、1982年には、Hacoさんに、小森御幸(G, Drs), 志村学(Kbd), チャカ (B)を加えて、宇都宮泰さんのMUEスタジオにて、デビュー・シングル“After Dinner” c/w “夜明けのシンバル”を制作し、かげろうレコードからリリースしています。このシングルは、独逸国営放送で永久保存盤となったそうです。翌年、1983年には、MUEプロデュースにて、Hacoさんと小森御幸、志村学らの演奏に加え、管楽器/弦楽器の導入、前田笛風、川口雅明、奥田亮による民族楽器を用いた即興や、Hacoによるテープ構成作品など、アコースティックな音色と実験的なアナログ・テクノロジーが融合したファ-スト・アルバム”Glass Tube”をKang-Gung Recordsからリリースします。瞬く間に、Fred Frith, Chris Cutler, Robert Wayatt等の海外のアーティストから支持を得、Sounds誌では、「美味なヴォイスと共に伝統とエレクトロニクスがうまく落ち着いている」と好評価を得てます。1984年には、アルバム”Glass Tube”とファ-スト・シングルを合わせた構成の海外盤アルバム”After Dinner”を英国Recommended Recordsよりリリースしており、Marquee誌にて「日本の伝統的美意識をクリスタルのような結晶世界に封じこめたアフタ-・ディナ-の自主制作盤は、その音の魅力だけで海外リリースの壁を突破した」と高評価されています。After Dinnerは、Hacoさんの歌を核としながら、ニューウェイヴ、電子音楽、民族音楽、フィールド・ワークなど様々な要素が混ざりあう、独自の迷宮的音世界を構築しており、また、そのメンバー編成は、録音やライヴに応じて、自由自在に変わることがあったらしいです。そした、1987年には、仏MIMIフェスに参加を機に、初の欧州ツアーを、Haco (Vo), 横川タダヒコ (B, Vln), 井上一路(Perc, 和太鼓), 黒田清一 (B, 篳篥), 泉陸彦 (G), 山形秀行 (Drs), 宇都宮泰 (Tapes, Engineer), 林皇志 (Sub-Engineer)と言うメンバーで敢行しています。その際、英国Londonの現代芸術協会(ICA)でのライブを対して、英国Melody Maker誌は、「あいかわらず西洋ポップスべったりだった日本の音楽シーンを覆そうとする小さな底流を築いた」と評されています。1988年には、国内外でのライブ音源をHacoさんが自ら編集した作品”Souvenir Cassette”を日本のZero Recordsと英国Recommended Recordsからリリースしています。この時期、彼女達のライブでは、テープ同期やヴィジュアルの導入、ワイヤレス・ヘッドフォン、4スピーカー・システムによる実験的PAなどが話題のひとつでしたが、宇都宮さんが脱退した為、演奏形態や録音に新たな変化が生じています。1989年には、Hacoさんを軸にし、一色洋輔 (Kbd), 北田昌宏 (G: 元INU), 横川タダヒコ (B)の参加、及び多彩なゲスト・ミュ-ジシャンとの緻密な共同作業によって生みだされたセカンド・アルバム”Paradise of Replica”をスイスRecRec Musicと日本のZero Recordsからリリースします。RecRecの評では「明朗になったり、悲哀を感じたり、心象風景のチャンネルが瞬時に切りかわる航海のよう」とされ、そのポップで映像的なサウンドが各界で賞賛されています。同年、欧州19都市を巡るツア-をHaco (Vo), 横川タダヒコ (B), 一色洋輔 (Kbd), 福島匠 (Vln), 川崎義博 (Engineer)で行い、大評判だったとのこと。1990年には、Fred Frith主演のドキュメンタリー映画”Step Across The Border”(Nicolas HumbertとWerner Penzel監督作品)の中で、MUEスタジオでの録音風景やHacoさんのピアノの弾き語り等のシーンも含まれ、話題となっています。同年、フランス、ベルギー、イタリア、オーストリアの国際フェスに出演しており、メンバーは1989年と同じです。1991年には、カナダのヴィクトリアヴィル・フェスティヴァルに出演(Haco (Vo), 横川タダヒコ (B), 志村哲男 (笙), 川口雅明 (Drs, Banjo), 岡本大介 (Trombone, Kbd)と言うメンバーで参加しています。同年、アナログ盤”After Dinner”のCD再発の際、”Souvenir Cassette”の中から、5曲とライブ・トラック4曲を合わせた”After Dinner/Live Editions”を英国ReR Megacorpからリリースしています。このCDの国内盤は、Locus Solusが1997年から配給をしています。ただ、これを最後に、After Dinnerは活動に終止符を打っています。その後、Hacoさんや他のメンバーはソロや新しいプロジェクトで活躍していますが、2001年には、Hacoさんのプロデュースで、セカンド・アルバム”Paradise Of Replica”のリマスタリング盤と、ジョシュア・マッケイ (MACHA)、テリー・テムリッツ、SKIST、パスカル・プランティンガによるリミックス4作を加えた統合盤CD “Paradise Of Replica / Paradise Of Remixes”がBad News Recordsから国内で、米国Detector及び英国ReR Megacorpより海外でもリリースされています。また、2005年には、After Dinnerの1982年のデビューシングルと1984年の国内アルバムがリマスタリングされ、紙ジャケ仕様で復刻され、CD+mini CDセット”Glass Tube + Single”として、Disk Union傘下のレーベArcangelioから再発されています。 それで、今回は、彼女達の1984年作のファースト・アルバム”Glass Tube”と1982年作のセルフ・タイトルのシングルを統合したセルフ・コンピ・アルバム”After Dinner”をご紹介します。多分、この時の参加者は、Haco (Vo, Kbd, Synth, Perc, Tapes, Miniture-Koto, Taisho-Goto, Plastic Flute, Tape-Splicing), 小森御幸/Miyuki Komori (G, Fretless-G, B, Drs, Perc, Vo), 宇都宮泰/Yasushi Utsunomia (Tapes, Vo, Synth, Taisho-Goto, Drs, B, Glass Tube, Peros), Chaka (B, Perc, Vo), 横川タダヒコ/Tadahiko Yokoyama (B, Vln), Masaharu Ito (Marching Drs, Soprano Sax), 志村学:Manabu Shimura (Piano, Vo), Tanii Yokokawa(Vln), 川口雅明/Masaaki Kawaguchi (Snare, Surumondal), Yukio Fujimoto (Field-Playing of Sound Object), Toru Shimamura (Field-Playing of Sound Object), Yoko Inui (Field-Playing of Sound Object), Ayuma Torii (Field-Playing of Sound Object), Teppei Maeda (Indian Pipe, Vo), Ryo Okada (Tabra), Kaname Nakagawa (Alto Sax), 黒田清一 /Seiichi Kuroda (Tenor Sax)と思われます。内容は、A面5曲/B面4曲で、シングルの曲はA1とB1です。それでは、各曲を紹介したいきましょう。 ★A1 “After Dinner”は、太鼓と笙及びヴァイオリンをバックにHacoさんの初々しいVoが乗る曲で、途中にDrsや物音系Percが無骨に鳴り響く中、時々テープ音等の音も聴取できるパートもあります。 ★A2 “Sepia-Ture I”は、不思議なリズムの構成に、Hacoさんの優しく語るようなVoが乗っている曲で、良質なポップソングになっています。 ★A3 “An Accelerating Etude”は、虫の音のフィールド録音から始まり、不明瞭なリズムと自在なVoから成る不可思議な曲です。細部にまで凝りまくった録音になっており、それを気付かせることなく、聴かせるのは驚異です! ★A4 “Soknya-Doll”は、物音系PercとBに、HacoさんのコケティッシュなVoで子守唄のように歌う曲で、鉄琴や弦楽器等の色んな音が混じり合い、一聴、下手に聞こえるかもしれませんが、かなり緻密に作り込まれています。 ★A5 “Shovel & Little Lady”は、タンバリンの弾語り(?)から成る小曲で、物音系音も時に挿入されます。冒頭で、本曲がバイノーラル録音されていることがアナウンスされます。曲自体は何だか儚い感じですね。 ★B1 “Cymbals At Dawn”は、軽快なマーチのリズムから成るポップソングですが、朗々と歌うHacoさんのVoと男性Voの対比に時代を感じますが、時に逆回転等のギミックを入れており、単なるポップソングには終わりません。 ★B2 “Glass Tube”は、足踏みオルガンとアコギの爪弾きをバックに、HacoさんのVoが優雅に聴取でき、その後、物音系の音やフィールド録音にヴァイオリンも絡みますが、それすらも加工され、最後には、マーチっぽいポップソングへと再び変容していきます。 ★B3 “Dessertは、アコギとタブラや物音系PercにSaxが段々と絡み合って、盛り上がっていきます。一種の宅録的な発想の曲ですが、かなり緻密です。そして、唐突に終わります。 ★B4 “Sepia-Ture II”は、ワルツのリズムに乗って、輪舞のように踊る音やVoがなんとも優雅な一曲ですね。そして、当時の時代性に異議を唱えるべく、アコースティックな肌触りで、アルバムを締めています。 本作品を聴いて、先ず思ったのが、「難解」な音楽だと言うことでした。確かに、シングルの2曲(A1とB1)は、比較的聴き易いのですが、アルバム収録曲は、どれも複雑な構成や緻密な録音が為されており、素直に聴くには情報量が多過ぎると感じました。ただ、逆にそう言う緻密さ/難解さを有した音楽であることが、当時、海外からも評価された一因ではないかな?とも思います。また、HacoさんのコケティッシュなVoと複雑な曲構成の対比も面白く、色んな聴き方の出来るアルバムだと思います。日頃、私が思っている「ポップ・ミュージックこそが、一番難解な音楽である」を再確認できた作品でもあるので、その真意を知りたい方は、是非とも入手して、体験してみて下さい❗️ クレジット A1 “After Dinner” A2 “Sepia-Ture I” A3 “An Accelerating Etude” A4 “Soknya-Doll” A5 “Shovel & Little Lady” B1 “Cymbals At Dawn” B2 “Glass Tube” B3 “Dessert” B4 “Sepia-Ture II” https://youtu.be/3CahygtsXQE?si=qHpL0SXRtkbgPnek #AfterDinner #SelfTitled #RecommendedRecords #SelfCompilation #Album #GrassTube #AvantPop #Experimental #Haco #MiyukiKomori #YasushiUtsunomiya #Chaka #TadahikoYokoyama #MasaharuIto #ManabuShimura #TaniiYokokawa #MasaakiKawaguchi #YukioFujimoto #ToruShimamura #YokoInui #AyumaTorii #TeppeiMaeda #RyoOkada #KanameNakagawa #SeiichiKuroda
Experimental Pop / Alternative Recommended Records 4800円Dr K2
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Bauhaus “In The Flat Field (暗闇の天使)”
お久しぶりです、Bauhaus‼️今回は彼等のファースト・アルバム”In The Flat Field (暗闇の天使)”をご紹介します。前にも書きましたが、私は何故か、Bauhausをリアルタイムでは聴いてはいませんでした。それで、こう言うのも聴かなきゃと思って、このファースト・アルバムと以前紹介したセカンド・アルバム”Mask”だけは購入してました。久しぶりに、彼等のファースト・アルバム”In The Flat Field (暗闇の天使)”を聴きましたので、紹介します(勿論、私なんかより詳しい人がいるのは承知しています)。Bauhausのバイオグラフィーは以前に書いてありますので、そちらを参考にして下さい。なお、国内盤は英国盤より一年遅れでリリースされています。一応、メンバーを再度、紹介しておきます。Peter Murphy (Vo), Daniel Ash (G, Sax), David J (B), Kevin Haskins (Drs)(因みにDavid JとKevin Haskinsは実の兄弟です)の4人です。それで、内容の方なんですが、確かにポジテイブ・パンク的なリズム隊の演奏なんですよ。一言で言うと、スネアで拍を取るのでは無く、ドコドコとしたタムを多用したドラミングと、曲の底を支えるベース(時にファンク調なフレージングも)とに、結構、自由度の高い、独特の音色のフリーキーなギターと字余りをモノともしない爬虫類的なMurphyのヴォーカルから構成される曲が収録されています。これは好きな人は好きだろうなと思わず膝を叩いてしまいました。しかしながら、以前にセカンド”Mask”を聴き直した時の衝撃はそれ程感じなかったですね。ただ、Ashの有刺鉄線に高圧電流を流したようなギターの音には惹かれました。それと、B面最後の7分越えの大曲B4 “Nerves”ほ、ピアノ(多分、David Jが弾いてる?)のフリーな演奏による盛り上げ方は、彼等が元々、フリーキーな演奏を取り入れていたと分かる点も含め、個人的には好みでした。あと、思ったのですが、Bauhausがゴス・ロックの始祖の一つと捉えられるのは、結構、アートワークやメンバーのポートレートによるのではないかと言うこと。ジャケもアートワークもモノクロで、かつポートレートも不明瞭な感じは、単なるポジ・パンと言う範疇を超えて、「ゴシック」のイメージに繋がってしまったのでは?と思いました。そうすると、ポジ・パンとゴス・ロックの違いとはなんぞや?と言う疑問にもぶち当たるのですが、音楽的にそんなには断絶がある訳がないように思えます。なので、よりダークでモノトーンな世界に入り浸るのが、ゴス・ロックかな?と理解してます。本作品では、プロデュースも自分達でやっており、そのせいなのかなあとも思えます。それで、セカンド”Mask”を再度聴き直してみると、このファーストでは、まだ荒削りの状態であったのだと確信しました(それにしても、Bauhausってカバー曲のアレンジは秀逸なんですよねー)。そんな訳で、このアルバムにはまだポジ・パンの香りが濃く残っている作品と言えるでしょう。そこら辺のルーツを知りたい方は聴いてみては如何ようか⁉️ A1 “Double Dare” (4:54) A2 “In The Flat Field” (4:55) A3 “A God In An Alcove” (4:07) A4 “Dive” (2:11); Daniel Ash (Sax) A5 “The Spy In The Cab” (4:28) B1 “Small Talk Stinks” (3:34) B2 “Telegram Sam” (2:06) B3 “St. Vitus Dance” (3:29) B4 “Stigmata Martyr” (3:37) B5 “Nerves” (6:53); David Jay (Piano) https://youtu.be/CTYntCRHpUM?si=DGP12Z3UBOLdptQA [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mwucSISqHOX1HXsYyKZp_WUQjR9h1Paw0 #Bauhaus #InTheFlatField #暗闇の天使 #4AD #WEA #FirstAlbum #PostPunk #GothRock #PositivePunk #SelfProduce #PeterMurphy #DanielAsh #DavidJ #KevinHaskins
Post Punk / Goth Rock WEA (4AD) 不明Dr K2
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Ramleh “Grudge For Life”
