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THE HOUSE OF LOVE / BABE RAINBOW - Fontana 512-549-1 U.K
今から32年前の1992年発売。この年か、その前年?にLUSH が初来日して観に行った記憶がある。ミキの赤毛と薄暗いライティングが印象的だった。そのミキと仲良しだったハウスオブラブのガイチャドウィック。イギリスでのライブでキメすぎて2曲目で全曲終わったと勝手に思いこみステージを降りて観客席が暴動寸前になっていてそんなパンキッシュなバンドだったけ?という記憶も。当時鬱病だったらしいけど。 フォンタナ移籍前のアルバム「THE HOUSE OF LOVE」がベストなのだろうがこのアルバムだってガイチャドウィックのメロディーが全開でイアンマカロックやリチャードアシュクロフトのような全員ついてこい!的な壮大感が全然無いのにやたらメロディが心を煽るのが気持ちいい。30年ぶりにまともにこのアルバムを聴き返していて、いやいやいやいやなんていいアルバムだろう。あの当時聴いているのとは違う耳になっていて新鮮。ガイチャドウィックは1956年生まれだからもう70歳近い。今年もフランス、スペインでのツアーがあるみたいだけどずっと音楽を奏で続けているガイチャドウィック。素晴らしい音楽をありがとう。 HOUSE OF LOVE / BABE RAINBOW - Fontana 512-549-1 U.K
BABE RAINBOW UK ROCK FONTANA 不明VINYL RECORDS DIARY
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GALAXIE500 / Rain - Caff Corporation CAFF9 7inch 45rpm LTD500. 1990
1989年5月13日ニューヨークCBGBでのライブを収録したシングル盤。この日のセットリストの詳細は不明。ただこの直前のライブ、1989年4月29日ボストンRathkeller(RATと呼ばれていた1974年開業のボストンのライブハウス。R.E.M ピクシーズ、ダイナソーJr. リプレイスメンツなどが出演、1997年閉鎖)でのセットリストは下記の通り。想像に過ぎないがほぼこのセットリストに近いのではないか。★印がこのレコードに収録されている2曲。 Galaxie 500 The Rathskeller Boston Concert APRIL 29 1989 Setlists 1.Flowers 2.When Will You Come Home 3.Plastic Bird 4.Ceremony (New Order cover) 5.Temperature's Rising 6.Strange 7.Rain (The Beatles cover) ★ 8.Don't Let Our Youth Go to Waste (The Modern Lovers cover) ★ 9.Tugboat 2ndアルバム ON FIRE の発売は1989年10月20日でこのセットリストからは2曲目When Will You Come Home、3曲目Plastic Bird、6曲目Strangeが演奏されている。1stアルバムTODAYからは1曲目Flowers、5曲目Temperature's Rising、8曲目Don't Let Our Youth Go to Waste、9曲目Tugboatの4曲、8曲目を含む3曲がカバー。 7曲目のRainはビートルズのカバーでGALAXIE500のフォーマットで聴けるのは今のところ唯一このシングルだけとなっている。ニューオーダーのセレモニーはON FIREのCD盤(1990年の日本盤、1997年以降のREISSUE盤)で聴くことができる。ジョナサンリッチマンの名曲Don't Let Our Youth Go to Wasteは、記録されている演奏はどれもテンションが高い レーベルはCAFF CORPORATION。カタログナンバーは17までで主にアウトテイク(ライブ含む)のシングルを1989年から1992年頃まで発売。テレヴィジョンパーソナリティーズ、バッファロートム、マニックストリートプリーチャーズ、パルプなど。 GALAXIE500 / Rain - Caff Corporation CAFF9 7inch 45rpm LTD 1990
Rain rock vinyl GALAXIE500 CAFF CORPORATIONVINYL RECORDS DIARY
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THE SEA AND CAKE / THE SEA AND CAKE - ROUGH TRADE R3101 1994
