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- Merzbow, Null & Nord “B-Semi Live: 24th May 1984” in box “日本のノイズ音楽”
Merzbow, Null & Nord “B-Semi Live: 24th May 1984” in box “日本のノイズ音楽”
これは!激レア音源です!当時、Merzbow Null名義で、秋田昌美氏とK.K. Nullこと岸野和之氏を中心にライブ活動を盛んにやっており、そのライブ音源はすぐ様、カセット作品として、秋田氏自身のレーベルZSF Produktからリリースされていました。そのシリーズの一つにはMerzbow Nordと言った組合せもありましたが、今回は、Merzbow Null & Nordと言う驚異の編成によるインプロ・ノイズのライブ音源がこの度、オーストリアのKontakt AudioのArtefAKTs From The Early Japanese Experimental Noise Music Scene 「日本のノイズ音楽」シリーズでリリースされました。ライブは、1984年5月24日に横浜国大の学園祭の時にBゼミ教室で行われたサウンド・インスタレーションらしく、オブジェやペインティング、ビデオ等も同時に行われたとのことです。元音源は、それを撮影したビデオテープから直接起こしたもので、今回は、更にその音源をリマスタリングしたとのことです。この時のメンツは、Masami Akita (Drs, Metals), Kazuyuki Kishino (G, Metal Perc), Satoshi Katayama (Electronics), Makoto Ito (Electronics)で、1984年にZSF Produktからカセットで、即リリースされており、またその後も
1989年に同じくZSF Produktよりカセットで再発されていますが、今回、正式にLPとしてリマスタリングして再発されたことは誠に喜ばしいことだと思います(ZSF Produktからも再発されていることを考えると、秋田氏自身も気に入っていた音源なのではないかと想像します)。
それで、内容ですが、文句無しに「カッコ良い」です。生Drsのビートとメタパーに、絡み合うノイジーなGやスぺイシーかつ強迫的な電子音、カオテイックで、凄まじいサウンドが、粗いビデオカセットでの録音から爆音で立ち上がってくる様は、当時を知る私にとっても、恐らく、当時を知らない若いリスナーさんにとっても、かなりグッとくると思います。その頃から感じていましたが、重さと速度が両立した秋田氏のDrs演奏は唯一無比だと言うこと、また、それに対抗出来るギターは岸野氏しかいなかったようにも思います。更に、それに片山Nordの2人のエレクトロニクスが加わっているのですから、文句のつけようがないです。しかも、本番ではこの演奏が約1時間行われていたと言う凄まじさです。B面後半では、岸野氏のギターのピックアップを介してのヴォイス(=咆哮)も聴取できます。ロックと言うフォーマットに「カオス」と言うものがあるのであれば、間違いなく、本作品はその代表作と言えるでしょう! これまで、関西のノイズシーン黎明期についてはAlchemy RecordsやUnbalance Records等を介して、多く語られてきていますが、東京のノイズシーン黎明期に関しては、吉祥寺マイナーについて時々語られてはいるものの、その実態については余り多く語られてはいないように感じます。個人的に感じていた、そんな歯痒さを一気に払拭するような熱気が、このアルバムには封じ込まれています!! とにかく、このアルバムは全ノイズファンが聴くべき作品です!!特に爆音で!!正しく、「カオス」が音として聳え立っています!
A “B-Semi Live” (30:00)
B “B-Semi Live” (30:00)
[original cassette]
https://youtu.be/g9jrSJJHxmI?si=-OUnksNe5JrJq059
[BandcampのURLも貼っておきます]
https://kontaktaudio.bandcamp.com/album/b-semi-live-24-5-1984
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