実は、このRamlehのアルバムは、当時、付き合いがあったThe Gerogerigegegeの山之内純太郎くんから交換で頂いたものなんです。それで、聴くまでは、典型的パワ・エレだと思っていたのですが、実は、この作品作成の少し前に、Gary MundyはPhilip Bestと組んで、新Ramlehを始めたばかりで、音楽性も大きく変わっており、聴いてビックリした記憶があります。Ramlehのバイオグラフィーは以前に書いてありますので、そちらを参考にして下さい。この時期のRamlehは、初期の典型的パワー・エレクトロニクスのスタイルから、Mundyの志向がガラッと変わって、Skullflowerのようなギター・ノイズになったばかりで、本作品でも、バックはギターとベース(+オルガン)だけで全曲通してやっています。これを通して聴いた時は、文字通りのパワ・エレじゃなくて、がっかりしたのですが、今回、聴き直してみて、そのかっこ良さに気付きました。まるで、ヘビーなロックを聴いているようなリフとサウンドで、そこに、パワ・エレで鍛えたヴォーカルが乗り、ドラムレスの「ハード・ロック」のようです。しかも、リフやメロディまでありますから、それまでのRamlehファンは驚いたと思いますよ。しかしながら、こう言う変遷もあって、今のRamlehがある訳ですし、この前作品辺りでは、既にオルガン演奏によるメロディも含んでいた訳ですので、必然だったのかもしれませんね。皆さんも意外なRamlehのアルバム、聴いてみてください! A1 “There Must Be More Than This” (2:58) A2 “Leavin' Here” (4:12) A3 “Reunion Riders” (5:38) A4 “Laid” (4:03) B1 “Veterans” (4:53) B2 “In Any World Worth Saving” (3:39) B3 “Cut To Pieces (Live)” (5:35) B4 “Bastards In Anybody's Language” (6:04) https://youtu.be/WyZJGZqO1_0?si=Byg9iUfOF3kd-abN [full album?] https://youtube.com/playlist?list=PL9qJ6qApa5kU8m5YSRtbovrutQFZVyOVh&si=lgpTG445--4wbGOn #Ramleh #GrudgeForLife #Vis-A-VisAudioArts #FeedbackNoise #NoiseRock #Experimental #Rock #Guitar #Bass #GaryMundy #PhilipBest #BrokenFlag
Noise / Industrial Vis-A-Vis Audio Arts 0円Dr K2
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Dead Can Dance “Garden Of The Arcane Delights (深遠なる庭園にて)”
さてさて、今回はちょっと毛色の変わったバンドを紹介しますよ。Dead Can Danceです。それで作品は、彼等の12インチEP “Garden Of The Arcane Delights (深遠なる庭園にて)”です。先ず、彼等のバイオグラフィーを簡単に書いておきます。Dead Can Dance (以下DCDと表記)は1981年8月に、豪州Melbourneにて、Paul Erikson (B)とLisa Gerrard (Vo, Perc: 元Microfilm)を中心に、Marching GirlsのSimon Monroe (Drs)とBrendan Perry (Vo, G)とが加わって結成されました。翌年5月には豪州を離れ、英国Londonに移り、Brendan PerryとLisa Gerrardは、the Isle of Dogsを名乗り、そこにPeter Ulrich (Drs)が加わり、そこで、インディー・レーベル4ADと契約しています。しかし、その時の契約では、Paul EriksonとPeter Ulrichのデュオの形態でしたが、録音は全員(The 5人)で行われ、1984年2月にデビュー・アルバム”Dead Can Dance”をリリース。そこでは、ニューギニアの儀式的仮面がジャケ写に使われたことで、注目を浴びます。同年8月に、本作品でもある12インチEPをリリース、この時に彼等自身は否定していますが、「ゴス(Gothic)」と形容されています。1985年11月に、DCDはセカンド・アルバム”Spleen and Ideal”をコアメンバーであるGerrardとPerryに加えて、Cello, TromboneやTympaniなどのセッション・ミュージシャンと共に作り上げます。このアルバムは英国インディーチャートの2位になっています。しかし、1989年に、2人のコアメンバーは、物理的に別々の場所に移りますが、DCDとしては活動しています。その後、6枚目のアルバム”Into The Labyrinth”を1993年9月にリリースすると、これが大当たりで、ビルボード200に入り、4ADの稼ぎ頭になります。そんなDCDでしたが、1998年に、次のアルバム”Spiritchaser”に向けて録音を開始し、1999年初頭にリリース。その後、ツアーを組んでいましたが、突然、この2人は別れてしまい、ツアーもキャンセルとなってしまいます。その後、2人はそれぞれソロアルバムを出しており、ここで一旦、DCDは解散となります。しかしながら、2005年に、DCDは限定で再結成され、アルバムやツアーをこなします。限定であったはずですが、その後も、順調に活動を続けていきます。2021年にはCovid-19パンデミックでツアーをキャンサルしています。また、北米及び欧州ツアーについては、2022年9月に予期せぬ健康上の理由でキャンセルしています。 と言う訳で、DCDの最初期の作品である“Garden Of The Arcane Delights (深遠なる庭園にて)”の内容について紹介していきます。4曲入り45回転の12㌅EPで、A面B面それぞれ2曲ずつ入っています。A1 “Carnival Of Light (光の祭典)”は、Gerrardの歌い上げるような伸びやかなヴォーカルとギターのカッティングが特徴的なリチュアルな曲、A2 “In Power We Entrust The Love Advocated (愛の信託)”もPerryの伸びやかな歌声に優しいギターの音色が絡み合う割りかしポップな曲から成ります。一方、B1 “The Arcane (神秘)”はPerryの歌うダークな雰囲気の曲でドラムとギターの対比が面白いです。B2 “Flowers Of The Sea (海に咲く花)”では 再び、Gerrardの歌と、ドラムとパーカッションと弦楽器とから成る土着的な(少しトルコ辺りの民族音楽的雰囲気あり)曲になっています。当時の噂ではポジ・パン(ポジティブ・パンク)とかの括りだったと思いましたが、寧ろ、Coilとかのペーガン・フォークみたいなリチュアルな印象が強かったですね、それもアンチ・キリスト教的な! その流れで、捉えれば、分かり易いかも?こんな音楽が当時はポジ・パンと言われていたのもおかしな評価ですね。なので、そう言う風に聴いてもらえると面白い音楽だと思いますので、是非とも! A1 “Carnival Of Light” (3:32) A2 “In Power We Entrust The Love Advocated” (4:11) B1 “The Arcane” (3:49) B2 “Flowers Of The Sea” (3:28) B1 “The Arcane (神秘)” https://youtu.be/dImobipZkzU?si=61C63Fp4yN39sOHv [full album & BBC sessions] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nnpIAHhHG2qU3durhn2JLFtw7TB5ycMKU&si=YOgOeySCdjjsy27R #DeadCanDance #GardenOfTheArcaneDelights #深遠なる庭園にて #キングレコード #4AD #EP #PositivePunk #Gothic #RitualMusic #LisaGerrard #BrendanPerry #Australia #PaulErikson #SimonMonroe #PeterUlrich #AntiChristism
Goth Rock キングレコード (4AD) 不明Dr K2
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Orchestral Manoeuvres In The Dark ”Organisation (エノラ・ゲイの悲劇)”
出ました、出ました!英国エレ・ポップ(或いはテクノ・ポップ)の雄、Orchestral Manoeuvres In The Dark (以下、OMDと表記)の登場です。今回は、彼等のセカンド・アルバム”Organisation (邦題「エノラ・ゲイの悲劇」)を紹介します。英語名より邦題の方が良く知れ渡ってますね。それでは先ず、彼等のバイオグラフィーを書いておきます。OMDは1978年に英国MerseysideのWirralにて結成されました。創設メンバーはAndy McCluskey (Vo, B)とPaul Humphreys (Kbd, Vo)で、後にMartin Cooper (Kbd, Sax)とStuart Kershaw (Drs)が加わりました。OMDは、1970年代後期から1980年初期に起こったシンセ・ポップの文脈にあって、実験的でミニマルな態度とポップネスを結びつけた存在であり、MTVを通じて流行ったことから、米国では「セカンド・ブリティッシュ・インヴェイジョン」の立役者とも言われています。それで、グループの始まりですが、McCluskeyとHumphreysは、1960年代初頭、まだテーンエイジャーだった頃にMeolの学校で会っています。そして、1970年中期に、それぞれ違うバンドに加入していましたが、ギター中心の漢っぽいロックバンドでした。1975年には、McCluskeyはEquinoxと言うバンドで、ベースとメイン・ヴォーカルを担当していましたが、彼とHumphreysは、Kraftwerkを聴いて、そんな電子音によるポップ・ミュージックをやろうとします。