Flipper “Fight”
久しぶりのFlipperです!これもCDでは持っているのですが、どうしてもアナログで聴きたくて、購入しました。これは、以前に紹介したスタジオ盤”Love”と対のライブ・アルバムになっており、メンバーも、Bruce Loose (Vo), Ted Falconi (G), Krist Novoselic (B, Back-Vo), Steve DePace (Drs)と言う最強のメンツです。Flipperのバイオグラフィーは以前にも書いてありますので、ここでは省略しますが、FBのコミュニティを見ていると、まだまだライブはやっているみたいですね。ライブ・アルバムと言うことなのですが、共に2007年のライブ録音で、A面は、ワシントン州シアトルのFunhouseでの、B面は、オレゴン州ポートランドのDante’sでのライブ音源となっています。対のアルバムと言うことで、A3, A4, B1, B3は、対のスタジオ・アルバム”Love”からの曲です。A1, A2はファースト・アルバム”Generic Flipper”から、B2はシングルから、B4, B5はセカンド・アルバム”Gone Fishin’”からの曲となっています。まぁ内容は、言わずもがな、最高!ですね。文句無しにカッコ良いA1で始まり、スローでルーズ極まりないA2, Novoselicのベースラインがカッコ良い短い曲A3, 再びスローでルーズな曲にLooseの怒号のようなVoが乗るA4、そうして、DePaceのDrsに導かれて、Looseの血管が切れそうなVoが印象的なB1, 不協和音のような演奏がカッコ良い初期の名曲B2, Looseの語りから始まり、DrsとB、そしてFalconiのアップピッキングのGが入ってくるB3, Melvinsもカバーしていた名曲B4, 再び、ひたすら繰り返されるダウナーなベースラインに、雑音にしか聴こえないギター、手数の多いドラムとヘロヘロなVoから成るB5で、本作品を締めています。
思えば、Flipperは、結成当初から「変」でしたね。パンク・バンドの多くが演奏スピードをアップさせて、ハードコアになっていくのに対して、Flipperは、ひたすら、スローでルーズな演奏に始終しており、時に、”Brainwash”のような実験的で速い曲もあるのですが、スラッジ・コアの元祖のような演奏ばかりをやっていたこと、そして、割とミニマルと言うか単純なベースラインに、ちゃんと弾いているのかどうか分からないようなギターが乗る構築の曲をひたすら作り続けてきたのも特筆すべきことだと思います。また、”Ha Ha Ha”のように完全にふざけたような歌詞の曲も彼等の特徴だと思います。そんな「クズ」な音楽をやっていると言う意味で、「真のパンク」だと思う訳です!! このアルバムは、メンツも最高で、録音状態も良いので、彼等のライブ・アルバムとしては最高です!未聴の方には、是非とも聴いてもらいたい1枚です(インナーのBruce Looseの勇姿もめっちゃカッコ良いです!)!因みに、私の購入した盤はリプレスなので、クリア盤ですが、元々は、2009年に黒盤でリリースされています。
A1 “Way Of The World” (4:08)
A2 “Shine” (7:59)
A3 “Be Good, Child!” (2:06)
A4 “Why Can't You See” (7:41)
B1 “Night Falls” (6:08)
B2 “Ha Ha Ha” (2:46)
B3 “Triple Mass” (4:24)
B4 “Sacrifice” (5:41)
B5 “The Lights, The Sound” (5:23)
https://youtu.be/uswV25ezvLY?si=yT3T0D5kVhOHPejk
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