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Hypermecaspis armata?
Hypermecaspis armata? Eastern Cordillera Formation, Northwest Argentina Lower Ordovician 頭部のある個体の全長 13〜16mm 某有名供給元から「Parabolina argentina」と聞きましたので、その様に展示していた標本です。しかし、最近入手したH.J.Harrington & A.F.Leanza “Ordovician Trilobites of Argentina (写真7)を見ていたところ、どうも違っている事に気がつきました。Parabolina argentinaは、まさにこの表紙写真の物なので、これは違うと考えざるを得ません。それでは何かと言うと、Hypermecaspis armata が一番似ているのではないかと考えました。頭部の保存などが完全ではないので、絶対に確信がある訳ではありませんが。如何でしょうか。
Olenidae Hypermecaspis Ptychopariida オルドビス紀Sanchan
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Triarthrus spinosus
Triarthrus spinosus rougensis Billing Shale, Ottawa, Canada Ordovician 棘を除いた全長: 大 21.2mm、小 14.0mm 非常に長い棘を持ちます。産地はオタワの市街地になっているところで、道路工事の際に得られた標本だという事です。したがって通常は採取が出来ない状態です。棘は黄鉄鉱化しています。尾部が折れ曲がって埋もれているのか見えず、保存は完全ではありませんが、あまり市場には流通しない、珍しい種類です。背棘は3本あるのが普通ですが、重なっている様で大きい個体では1本しか確認出来ません。小さい個体では、2本が重なっているのが確認できます。2匹が寄り添って進んでいるように見える、面白い標本です。
Olenidae Billing Triarthrus PtychopariidaSanchan
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Wujiajiania lyndasmithae
Wujiajiania lyndasmithae Mckay Group Formation, Cranbrook Area, British Columbia, Canada Upper Cambrian 全長 16mm 「うじゃうじゃ」と密集して産出する事もあります。語感が似ているのが面白いです。これはすっきりとした産状の一個体の標本です。
Olenidae McKay Group Wujiajiania PtychopariidaSanchan
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Triarthrus eatoni
Triarthrus eatoni Lorraine Shale, Oneida County, New York, USA Upper Ordovician 軟体部が保存されている事で有名な産地です。対物の標本で、1番目の写真の右側の母岩の上方の大・小、および左側の母岩の下方の中の個体がポジです。 全長(触角除く) 大: 19.0mm、中: 10.6mm、小: 8.8mm 写真の最初の3枚は保護剤の塗布前、後は塗布後です。触角や脚のディテールが観察できる素晴らしい標本です。
Olenidae Lorraine Triarthrus PtychopariidaSanchan
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Aciculolenus
Aciculolenus McKay Group Formation Cranbrook area British Columbia, Canada Upper Cambrian 全長 13.5mm 特異な形の小型三葉虫です。左の頬棘が失われています。元々無かったのか、失われたのかは分かりません。いずれにしても、自在頬を含めて両側とも無いのが普通なので、これで御の字と言えます。本種のディテールが把握できる良い標本です。頭部の前に接して存在する楕円形の物は、ハイポストマでしょうか。背部に小さな穴が規則的に開いており、背棘があったと思われます。
Olenidae McKay Group Aciculolenus PtychopariidaSanchan
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Parabolina spinulosa
Parabolina spinulosa Dolgellau Formation, Foel Gron, North Wales, UK Upper Cambrian 全長 22.5mm 目が前よりについています。目の位置が種類によって全く異なるのも、三葉虫の面白いところです。当然、生態と関連しているはずですが、どの様になっていたのでしょうか。
Olenidae Parabolina Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
