ミロとは?

ジョアン・ミロ(Joan Miró・1893年生まれ)は、スペイン出身の美術家。
1912年スペイン・バルセロナの美術学校に入学し、1919年パリへ移住し多くの絵を描き始めた。パリではピカソ(Pablo Picasso)など美術家と交流を持つようになり、「シュルレアリスム運動」の主唱者であるアンドレ・ブルトン(André Breton)とも出会う。ブルトンはミロの自由奔放な絵画こそが真のシュルレアリスムであるとして共鳴し、グループに迎え入れられることとなった。
月や星、女性、鳥など身近なモチーフをデフォルメした有機的な形と鮮やかな色彩で表現した、具象と抽象のあいだを描いているような独特な画風が特徴的。
1956年にはイタリア・パルマに大規模なアトリエを構え、作品の規模も大きくなっていった。アトリエでは絵画や版画以外の分野の職人との共同制作も幅広く展開し、陶器、壁画、彫刻などを次々と生み出した。晩年にはコンクリート製の大型彫刻や壁画などのパブリックアートの大作を数多く残した。

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付箋でもいい。郵送で受け取った仕事の資料やサンプル品に、手書きで一言「よろしくお願いします」「ありがとうございました」の言葉があると、一瞬でも送り手の顔が思い浮かぶ。一言もないと、意識はすぐにモノに向く。

その一言が付箋ではなく、一筆箋に書かれていたらどうだろう。

一筆箋というと、タテ書きに花のイラスト等があしらわれたもの想像される方が多いかもしれないが、ここで紹介したい一筆箋は少し違う。

抜け感のあるデザインで、紙質はノートのようなカジュアルさ。どこかでみたことがあると思ったら、ツバメノートと同じデザイン。女性っぽくも男性っぽくもないのでビジネスの場でも使いやすく、活版印刷で入った罫線には味がある。便箋よりも軽やか。付箋よりも印象的。

そんなプロダクト『NOTEPAD 活版印刷一筆箋』をデザインしたのは、池上幸志さんとオオネダキヌエさんによるクリエイティブユニット「yuruliku(ユルリク)」だ。ふたりのアトリエを訪ね、『NOTEPAD 活版印刷一筆箋』を作った理由ツバメノートに製造を依頼した経緯、さらにyurulikuのモノ作りへの思いを伺った。

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いま世界で進む商業芸術の再評価。「NANZUKA」が拡張した現代アートの文脈について

少年漫画の原画がルーブル美術館で展示され、「マンガも芸術なの?」と驚きの声があがったことがある。時代をさかのぼれば浮世絵も、日本人がその価値を見いだすより先に、外国人の目を通して評価され、名品の多くが海を渡った。

渋谷にある現代アートのギャラリーNANZUKAは、田名網敬一や空山基など才能は認められていても、芸術としてみなされる機会がなかった作家の作品を、アートの文脈にのせ、世界に勝負を仕掛けている。

NANZUKA代表の南塚真史氏は、どのような姿勢でアートと向き合うのか。現代アート・コレクター/大学教授の宮津大輔氏に話を聞いて頂いた。