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005 セル画
ストーリー後編(第27話 - 第39話)
ド・フォルジュ家は再興するが、貴族の影の部分を知ったシモーヌは花屋での生活を選ぶ。ベルサイユではオルレアン公の審理が行われる。実はオルレアン公を陥れ、他の貴族を思いのままにしようと企んだ真の黒幕は国王の側近く仕えるド・モラール侯だったが、オルレアン公を演じた最後の証人ギボンが殺害され、オルレアン公の無実は明らかになるも真相は闇に葬られたまま終わる。一方、パリ市民はさらなる重税に苦しみ、その怒りは王政への信頼を失わせ、警官隊や軍隊を相手に暴動を起こすまでになっていた。折しもその頃、アメリカで人民による議会政治を学んだミランが帰国する。ザラールは反抗分子として一度は捕らえたミランが不穏な市民を主導することを危惧し、抹殺しようとするが、またも「ラ・セーヌの星」に阻止される。やがて三部会議会が召集され、ミランはド・モラールが送り込んだ対立候補を破って市民の代表として出席するが、貴族と僧侶が市民代表を無視したため、国王に抗議を唱え逮捕・バスチーユに投獄される。人々の怒りは爆発し、遂に武器をとり市民軍として監獄へ押しかける。「ラ・セーヌの星」の決死の救出もありバスチーユは陥落、とうとうフランス革命が始まる。
一方、ザラールは「ラ・セーヌの星」と対決を重ねる内、その正体がシモーヌではないかとの疑惑を深め、ド・モラールと結託してミラン暗殺計画を漏らすことで「ラ・セーヌの星」をおびき出す。だが、ド・モラールの真の目的はロベールが「ラ・セーヌの星」と通じているのを確かめ、反逆の罪を着せ捕らえる事だった。真摯なロベールに篤く信頼を寄せていたマリー・アントワネットはその真意を知りたい一心で、自ら危険を冒して牢獄へ潜入して彼を救出する。遂に、王妃の間において「ラ・セーヌの星」シモーヌはロートリンゲン公の娘・マリーの異母妹であることが明かされる。真実を知ったシモーヌは国民の敵と憎む王妃が姉という事実を受け入れ難く感じるが、夫として妻を姉と呼んでやって欲しいと告げる国王ルイ16世の説得もあってマリーの孤独を知り、彼女を守れるのは自分だけだと覚悟を決める。
ド・モラールはスイス兵を擁して暴動の鎮圧と王一族の逃亡を計画するが、それは国民の怒りを増幅させるだけだった。「ラ・セーヌの星」は保身のために王家を利用したド・モラール、最後まで眼前に立ちはだかったザラールの両者との決着をつけるが、マリー王妃のように高貴な人物が処刑されるなど我慢がならないとフェルゼンによって国王一家の亡命は実行されてしまう(ヴァレンヌ事件)。ミランもシモーヌの出生の秘密を知って心を痛めるが、もはや指導者一人の意思では抑えられぬまでに革命の勢いは増していた。死刑が決まった国王と王妃は「ラ・セーヌの星」の救出を拒み、最後まで誇りを捨てず断頭台に立つ。シモーヌとロベールはマリー王妃に託された国王夫妻の遺児マリー・テレーズとルイ・シャルルを救い出し、新しい親子としてフランスを去った。
最終回、内容は明かされてはいないが、マリー・アントワネットが獄中で誰に託すこともなく手紙を書き残している。ルイ16世の妹エリザベート王女に宛てた書簡「マリー・アントワネット最後の手紙」は実在し、今日も保管されている。
