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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダー龍騎超全集 下巻
2003年1月1日 初版第1刷発行 発行所/小学館 #仮面ライダー龍騎 #須賀貴匡 #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダー龍騎超全集 上巻
2002年8月10日 初版第1刷発行 発行所/小学館 平成14年(2002年)に小学館より刊行された「てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダー龍騎超全集 上巻」です。 いわゆる“平成仮面ライダーシリーズ”の第3作目として、平成14年(2002)2月から翌平成15年(2003年)1月にかけて放映された『仮面ライダー龍騎』のムック本です。7大仮面ライダー(龍騎・ナイト・シザース・ゾルダ・ライア・ガイ・王蛇)、メカニック、登場キャラクター、敵モンスターを紹介した「仮面ライダー龍騎 キャラクター図鑑」や、テレビシリーズ第1話~23話の「エピソードガイド」、劇場版「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」をオールカラーで掲載。二色刷りのページでは、仮面ライダー龍騎にまつわる数々の謎を検証した「仮面ライダー龍騎の謎に迫る!!」や、7大ライダーとモンスターのボディ各部に秘められた特殊能力を公開した「仮面ライダーボディチェック!!」などを掲載。 前作『仮面ライダーアギト』の複数ライダー路線をさらに発展させ、一挙13人もの仮面ライダーを投入、更には“異世界”“カードバトル”“バトルロワイヤル”といった要素を盛り込み、仮面ライダーの新たな地平を切り拓いた『仮面ライダー龍騎』。従来の「ライダーvs怪人」とは全く異なる刺激的なフォーマットの作風は賛否両論ありましたが、それでもどこか納得できる部分があったのはやはり石ノ森先生漫画版『仮面ライダー』の“13人の仮面ライダー”のことが頭にあったからでしょうか(“同族争い”は仮面ライダーの根幹を成すものでもありますしね)。一見、突拍子もないものに思えた主役の龍騎のデザインも、鉄仮面の奥にはちゃんと複眼が主張しており、実は意外とオーソドックスな仮面ライダーになっているところにも感心しました。 #仮面ライダー龍騎 #須賀貴匡 #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダーアギト超全集 下巻
2002年3月1日 初版第1刷発行 発行所/小学館 平成14年(2002年)に小学館より刊行された「てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダーアギト超全集 下巻」です。 いわゆる“平成仮面ライダーシリーズ”の第2作目として、平成13年(2001年)1月から翌平成14年(2002年)1月にかけて放映された『仮面ライダーアギト』のムック本です。仮面ライダーアギトの各種フォーム、メカニック、登場キャラクター、敵怪人アンノウンを紹介した「仮面ライダーアギト キャラクター図鑑」や、テレビシリーズ第30話~51話の「エピソードガイド」、テレビ特番「仮面ライダーアギトスペシャル 新たなる変身」をオールカラーで掲載。二色刷りのページでは、もう一歩踏み込んだ「仮面ライダーアギト秘密データファイル」や「G3マイルド・G4極秘資料完全公開」、3人の仮面ライダーを演じた演者らによる「仮面ライダーアギト メモリアル座談会」などを掲載。 もう一人のアギトにして4人目の仮面ライダー、アナザーアギトの登場、そして、謎が謎を呼んだ「あかつき号事件」の全容解明と、怒濤の展開を見せた『仮面ライダーアギト』後半。第42話「あかつき号」は、“ライブ感”を重視したフィクショナル全開な井上敏樹ワールドの一つの到達点でしたね。こうした『アギト』の作風は、前作『仮面ライダークウガ』のリアルな世界観とは対照的でしたが、個人的には『アギト』のカラーが“平成仮面ライダーシリーズ”の方向性を決定づけたと思っています。 #仮面ライダーアギト #賀集利樹 #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダーアギト超全集 上巻