McCluskeyは、Equinox の後、PegasusやHitlerz Underpantzに加入しますが、McCluskeyはHumphreysとエレクトロニクスの可能性にかけるようになっていきます。1977年9月に2人は、7人組のバンドThe Idを始め、Merseyside地区で定期的にライブをやるようになります。このバンドでは、1979年作のコンピレーション・アルバム” Street to Street – A Liverpool Album”に1曲収録されています。その一方で、McCluskeyとHumphreysは、サイド・プロジェクトとしてVCL XIを始めます。この名前は、Kraftwerkの5枚目のアルバム”Radio-Activity”の背表紙に載っていた文言から取っており、2人は、より抽象的電子音楽の実験を進めていきます。1978年8月にThe Idは解散しています。同年8月から9月まで、McCluskeyはDalek I Love Youでリードヴォーカルをやっていましたが、すぐに辞めて、Humphreysと共にVCL XIを立ち上げ、更に、バンド名をOMDと改めます。このデュオ名は、McCluskeyの寝室の壁に書いた歌詞の中から取られており、パンクバンドとは間違われない名前にしたとのこと。当初はライブは考えていなかったらしく、また労働者階級の若者として、OMDは出発したので、中古のジャンクショップで売っている楽器を使っていました。時には、叔母のラジオを改造したりもしてますが、その後、やっとのことでKorg M-500シンセを分割て買い、OMDは、デュオでライブを始めます。バックトラックはTEAC4トラックテープレコーダー(これにはWinstonと名前が付いていた)に入れて、1978年10月に、リバプールのEric’s Clubでライブ・デビューします。それで、彼等は、インディーレーベルのFactory Recordsより、Martin Hannettのプロデュースで、シングル”Electricity”をリリースします。しかし、このシングルのA面には、Winstonの所有者で、後にマネージャーになる友人(通称Chester Valentino)が録音したデモトラックが使われていました。しかし、このシングルは大当たりし、Dindiscを通じて、7枚分のアルバム制作代を得ることになります。それで、McCluskeyはアルバム作製の為に、スタジオを借りるよりも、自分達のスタジオを持つ方が良いと考え、Dindiskから前借りして、リバプールに、the Gramophone Suiteと名付けられた録音スタジオを建てます。そこで、OMDはデビューアルバムを作製しますが、ゲストとして、The IdのMalcolm Holmes (Drs)とDalek I Love YouのMartin Cooper (Sax)も加わっています。そこからシングルカットされた”Messages”と言う曲はGongのベーシストMike Howlettのプロデュースで録音し直しており、OMDの最初のヒットとなります。1980年になると、Dalek I Love YouのDave Hughesが加わり、MTVの作製に関わり、またツアー要員として、Holmes (Drs)とHughes (Synth)が加わります。そして、OMDは、本作品でもあるセカンドアルバム”Organisation” (この表題名は、Kraftwerkの前身バンドの名前から取られています)を、McCluskey, HumphreysとHolmesで録音され、Howlettがプロデュースしています。どうも、レーベルメイトだったJoy DivisionのIan Curtisを意識したとのことです。この後のツアーでは、Martin Cooper (Kbd)が加わり、初期のOMDの鉄壁のラインナップとなります。このセカンド・アルバムは、1980年〜1981年で、Record Mirror誌やNME誌、Sounds誌などから高い評価を受けています。と言うことで、まだまだあるのですが、書き切れないので、一旦ここまでとします。 それで、本作品なのですが、一番有名な曲”Enola Gay (エノラ・ゲイの悲劇)”が大ヒットし、これでOMDを知った方もいらっしゃると思います。これは広島に原爆を落とした爆撃機の名前なのですが、勿論「反戦」を訴えているだけでなく、音楽としても良く出来た曲だと思います。またアルバム全体には、ミニマルなシンセのメロディとかリフは健在なのですが、先述のようにややダークな雰囲気が覆っています。これは恐らくHowlettのプロデュースによるところでしよう。それとHolmesのドラムが入ったことで、リズムマシンとの相性も良く、音にダイナミズムを感じますね。結構、シングルカットされた曲以外にも名曲揃いで、聴き応え充分ですので、初期OMDのポップセンスを体験するには良いアルバムだと思います❗️是非❗️ A1 “Enola Gay” (3:25) A2 “2nd Thought” (4:03) A3 “VCL XI” (3:45) A4 “Motion And Heart” (3:08) A5 “Statues” (4:05) B1 “The Misunderstanding” (4:40) B2 “The More I See You” (4:00) B3 “Promise” (4:38) B4 “Stanlow” (6:16) A1 “Enola Gay” (3:25) https://youtu.be/n4mqwJ569_M?si=n66H9ttUpgUokO7k [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLo-CVFFA0DtXftcucPJPWhpjtwnHPf-3B&si=6qx1h63AUdCkK3Di #OrchestralManouevresInTheDark #Organisation #VictorEntertaiment #VirginRecords #SynthPop #TechnoPop #Electronics #NewWave #Synthesizers #EnolaGay #AndyMcCluskey #PaulHumphreys #MalcolmHolmes #Winston #TheGramophoneSuite #MikeHowlett
Techno Pop / New Wave VICTOR ENTERTAINMENT (Virgin Records) 不明Dr K2
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The Monochrome Set “Dante’s Casino”
出ました。The Monochrome Setの通算6枚目のアルバム”Dante’s Casino”です。このバンドのバイオグラフィーは前回書いていますが、ちょっと補足を。1978年に、The Monochrome Setsは、後にAdam Antと名乗ることになるStuart Goddardを含むThe B-Sidesと言う大学のサークル・バンドを元にLondonで結成されます。1980年に彼等はRough Tradeから数枚のシングルを出した後、1980年に、デビューアルバム”Strange Boutique”をVirgin Recordsの子会社DinDiscよりリリースします。それに続けて、セカンドアルバム”Love Zombies”もリリース。1982年には、Cherry Red Recordsに移籍して、サードアルバム”Eligible Bachelors”をリリース。1983年には、過去の音源(Rough Trade時代のシングルやBBCなどでのラジオ番組用の録音及び初期の未発表曲など)を集めたアルバム”Volume, Contrast, Brilliance...”をリリースします。1985年には、新しいメンバーで、アルバム”The Lost Weekend”をWarner Bros. Recordsからリリースしますが、商業的には失敗で、その後、2〜3枚シングルをリリースしたところで、バンドは解散してしまいます。しかし、彼等は、Jessica Griffinのバックバンドとして活動を続け、The Would-Be-Goods名義て、一枚のアルバムも残しています。それで、1990年初頭に Bid, Lester Square, Andy Warrenは、Orson Presence (Kbd)とMike Slocombe (Dr: 本名Mike Urban)を加えて、The Monochrome Setを再結成します(因みにSlocombeは後にTrevor Readyと交代します)。そのメンツでツアーをしますが、特に日本での受けは良く、それが縁で、日本のレーベルVinyl JapanとCherry Red Recordsの共同で、本作品でもある”Dante’s Casino”を含む5枚のアルバムを1990年代に出していますが、1998年に再びバンドは解散しています。その後、2008年に再度、新メンバーを加えて活動をしており、現在も活動中です。 