シーアンドケイクのファーストアルバム。まずキャロルジャクソンのジャケットが素晴らしい。裏面の曲目の字体といい完成度がとても高い。サムプレコップ、エリッククラリッジ、アーチャープレウィット、ジョンマッケンタイアと現在ではシカゴ音響派の総本山みたいな人たちからなるシーアンドケイク。ガスターデルソルやトータスとはっきり異なるのは(当たり前だけど)サムプレコップの軽快さが前面に出ているところで、それがほぼすべてのアルバムに共通した音としていつ聴いても心が和む。インナーにミンガスを描いたクラリッジのイラストがあるがポストロックというより音作りはポストジャズに近い。無理やり近づけるならニューヨークのMM&Wとなんとなく近いイメージだろうか。クリッターズバギンも4枚目ぐらいからかなりトータスに影響された音作りをしていて誰がというよりこの当時は聴いたこともない新しい音が出てきてとても面白かった。私のシーアンドケイクはOUIまでなのでそれ以降はわからないのだけど、現在もクラリッジを除く3人で活動している。 彼らの所属するレーベル THRILL JOCKEY のカタログを見つけたので一緒に。私の持っているファーストはラフトレード盤なのでカタログナンバーはそれと異なっているけど、このカタログがあると知らないアーティストでも取り合えず買っていたから、どうしても気になるレーベル単位でレコードが集まることになった。 THE SEA AND CAKE / THE SEA AND CAKE - ROUGH TRADE R3101 1994
POST JAZZ THE SEA AND CAKE ROUGH TRADE 不明VINYL RECORDS DIARY
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LUNA / Penthouse - BEGGARSE BANQUET BBQLP178 U.K 1995
1995年8月、ニューヨーク Sorcerer Sound Studio( 現在は閉鎖してしまっている)にてレコーディングされた ルナの3枚目のスタジオアルバム。プロデュースはルナと後にR.E.Mのモンスターやニューアドヴェンチャーズインハイファイのエンジニアを担当するPat McCarthy、トムヴァーレインのアルバムを手掛けたMario Salvati。全10曲※CDはセルジュゲーンズブルの名曲、Bonnie And Clyde (The Clyde Barrow Version)がラストトラックで収録されています。 1991年Galaxie500を辞めたディーンウェアハムはエレクトラのA&Rテリートルーキン(このアルバムの1曲目CHINATOWNは彼のことをうたっています)と知り合いエレクトラと契約。ルナを結成し1995年本作を発表。トムヴァーレインがムーンパレスと23ミニッツインブリュッセルの2曲に参加しています。 ルナの数あるアルバムの中でおそらく(セルフリリースもありすべて聴けていないので)最高のアルバム。特に白眉なのが A面5曲目の 23 MINUTES IN BRUSSELS でディーンとトムヴァーレインの天にも昇る(まさに)ようなギターが圧巻。この曲を聴くだけでも価値があると思います(好きすぎてこの曲のシングルを数枚持っています。A面はHeadhogとNo Regrets※アルバム未収録 の2曲が45rpmで。B面 23 Minutes~は33rpmで録音)。 このペントハウスは全体を通してジャケットの写真と音楽が完全にマッチしたほぼ完璧なアルバムで、まるでポールオースターやウィリアムアイリッシュ、レイモンドカーヴァーの世界が音楽で現れてくるようです。私は聴いていないのですがこのライヴアルバムをセルフリリースで発売しています(曲順も同じ)。きっと彼らにとってもとても好きな1枚なのではないでしょうか。アメリカの音楽紙ローリングストーンは「1990年代に聴くべきアルバムの1枚」に選んでいます。 先に記載したA&Rのテリートルーキンは2022年難病で亡くなるのですが、ディーンは彼を助けるべくルナの初期のデモをバンドキャンプで発売していました。 LUNA / Penthouse BEGGARS BANQUET BBQLP178 1995 UK
rock vinyl LUNA Penthouse BEGGARS BANQUET 不明VINYL RECORDS DIARY
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DANIEL JOHNSTON / FEAR YOURSELF 2008 Coopertree Records U.K
自宅録音の第一人者といえば1961年に生まれ2019年に惜しくも亡くなったDANIEL JOHNSTON。どのアルバムもどのシングルも全力投球で歌いささやき名曲を発表してきました。彼のアルバムとしては何枚目になるかよくわからない(カセットも含めて一体何作品あるのかはっきりしたことがわからないため)けれど2003年にCDのみでリリース、2008年にビニールが発売されたFEAR YOURSELF。「自分自身を恐れる」というタイトルとダニエル独特の悪魔と思われる彼自身のジャケットの絵をつい見続けてしまいます。インナーの絵も片側全面に彼のペイントが炸裂していて圧巻です。このアルバムのプロデュースは大好きなSPARKLE HORSE のマークリンカス。聴いたらマークリンカスの音色とわかるキーボードやオーケストレーションがダニエルの声と絡み合い、素晴らしいアルバムです。宇宙に行ってしまいそうなMountain Top、 胸が締め付けられそうなLove Enchanted、 YouHurtMeやWishなど名曲が。2023年にUS盤、UK盤と相次いで再発されました。マークリンカスは2010年に自死してしまいますが彼の音楽についてはまたいつか。ダニエルジョンストンとマークリンカス合作レコード、今は聴いているとなぜか悲しくなってしまいます。大傑作。 #DANIELJOHNSTON /FEAR YOURSELF CoopertreeRecords 2008 UK
rock vinyl DANIEL JOHNSTON FEAR YOURSELF Coppertree Records 不明VINYL RECORDS DIARY