2001年9月20日 初版第1刷発行 発行所/小学館 平成13年(2001年)に小学館より刊行された「てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダーアギト超全集 上巻」です。 いわゆる“平成仮面ライダーシリーズ”の第2作目として、平成13年1月から翌平成14年(2002年)1月にかけて放映された『仮面ライダーアギト』のムック本です。仮面ライダーアギトの各種フォーム、メカニック、登場キャラクター、敵怪人アンノウンを紹介した「仮面ライダーアギト キャラクター図鑑」や、テレビシリーズ第1話~29話の「エピソードガイド」、アギトの劇場版公開を伝える「仮面ライダーアギト PROJECT G4 劇場版緊急速報」をオールカラーで掲載。二色刷りのページでは、もう一歩踏み込んだ「仮面ライダーアギト秘密データファイル」や「G3極秘資料完全公開」などを掲載。 大好評のうちに幕を閉じた『仮面ライダークウガ』のあとを受けてスタートした『仮面ライダーアギト』。クウガを踏襲したアギトのデザインラインや一部設定(未確認生命体の呼称など)もあり、当初は『クウガ』の続編的なものになるのかな、と思ったりもしましたが、結果的には『クウガ』とは全く方向性の異なる、3人の仮面ライダーの群像劇でしたね。『クウガ』はかなりハマって観ていただけにそこはちょっと残念だったんですが、今思えばそれで良かったんだと思います。“ライブ感”を重視した白倉伸一郎プロデューサー、脚本・井上敏樹ラインの創り出す『アギト』の世界観は、緻密な世界観を重視した髙寺成紀プロデューサー、荒川稔久ラインのそれとは異質のものであり、むしろ『クウガ』の二番煎じにしなかったからこそ、“平成仮面ライダーシリーズ”の多様な作風が生まれるきっかけとなったのではないでしょうか。 #仮面ライダーアギト #賀集利樹 #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダークウガ超全集 最終巻
2001年4月1日 初版第1刷発行 発行所/小学館 平成13年(2001年)に小学館より刊行された「てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダークウガ超全集 最終巻」です。 いわゆる“平成仮面ライダーシリーズ”の第1作目として、平成12年(2000年)1月から翌平成13年(2001年)1月にかけて放映された『仮面ライダークウガ』のムック本です。テレビシリーズ第40話~49話の「エピソードガイド」や、仮面ライダークウガの各種フォーム、メカニック、登場キャラクター、敵怪人グロンギを紹介した「仮面ライダークウガ キャラクター図鑑」、そして、オダギリジョー始め主要キャストへのインタビューを収めた「メモリーオブ仮面ライダークウガ キャストインタビュー」をオールカラーで掲載。モノクロページでは、「メモリーオブクウガ スタッフインタビュー」や「「クウガ」ウワサの真相!?」、「仮面ライダークウガ完全密着取材第3弾」などを掲載。 グロンギの上位集団“ゴ集団”の中でも更に最強の誉れ高い3怪人(ゴ・ジャーザ・ギ、ゴ・バベル・ダ、ゴ・ガドル・バ)、そして遂に姿を現した「究極の闇をもたらす者」ン・ダグバ・ゼバの登場と、いよいよクライマックスを迎えた『仮面ライダークウガ』。第48話「空我」での、雪の九郎ヶ岳におけるダグバとアルティメットフォームの最終決戦はもはや伝説ですね。クウガが全く出てこない異色の最終回、第49話「雄介」も話題になりました。 西暦2000年代の始まりに新たな仮面ライダー像を作り上げ、まさに「伝説を塗り変え」て、“平成仮面ライダーシリーズ”の礎を築いた『仮面ライダークウガ』ですが、改めて振り返ってみますとこの番組のリアルな世界観、斬新で緻密な設定は、のちのシリーズとは一線を画す、唯一無二のものだったと思いますね。 #仮面ライダークウガ #オダギリジョー #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダークウガ超全集 下巻
2000年12月1日 初版第1刷発行 発行所/小学館 平成12年(2000年)に小学館より刊行された「てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダークウガ超全集 下巻」です。 いわゆる“平成仮面ライダーシリーズ”の第1作目として、平成12年1月から翌平成13年(2001年)1月にかけて放映された『仮面ライダークウガ』のムック本です。テレビシリーズ第21話~39話の「エピソードガイド」や、仮面ライダークウガの各種フォーム、メカニック、登場キャラクター、敵怪人グロンギを紹介した「仮面ライダークウガ キャラクター図鑑」をオールカラーで掲載。二色刷りのページでは、もう一歩踏み込んだ「仮面ライダークウガ完全密着取材第2弾」や「グロンギの謎に迫る!!」などを掲載。 クウガのライジングフォームへの強化やグロンギの上位集団“ゴ集団”の登場など、番組も中盤に入り、ますますの盛り上がりを見せた『仮面ライダークウガ』。第27話「波紋」で、バイクに跨り、まるで1号ライダーのような変身ポーズをとって見せたバッタ種怪人ゴ・バダー・バには鳥肌が立ちました... #仮面ライダークウガ #オダギリジョー #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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小学館 てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダークウガ超全集 上巻
