- Meguru Museum
- 4F 三島由紀夫関連
- 澁澤・三島六〇年代
澁澤・三島六〇年代
澁澤・三島六〇年代/倉林 靖
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プロローグ◎村上春樹と三島由紀夫
第一章◎炭取と蟹
炭取をめぐって―三島の小説観への澁澤の異議/ふたつの個性の
交差と離別/「戦後」を通底するふたつのイメージ/戦後日本に
おける「概念」と「現実」/蟹の意味するもの/三島的なるもの
への訣別
第二章◎サド・澁澤・三島・六〇年代
澁澤と三島の出会い/サドをめぐる六〇年代のクロノロジー/
ふたりのサド観の転換/『サド復活』をめぐる謎/文学的テロ
リズムについて/「サド裁判」と時代状況/ユートピアの変貌
第三章◎訳されたサド、描かれたサド
サド翻訳への態度/「澁澤・サド」の魅力/三島とサディズム/
「サド侯爵夫人」の構造/不可能性ゆえの結合/「文武両道」の
無救済の思想へ
第四章◎肉体と舞踏
土方巽と六〇年代/被写体となること―薔薇刑/肉体が抱える矛盾
第五章◎前衛の時代―身体とオブジェ
戦後前衛芸術における物体/直接性を目指す絵画/土方と美術/
『肉体の叛乱』
第六章◎三島由紀夫とオカルティズム
『鏡子の家』のオカルティズム/『鏡子の家』と六〇年代/
『英霊の声』における天皇へのエロス/「戦後空間」という敵/
夢の解体
第七章◎幻想とマニエリスムの季節―澁澤龍彦と美術
澁澤とマニエリスムの流行/六〇年代と「幻想」というキーワー
ド/『幻想の画廊から』の記述の性質/マニエリスム=トリヴィア
リズムとアナモルフォーズ/澁澤の立場と学問的立場/マニエリ
スム的作家として
第八章◎最後の澁澤龍彦
澁澤の死に方と資質/霊魂と外界の気圧/「モダン」な親王
エピローグ◎肉体と意識の外延―六〇年代と現在
参考文献
あとがき
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著者 倉林 靖
発行 1996年9月27日 初版第1刷
発行者 市原 穰
発行所 株式会社リブロポート
東京都豊島区東池袋4-27-10 サン・ソウゴ池袋3F
Tel.03(3983)6191[代表] 03(3983)1895[編集]
印刷 誠和印刷株式会社
製本 大観社製本株式会社
©1996 Yasushi Kurabayashi, Printed in Japan
ISBN4-8457-1092-7 C0095
定価2575円[本体2500円・税75円]