それで、本作品”Dante’s Casino”ですが、この時のメンバーは、Bid (Vo, G), Lester Square (G, Vo), Andy Warren (B, Vo), Orson Presence (Duelling-G, Kbd, Vo)で、ゲストとしてMark Slocombe (Drs), Tex Axile (Steel-G), Harry Ainu (Perc)が参加しています。プロデュースはRock Hardです。リユニオンした彼等の初めてのアルバムにあたりますが、独特のエキゾチックな曲調もしっかり持ちながら、絶妙なコーラスワークなピアノとオルガンなどのアレンジが凄く良くて、すっかり聴き入ってしまいます。特に、A3 “Hate Male”やB1 “House of God”などの軽妙なテンポの曲でそこら辺の個性が光りますね。一方、A5 “The Wildness”やB2 “Up”でのピアノ或いはアコギの弾き語り調のではしっとりと聴かせてくれます。Bidの柔らかくて艶やかなVoは変わらず堪らないです。なので、私的には捨て曲無いです❗️どうです?聴きたくなったでしょう!さあ、聴きましょう! A1 “Bella Morte” A2 “Walking With The Beast” A3 “Hate Male” A4 “The Wilderness” A5 “Golden Waters” B1 “House Of God” B2 “Up” B3 “Mindfield” B4 “White Lightning” B5 “Reverie” B1 “House Of God” https://youtu.be/ZTvgmhaRVdo?si=DK4hKXBWFNOIUdFK [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l9B9f3vtlXy93ayzDg7ZUeob4kERh6h8E&si=DMDnEcK5snskOH4A #TheMonochromeSet #Dante’sCasino #VinylJapsn #CherryRedRecords #Reunion #NeoAcousticMusic #Exotic #Bid #LesterSquare #AndyWatten #OrsonPresence
Neo-Acoustic / Post Punk Vinyl Japan 不明Dr K2
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Danielle Dax “Up Amongst The Golden Spires”
またまた、出ました❗️元Lemon Kittensのマルチ奏者で美人歌姫でもあるDanielle Daxの日本盤(“Pop-Eyes” や”Jesus Egg That Wept”のトラックを集めてコンパイルした日本向け特別盤)です。それにしても、彼女のファースト・ソロアルバム”Pop-Eyes”は凄かったですね。あっバイオグラフィーは以前に書きましたので、そちらを参考にしてください。先に書きましたが、このアルバムはファースト・アルバムとセカンド・アルバムのトラックを合わせて作られたセルフ・コンピです。しかしながら、どれがどちらのアルバムかは言われないと分からない程、馴染んでいますね。内容的には、中東趣味のメロディや複雑に絡み合うパーカッションや歌声、そのバックでいい具合に使われているRoland TR-808のリズム、更に音を削ぎ落としたかのようなアレンジも秀逸で、無駄な音が一切無いです。また、彼女の歌声は、Diamanda Galasとは違い、圧迫感よりも内省的ですが、同時にオープンマインドなものです。そして、何よりも彼女の音楽が持つ「説得力」です。多分、これはこうにしか歌えないと言うような「必然性」ですね。まあ、そんな訳で、”Pop-Eyes”や”Jesus Egg That Wept”は持ってなくても、これ一枚でも充分な魅力的ですので、少しでも興味を持った方は、聴いてみて下さい。因みに、殆どの曲は彼女が作詞・作曲して、彼女が一人で録音しています、才女ですねぇ。 ◼️LP1 ★A1 “Bed Caves” (3:06) Danielle Dax (Vo, Drs, G) ★A2 “Pariah” (3:43) Danielle Dax (Vo, Kbd, G, Synth, Flute) ★A3 “The Shamemen” (3:38) Danielle Dax (Vo, Sax, G, Synth, Drs, Clown, TR-808) ★A4 “Evil Honky Stomp” (4:21) David Knight (G, Tape), Danielle Dax (Vo, G, Piano) ★B1 “Here Come The Harvest Buns” (2:55) Danielle Dax (Vo, Synth, Perc, Tape, TR-808) ★B2 “The Wheeled-Wagon” (5:42) Danielle Dax (Vo, Synth, Sax, Flute, Trumpet, G, Tape) ★B3 “Hammerheads” (3:11) Danielle Dax (Vo, Drs, Tape, Kbd) ★B4 “The Stone Guest” (1:57) Danielle Dax (Tenor & Soprano Sax, G) ◼️LP2 ★C1 “Ostrich” (3:57) Karl Blake (G Solo), Danielle Dax (Vo, B, Kalimba, G, Tape) ★C2 “Everyone Squeaks Gently” (3:28) Danielle Dax (Vo, G) ★C3 “Kernow” (4:11) Danielle Dax (Vo, Drone, Flute, G, Synth, Piano, Sax, TR-808) ★C4 “Fortune Cheats” (3:54) David Knight (G, Tape, Metal Perc), Danielle Dax (Vo, Tenor Sax, G, Drs, Piano, Metal Perc) ★D1 “Numb Companions” (3:53) Vocals, Keyboards, Flute –Danielle Dax (Vo, Kbd, Flute) ★D2 “Tower Of Lies” (2:45) Danielle Dax (Vo, Piano, Drone, Kbd) ★D3 “The Spoil Factor” (3:47) Danielle Dax (Vo, Kbd, TR-808) ★D4 “Cutting The Last Sheaf” (3:07) Danielle Dax (Vo, Chimes, Banjo) A4 “Evil Honky Stomp” (4:21) https://youtu.be/lg9AYU6BiYI?si=d1uvrKyuOMLezw6F [Danielle Daxの色んな曲: 本作品とは関係ないです] https://youtube.com/playlist?list=PLdqlwGBN6HjIJggT3ESX2t1b-HMC3yYgV&si=igO6D5QzNBsvhEDt #DanielleDax #UpAmongstTheGoldenSpires #Vap #ForJapaneseListeners #Pop-Eyes #JesusEggThatWept #SelfCompilation #SoloAlbum #Ex-LemmonKittens #AvantPop #ExperimentalPop
Experimental Pop VAP 不明Dr K2
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Fred Frith “Guitar Solos”
漸く、たどり着きました、天才ギタリストFred Frithのソロアルバムとしてはファースト・アルバム、その名も”Guitar Solos”です。Fredについては前回、バイオグラフィーを書きましたので、省略しますが、ちょっとだけ補足を。彼は自分が関わったグループとしては、Henry Cow, Art Bears, Massacre, Skeleton Crewがらあり、またそれ以外にもRobert Wyatt, Derek Bailey, the Residents, Lol Coxhill, John Zorn, Brian Eno, Mike Patton, Lars Hollmer, Bill Laswell, Iva Bittová, Jad Fair, Kramer, the ARTE QuartettやBob Ostertagなどの強者ともコラボをしています。このような多彩で精力な活動していますが、その中に、本作品でもある”Guitar Solos”と言うシリーズを出しています。Henry Cowのファースト・アルバムをリリースした後の1974年に、Fredの最初のソロアルバムでもある本作品をリリースしていますが、彼がギターで何をしようとしたか柄垣間見れます。このアルバムには、8曲が納められていますが、全て、LondonのCamden TownにあるKaleidophone Studioで、たった4日間で録音されており、全曲オーバーダブ無しの一発録りの即興演奏で作製されています。