パリ憂国忌

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パリ憂国忌 三島由紀夫VSヨーロッパ/竹本忠雄
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助言
第一部 超新星の誕生
 第一章―フランスの戦慄
  1 予兆
  2 セーヌ河にどんぶり…
  3 フランス・テレビで論戦する
  4 ヨーロッパ文明の死角
  5 「祖国解放のヒーロー」
  6 「ハラキリ」より「セップク」へ
  7 奇妙な評価のへだたり
  8 ポーランド地下抵抗者たちの感動
 第二章―第一回パリ憂国忌
  1 凱旋門のかたわらに
  2 慟哭したフランドル詩人
  3 「愛国」より深い「憂国」
  4 古代ローマ人も切腹した…
  5 武士道は勇気と武技のみならず
  6 パエテ、ノン・ドレ…
  7 ここにシントーを感ずる
  8 讃歌―愛と死の儀式(エマニュエル・ローテン)
第二部 龍よ、目覚めよ!
 第一章―苛烈なる啓示
  1 予言者、故郷に入れられず
  2 知られざるフランスの靖国神社
  3 武士道と騎士道の対話?
 第二章―パリ=ローマの論争
  1 皇太子殿下の問い
  2 手繰られた「市ヶ谷」の因縁
  3 死刑囚であり死刑執行人であること
  4 ミシマはノイローゼ患者…
  5 「イル・テンポ」紙の正論
  6 讃歌―ユキオ・ミシマの墓(ピエール・パスカル)
第三部 幻影の対話
 第一章―別の文明に向かって
  1 日本の昼、西欧の夜
  2 拒否と肯定としての自刃
  3 「内翻足の男」と「マダム・エドワルダ」
  4 「敵」は本当に敵であったか?
  5 欠如している《不条理》の感覚
  6 ニーチェの巨影より出でて
  7 バタイユ的エロチスムのかなた
 第二章―ド・ゴール、憂国の先駆者
  1 気格の人
  2 反時代的たること
  3 レジスタンスから生まれた祖国
  4 一九六八年五月―東京とパリ
  5 「天皇」と「フランス共和国」
  6 永遠に歩みつづける「共和暦二年の軍隊」
  7 文武両道の二国はわれわれのみ…
第四部 アンドレ・マルローの讃嘆
 第一章―ジャンヌ・ダルクの星のもとに
  1 ミシマ登場前の日本
  2 出会いなき別れ
  3 癩王のテラスー第一の邂逅点
  4 『人間の条件』、または切腹の革命小説
 第二章―天皇、歴史の主題となる
  1 『反回想録』を一変させたもの
  2 死を選びうる文明…
  3 《開悟の文明》と《啓示の文明》
  4 至誠
  5 見なければならぬ、が、何のために?
  6 全西欧の騎士道を目覚めさせる
 第三章―英雄の復権
  1 ミシマは日本の決算者(ロジェ・カイヨウ)
  2 決算者ゆえの建立者(アンドレ・マルロー)
  3 四つの予言
 第四章―インドより日本へ
  1 ガンジスのほとり―第二の邂逅点
  2 いかにして輪廻の輪を断つか?
  3 もし武士道なかりせば…
  4 幻の太陽
 エピローグー滝の下の出会い
 註
 参考エッセイー被告席のマルロー
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昭和56年11月25日 初版発行
著者 竹本忠雄
発行人 清都松夫
発行所 株式会社日本教文社
〒107 東京都港区赤坂9-6-44
電話 03-401-9111㈹
振替東京4-55519
印刷・飯島印刷 製本・徳住製本

©T. Takemoto, 1981 Printed in Japan
ISBN4-531-06116-0

定価1500円

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