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Phacops (Pedinopariops) degener
謎のファコプスシリーズ。
チェコのプラハで産出した三葉虫、ファコプス (ペディノパリオプス)・デジェネル (Phacops (Pedinopariops) degener) の可能性がある標本です。
産地のプルコプ渓谷 (Prokop valley) は、チェコプラハの南西に位置する自然保護地域です。石灰岩に富み、19世紀にはプラハの多くの建造物の建材の供給源にもなったようですが、何より、古生物学者のヨアヒム・バランデがこの付近の地域で数多くの標本を収集したことでも有名であります。
チェコの三葉虫と言うと、カンブリア紀中期やシルル紀の標本がまず思い浮かび、デボン紀のファコプスは耳馴染みがないと思いますが、プラハ近郊のこの地域では数種のファコプスの仲間も産出するようです。
Phacops (Ananaspis) fecundusと本種が比較的有名なようですが、こちらの名での提供でしたので、とりあえずそのまま登録しております。
Trilobites
2025/06/22 - 編集済みBarrandeの図鑑では、こんな感じの部分化石が多く描かれてましたので、この地の一般的な産状なんでしょうね。サンゴのかけらなんかも詰まっていて、生物相としては濃かったんだろうなという背景が見えてきて渋いですね。
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trilobite.person (orm)
2025/06/22コレクターとして整った三葉虫ばかり見ていると忘れがちですが、Barrandeの集めた3000数百の化石も、大体はこのような標本かこれ以下の保存状態なんでしょうね。おっしゃる通りウミユリ茎の断片が散りばめられ豊かな海だったのだろうなと思います。
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