内容は、題名通り、ギター或いはプリペアード・ギターによる即興演奏はそのままパックしたものですが、単にプリペアード・ギターで変な音を出している訳ではなく、とてもソロで一発録りとは思えない万華鏡のような音色が聴取できますし、それを可能にしているFredのテクも凄いです。この時期、またルーパーもない時代ですので、そこら辺は機材とテクで演っているようです。また音域の幅も広く、ギターの可能性を拡張したと言っても過言ではないでしょう。 即興演奏とは何か?ソロとは何か?に興味のある方は是非ともこのアルバムを聴いてみて下さい。それでなくても一つの楽器でどこまで出来るのか?を興味のある方も是非是非! A1 “Hello Music” (1:31) A2 “Glass C/W Steel” (5:35) A3 “Ghosts” (3:12) A4 “Out Of Their Heads (On Locoweed)” (8:24) B1 “Not Forgotten” (1:55) B2 “Hollow Music” (2:44) B3 “Heat C/W Moment “ (1:43) B4 “No Birds” (12:46) https://youtu.be/YSOFCm_ejbo?si=tI5psydiX1kwmfxX #FredFrith #GuitarSolos #CarolineRecords #1974年 #Reissue #VirginRecords #1981年 #Guitar #PreparedGuitar #Improvisation #Solo
Improvisation Virgin Records (Caroline Records) 1500 円Dr K2
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Thirdorgan “Jinzojingen (人造人間)”
これはある意味、レアですよ。1990年代に活動していた、大阪のジャパノイズ・ユニットThirdorganのアルバムです。Thirdorganは、大阪在住の清水アキヒロさんが、1990年代初頭からやっているソロ・ノイズ・プロジェクトであり、今でも活動しているようです。当初は多量のエフェクターを使ったテーブル・トップ・スタイルで、所謂「ジャパノイズ」の典型的スタイルでもって大音量のハーシュ・ノイズを奏でていましたが、割と早い時期にラップトップ・スタイルに移行しています。詳しいバイオグラフィーが無いので、これ以上は書けませんが、今も録音物はリリースされているので、そちらの方で確認してください。 それで本作品ですが、全編、砂嵐のような轟々たる大音量の電子ノイズの一斉放射からなります。しかしながら、これが単調にならならず、色んな音像を見せながら、生き物のようにのたうち回る様は快感的でもあります。”Do you Love Hakaider?”や”Do You Believe In Loch Ness Monster?”或いは”Do You Know Glynis Barber?”と言う曲名やジャケがしますように、TVの特撮モノの影響を受けているようです。ここら辺は「時代」ですね。久しぶりに聴いたのですが、良くも悪くも、ジャパノイズを象徴する音だなぁと感服しました。多分今は、ラップトップなので、また違った音(=ノイズ)をやっているのでしよう。なので、1990年代のジャパノイズを知りたければ、このアルバムを聴くことをお勧めします。絶品です!因みにレーベルのHarbinger Soundは親日家のSteve Underwoodが運営しており、来日もしています。 Youtubeになかったので、別の曲で。 https://youtu.be/d4dQw3T03OA #Thirdorgan #Jinzouningen #人造人間 #Hakaider #Harbinger #HarshNoise #Japanoise #AkihiroShimizu #TableTop
Noise Harbinger Sound 不明Dr K2
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Pigbag “Dr Heckle And Mr Jive”
さあさあ、聴き比べですよ。「元The Pop Group一派」❗️今回はPigbagです。多分、皆さんの中には1980年代のホンダのCMソングが甦るかもしれませんね。因みにバンド名はメンバーが着ていた見窄らしいイボ猪の柄のシャツに由来するらしいです。一応、バイオグラフィーを書いておきます。1980年末にCheltenhamアート・カレッジのフッション科の学生だったChris Hamlinが、旧友のマルチ奏者のRoger Freemanをリクルートしてきた時に、一緒にChris Lee (Trumpet)とJames Johnstone (Gで、Alto-saxを練習中)も一緒に、公園やHamlinの家や色んな場所でジャムセッションを行なっていたことから、生まれたのが、このバンドPigbagでした。もう少し真面目にやろうと決意して、Jamesの旧友で、HardwareというバンドにいたAndrew “Chip” Carpenter (Dr)とMark “Miff” Smith (B)をリクルートしてきます。このジャムセッションで、有名な曲”Papa’s Got A Brand New Pigbag”のアイデアが浮かんだそうです。それで、Simon Underwood (B)がThe Pop Groupを脱退したとの噂を聞いて、Chis Hamlinは知り合いと言う知り合いを通じて、Simonの住所を書き出し、彼をPigbagに引き入れようとします。それでChris HamlinとJamesはヒッチハイクしてSimonに会いに行き、自分達のテープを聴かせます。それを気に入ったSimonは、自身の友人のOllie Moorer (Tenor Sax)も紹介し、Chris Hamlin等のバンドに加入します。それで、彼等はSimonのコネで、The Slitsの前座としてライブ演奏する機会を得ることが出来ました。また、実際やってみて、評価も高かったようで、1981年にLondonのBerry Street Studioで初の録音を開始します。そうして完成したのが、”Papa’s Got A Brand New Pigbag”ですが、これはJames Brownの曲名をちょっとだけ変えたとか。このシングルはY Recordsが版元になり、Rough Tradeが配給してました。このシングルはちょっとした地下ダンス・ミュージック・シーンでヒットとなり、彼等はこれで英国内や米国にもツアーに出ることができました。ただその前に、Chris Hamlinはエゴがぶつかるバンドの内情に嫌気が指して、脱退しています。1982年4月にに、彼等ののファースト・アルバム”Dr Heckle And Mr Jive”がリリースされ、英国インディーチャートで数週間に渡り、チャートインしています。それで、長い国内大学ツアーをやることになりますが、結果、バンドは疲弊してしまいます。ただ、この時期にTV番組Top of the Popsに2回出ています。その直後にRoger Freemanは脱退します。バンドはBrian Nevill とOscar Verdenを加えた新体制で、シングルの録音に挑みます。そのすぐ後にNYのジャズシンガーAngela Jaegerが加わり、セカンド・アルバム”Lend An Ear”を1982年の夏に録音しています。それで、1983年にSimon Underwoodと Angela Jaegerは結婚します。その後、ツアーを行いますが、アルバムに余り良い評価が得られなかったことやバンドの方向性や差異が分からなくなってきたこともあり、1983年6月にPigbagは解散しています。 それで、本作品”Dr Heckle And Mr Jive”を紹介したいと思います。この時のメンバーは、Andrew ”Chip” Carpenter (Dr, Perc), Simon Underwood (B, Cello, Vln), James Johnston (G, Alto sax, Perc), Ollie Moore (Tenor sax, Sanza, Alto clarinet), Chris Lee (Trumpet, Perc), Roger Freeman (Perc, Trombone, Kbd, Piano)です。BPMちょっと高め目なインスト・ファンク・チューンが詰め込まれており、どの曲もダンサブルです。確かにジャム・セッションから出来た曲なので緊張感はありますが、それが適度で、寧ろ本来の意味での即興的要素は割と少なく、寧ろ、楽しげに演奏している感が強いですね。そして、白人にも関わらず、ソウルフルな管楽器のアンサンブルが陽気でイカしてます。A面最後の”Brian The Snail”は深いディレイ音でノイジーになりますが、最後でサーカスの歌が流れるというドッキリやB面最後の”As It Will Be”はしっとりと締めるかと思いきや、電子ドラムやフリーキーなサックスも用いての実験的な曲で終わります。ここら辺はプロデューサーのDisc O’Dellの手腕ですかね? とまあ、今までは何となく元Pop Groupと言う看板に乗せられていましたが、寧ろ、Pop Groupの元メンバーは、他のグループからの誘いで参加していることが結構あったのだなあと反省しております。皆さんも、そう言う目で見てみて/聴いてみてはどうですか? side A: Dr Heckle A1 “Getting Up” A2 “Big Bag” A3 “Dozo Don” A4 “Brian The Snail” side B: Mr Jive B1 “Wiggling” B2 “Brazil Nuts” B3 “Orangutango” B4 “As It Will Be” シングル”Sunny Day” https://youtu.be/DSk7muvdzuk?si=YAwUNt3IPjG227X4 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kdanVRLCrMoFMcgh5GM4CtdS3BQz6OIXo #Pigbag #DrHeckleAndMrJive #YRecords #RoughTrade #Funk #PostPunk #ThePopGroup #Latin #Andrew”Chip”Carpenter #SimonUnderwood #JamesJohnston #OllieMoore #ChrisLee #RogerFreeman
Funk / Post Punk Y records (Japan Records) 不明Dr K2
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The Work “Slow Crimes”
まだ、私が大学生だった頃、色んな音楽を聴いてましたが、その中で、実験音楽と言うか即興音楽なんかにも興味があった訳です。その延長上で、丁度、来日したThe Workにも興味がありました。当時はあのHenry CowのTim Hodgkinson率いると言った感じで、宣伝されてましたね。私はその来日公演を友達と観に行ったんです。その時は結構、カッコいいと思いました。そう言うこともあって、The Workのファースト・アルバムを復習として購入した訳です。それで、The Workのバイオグラフィーを少し。1980年に、マルチ奏者兼作曲家のTim Hodgkinsonが、G兼作曲家のBill Gilonisを誘い、 BのMick HobbsとDrのRick Wilsonと共に結成したのが、The Workです。しかし元々はTomがBillと一緒になってテープ・コラージュで色々実験をしていたのが、1979年で、その時、インディーズ系レーベルWoof Recordsを設立、同時にバンドも結成しました。それでMickとRickの協力も得て、The Workとなります。彼等は1981年にデビュー・シングル”I Hate America” (これも持っていますが、傑作です!)をWoof Recordsからリリース。欧州ツアーを開始します。このライブ録音からカセット・ライブ・アルバム”The Worst of Everywhere”も1983年にリリースしています。ちょっと前後するのですが、1982年に、The WorkはBonnで行われたRock In Opposition Festivalに出演し、ヴォーカリストの Catherine Jauniaux(カトリーヌ・ジョニオー)と共演し、そこから、彼女をゲストに迎えて、本作品”Slow Crimes”の作製に取り掛かり、1982年にWoofよりリリースします。ここではAvant-gardeの要素を加えたパンクとして考えていたみたいですが、これは後付けで、寧ろAvant-gardeにパンクの要素を加えたのではないでしょうか?兎に角、複雑なリズムが凄いです。The Workは同年、来日公演を予定していましたが、Rickがインドのケラーラ州で chenda寺院のドラミングを習得する為に脱退します。更に、音楽性の齟齬があり、Mickも脱退。これを持ち直したのは、元Henry Cowで一緒だったChris Cutler (Dr)とJim "Amos" Welton (B)です。この編成で来日しています。当時しは、Tim HodgkinsonとChris Culterの生演奏が観られることで、私は大喜びでした。大阪公演の際に演奏はカセットで録音され、後で”Live In Japan”としてリリースされています。この来日公演が終了すると、バンドも解散しました。1989年にThe Workはオリジナル・メンバーで再編し、アルバム”Rubber Cage”を録音しています。その後、2年に渡る欧州ツアーを敢行し、1992年、彼らは最後のアルバム”SEE”を作成し、進行中の欧州ツアーにおいて、ライブ演奏しています。1994年に独逸のFreiburg im Breisgauで録音されたライブ・アルバム”The 4th World”は、2010年にAd Hoc Recordsからリリースされています。その際、モノラル録音だったマスターをステレオになるように処理されています。これがThe Workの最後のアルバムになります。大体、こんな感じでThe Workの活動は終わりました。 それで内容ですが、引き攣るようなTimのヴォーカルと、複雑なリズム・パターンと展開、時に挿入されるサックスなどの管楽器、当時ならポストパンクの文脈でも語ることもできるでしょうが、やはりレコメン臭い(悪意はありません!念の為)旋律が強いです。この骨折するような曲はやはりレコメン系ですね、決してドライブしない展開とか。ただ、曲はどれも短めなので、そう言う意味では「パンク」っぽいかもしれませんね。それと先述の女性VoのCatherine Jauniauxのヴォーカリゼーシヨンも堪能できます。結構、カッコいい曲が多いので、おススメです!アヴァン・ロックにパンクのひと匙を振りかけたエネルギッシュな演奏を是非ともご賞味下さい。 A1 “Nearly Empty” (2:55) A2 “Balance” (2:10) A3 “Pop” (4:42): Catherine Jauniaux (Vo) A4 “Flies” (2:22) A5 “Like This” (2:53) A6 “Knives” (3:27) B1 “Cain & Abel” (4:11): Catherine Jauniaux (Vo) B2 “State Room” (3:24) B3 “Brickyard” (4:37) B4 “Do It “2:18” B5 “Le Travail” (3:34): Catherine Jauniaux (Vo) B6 “Maggot Song” (2:57): Catherine Jauniaux (Vo) https://youtu.be/YV_jsiqCKgI?si=uNcHtOMb_pjNAI5Z #TheWork #SlowCrimes #WoofRecords #RecommenedRecordsJapan #AvantRock #TimHodgkinson #BillGilonis #RickWilson #MickHobbs #LiveInJapan #RockInOpposition
Avant-Rock Recommend Records Japan 不明Dr K2
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The Clash “The Clash (白い暴動)”
またまた、来ましたよお。3大パンク・バンドの一つThe Clashのファーストアルバム”The Clash (白い暴動)”です。あんまり聴いてなかった印象でしたが、口ずさめる位には聴いていたのかな?このアルバムが出るまでのバイオグラフィーは以前に書きましたので、省略します(すまん!)。それで、このアルバムはJoe Strummer (Vo/G), Mick Jones (G/Vo), Paul Simonon (B)で、このアルバムをリリース後、Topper Headonが正式なDrとして加入します。私の持っているのはEpic盤で、オマケとして”Gates of the West”/“Groovy Times”の7㌅シングルが付いてます。パンクのアルバムとしては、割と分かりやすい印象を受けますね。荒削りなギターや単純なリズム隊、そしてアジるようなJoeのヴォーカル、全てにパンク・ロックの匂いがします。未整理というか勢いで作ったと言うかで作成されています。更に、この頃から、時折と言うか既にと言うか、”White Man In Hammersmith Palace”のようなレゲエ調にアレンジされた曲が入っています。音がラウドに整理されたセカンドよりも、音の粗さ/荒さがこのアルバムの持ち味になっているようです。”London’s Burning”や”I Fought The Law”はやっぱし目頭が熱くなります。私には、そんな懐い思い出が詰まったアルバムですが、皆さんも1979年を思い返してみつつ、聴いてはどうでしよう。因みに、A-2”I’m So Bored With The USA”って歌ってのに、米国でも売れようとしたのは何故か?と尋ねられたメンバー(多分、Joe)は「今の米国はくだらないが、何もそれを批判する訳ではない。でも、俺達が行ったら、もっと面白くなるって意味で歌ってるんだよ。だって昔から米国には憧れてたからね。」と答えていたけれども、それも何だかなぁと思ってしまったことも事実です。オマケの7㌅はゴージャスなアレンジで、これはこれで良いです! ◼️LP A1 “Janie Jones” (2:05) A2 “Remote Control” (3:00) A3 “I'm So Bored With The U.S.A.” (2:24) A4 “White Riot” (1:55) A5 “Hate & War” (2:04) A6 “What's My Name” (1:40) A7 “Deny” (3:03) A8 “London's Burning” (2:10) B1 “Career Opportunities” (1:51) B2 “Cheat” (2:06) B3 “Protex Blue” (1:45) B4 “Police And Thieves” (6:00) B5 “48 Hours” (1:34) B6 “Garageland” (3:13) ◼️Bonus Single C “Gates Of The West” (3:25) D “Groovy Times” (3:28) A3 “I'm So Bored With The U.S.A.” (2:24) https://youtu.be/2D-l1MauBmM?si=PwmpFvxRVxgedyEX [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL_9gWeiShHFEugeyVkRX0AHyFiRu8iS09&si=1ptZMBO1nfefkWy6 [side C] https://youtu.be/8zij7SkmEM4?si=ifD6qK9W54GYYQOC [side D] https://youtu.be/FbViWlEILXY?si=_i0EmrUCSW9Qqop_ #TheClash #白い暴動 #CBS #Epic #US盤 #Punk #FirstAlbum #JoeStrummer #MickJones #PaulSimonon #TopperHeadon #BonusSingle #GateOfTheWest #GroovyTimes
Punk Epic (CBS) 不明Dr K2
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V. A. “Clear Cut”
パンクの熱狂が過ぎ去った跡から、蘇ってきたのが、オルタネイティヴであり、ネオ・アコと呼ばれた音楽であったのですよ。当時、日本ではパンクとネオ・アコと実験的ロックがぐちゃぐちゃになって出てきてます。そんな音楽好きに与えられた餌は、このラフ・トレのコンピ”Clear Cut”です。参加パンドを見てみると、その勢いが分かります。Josef K, The Fall, Orange Juice, The Gist, Girls At Our Best, Red Crayola, The Raincoats, Delta 5, This Heat, Essential Logic, Scritti Politti, Robert Wyattが収録されてます。そんな中でもはちゃめちゃなのがThe Fallです。またYoung Marble Giants解散後にモックスハム兄弟が作ったThe Gist、ヴァイオリンの音色が何とも言えない位良いThe Raincoats、この中で最も異色なのがコールド・ウェイヴの旗手This Heat、”Music Is A Better Noise”と言う曲でサックスが炸裂するEssential Logic(因みにWhitehouseのWilliam Benettはごく初期のメンバーだったらしい)、独特のコード進行が癖になるScritti Poritti、そして美しい歌声を披露するRobert Wyatt(元Soft Machine)で締めると言う素晴らしいアルバムなのです。私が好きなのは、上記の曲なんですが、それ以外のバンドも心地よいです。まあこんな時代もあったと認識してもらえれば良いのではないでしょうか? A1 Josef K “Kind Of Funny” (3:41) A2 The Fall “City Hobgoblins” (2:20) A3 Orange Juice “Simply Thrilled Honey” (2:42) A4 The Gist “This Is Love” (3:10) A5 Girls At Our Best “Politics” (3:23) A6 The Red Crayola “Born In Flames” (3:32) A7 The Raincoats “In Love” (3:11) B1 Delta 5 “You” (3:50) B2 This Heat “Health And Efficiency” (4:03) B3 Essential Logic “Music Is A Better Noise” (3:57) B4 Scritti Politti “Skank Bologna” (4:55) B5 Robert Wyatt “At Last I Am Free” (4:16) A5 Girls At Our Best “Politics” (3:23) https://youtu.be/gVIWLtuNfYI?si=7SXpiR1ztHKeEEN7 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLjyIbOF_6udzTzJ4YxKFwgwGxtM5HDOTk&si=3oe1z28eYKBmpDGS #VariousArtists #ClearCut #Compilation #RoughTrade #JosefK #TheFall #OrangeJuice #TheGist #GirlsAtOurBest #RedCrayola #TheRaincoats #Delts5, #ThisHeat #EssentialLogic #ScrittiPoritti #RobertWyatt
Neo-Acoustic & Experimental Japan Records (Rough Trade) 2500円Dr K2
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Mothra “Doom Engine (運命のエンジン)”
今や日本のインダストリアルシーンを牽引するLinekraftの大久保氏やScleromaの高橋氏らが在籍していたインダストリアル・バンドMothra(モスラ)の再発LP(元々は自主制作でCDで2005年に出ていた)です。今回は英国インダストリアル・レーベルの老舗Cold Springより2020年にリイシュー。いきなりのメタル・パーカッションの雨霰と変調したデスヴォイス、ミドルテンポのドラムとタイトならベース、それに絡む電子音。凄まじくヘビーなデス・インダストリアル・ミュージックが日本から出現したのは驚異だと思います。メンバーは、Masahiko Okubo (Vo, B), Jun-ichi Takahashi (Metal Junks), Masahito Nozu (Drs, Metal Junks), Fumihiro Kojima (Electronics)の4人組。私はMothraのライブは旧20000Vで観ましたが、ライブでは音のバランスがイマイチでした。しかし、本作ではそんな杞憂を吹き飛ばすようなマスタリングがなされており、凄まじい音圧となって、聴く者を襲いかかってきます。特にメタル・パーカッションの音は凄く良い感じに録音されており、驚愕モノです‼️(私も以前はメタルジャンクを演奏していましたが、その音を効果的に録音するのは意外と難しいので,この録音やマスタリングが如何に秀逸かは良くわかります)。この機会に日本のデス・インダストリアルの萌芽を体験してはどうでしょうか? 曲順 A1 “Great God Wind” A2 “Shit Microphone Scream” A3 “Man-Mai Bastard” B1 “Death Black Square” B2 “1/496.5 Mensch” B3 “Space Doom Engine” B2 “1/496.5 Mensch” https://youtu.be/z6QMZXDqVEQ?si=4dP5D-pn2FZhc1zq [full album: 曲順は異なる] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mIhz-35XTRIlivKk3tMaXmCoCyd4PicEM&si=03_BmgH8XANuIaGk #Mothra #DoomEngine #運命のエンジン #ColdSpring #Industrial #DeathIndustrial #Noise #Linekraft #Scleroma #Japanese #MetalPercussions #Electronics #Drums #Bass #DeathVoice #MasahikoOkubo #Jun-ichiTakahashi #MasahitoNozu #FumihiroKojima
Death Industrial Cold Spring 3000円位?Dr K2