2000年5月22日 初版第1刷発行 発行所/小学館 平成12年(2000年)に小学館より刊行された「てれびくんデラックス愛蔵版 仮面ライダークウガ超全集 上巻」です。 いわゆる“平成仮面ライダーシリーズ”の第1作目として、平成12年1月から翌平成13年(2001年)1月にかけて放映された『仮面ライダークウガ』のムック本です。テレビシリーズ第1話~20話の「エピソードガイド」や、仮面ライダークウガの各種フォーム、メカニック、登場キャラクター、敵怪人グロンギを紹介した「仮面ライダークウガ キャラクター図鑑」をオールカラーで掲載。二色刷りのページでは、もう一歩踏み込んだ「仮面ライダークウガ完全密着取材」や「グロンギの謎 徹底解明!!」などを掲載。 テレビシリーズとしては『仮面ライダーBLACK RX』の終了から10年4ヶ月ぶり、映画作品を含めても『仮面ライダーJ』から6年ぶりの仮面ライダー作品となった『仮面ライダークウガ』。“平成仮面ライダーシリーズ”の第1作目というばかりでなく、その後人気俳優となったオダギリジョーの出世作としても有名ですが、従来の仮面ライダーのイメージを根底から覆した、斬新で緻密な番組作りが魅力的でしたね。実は放映開始前は特に期待はしていなかったのですが(先駆けて復活した平成ガメラや平成ウルトラマンと違って、正直、東映にはそこまで期待出来なかった。笑)、番組が始まるや否や、現実との地続きを感じさせるリアルな世界観と、謎多き怪人種族グロンギの設定に大いに惹きつけられました。 #仮面ライダークウガ #オダギリジョー #平成仮面ライダー #小学館 #てれびくん #石森プロ #東映
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松竹株式会社事業部 松竹映画 危険な女たち パンフレット
●編集・発行/松竹株式会社事業部 昭和60年(1985年)に公開された映画『危険な女たち』のパンフレットです。 『危険な女たち』は、昭和21年(1946年)に発表されたアガサ・クリスティ(早川書房ではアガサ・クリスティーと表記)の長編小説「ホロー荘の殺人」を、舞台を日本に置き換えた翻案ミステリー映画です。監督は『砂の器』『八つ墓村』など、松竹で数々のミステリー&サスペンス映画を手掛けた名匠・野村芳太郎。同監督にとっては昭和54年(1979年)公開の『配達されない三通の手紙』(原作はエラリー・クイーンの「災厄の町」)に続く海外ミステリーの翻案作品になりますが、出来は...、微妙でしたかね。実は野村監督は『配達されない三通の手紙』の前にもクリスティ作品の映画化を狙っていて、それが権利関係で難しいということで、結果的に『配達されない三通の手紙』の製作となったという経緯があり、6年経って念願のクリスティ作品の映画化となった訳ですが、映画としての重厚さ、女優同士の演技合戦、様々な面で『配達されない三通の手紙』を下回っていたと思います。何かと残念な映画ではありますが、探偵小説・ミステリー映画好きとしては、原作のエルキュール・ポワロに相当する推理作家“枇杷坂周平”を石坂浩二が演じているのが興味深いですね。石坂浩二といえばご存知、市川崑監督の金田一シリーズで“金田一耕助”を演じた俳優でありますが、同時期に野村監督は渥美清を“金田一耕助”に起用した『八つ墓村』を監督しており、横溝ブームの時は交わることが無かった両者が、年月を経て相まみえているのが何とも感慨深いです。映画終盤、真犯人が毒を飲んでしまうシーンで、石坂演じる枇杷阪に「しまった!」といわせる市川版『犬神家の一族』へのオマージュとも取れるシーンには思わずニヤリとしてしまいます。 #危険な女たち #野村芳太郎 #アガサ・クリスティ #アガサ・クリスティー #松竹 #ミステリー #パンフレット
松竹株式会社事業部dape_man
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早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 ホロー荘の殺人
昭和五十二年十二月三十一日 発行 昭和六十年五月二十日 十八刷 発行所 株式会社早川書房 昭和21年(1946年)に発表されたアガサ・クリスティ(早川書房ではアガサ・クリスティーと表記)の長編小説「ホロー荘の殺人」。 ある週末、行政官のヘンリー・アンカテル卿とその妻ルーシーは、自邸「ホロー荘」に医師のジョン・クリストゥとその妻ガーダを始め、彫刻家のヘンリエッタ・サヴァナクや、ルーシーの従妹たちを招いた。彼らの関係は表面上は穏やかだが、それぞれの心の奥底には愛憎や葛藤が渦巻いていた。そんな中、ジョンの昔の恋人で女優のヴェロニカ・クレイが現れ、「ホロー荘」は一気に不穏な空気に包まれる。そして、事件は起きた。「ホロー荘」のプールの端にジョンが血を流して倒れており、その傍らには拳銃を手にしたガーダが虚ろな表情で立っていた... 長閑な貴族の邸宅を舞台に、男女間の愛憎の縺れが生んだ殺人事件を描いたアガサ・クリスティの傑作ミステリーですね。クリスティの作品としては比較的地味な印象ですが、「この人物は何故こんな行動をとったのか?」という心理描写が秀逸で、ミステリーの体裁を借りた文学作品との評も頷ける、読み応えのある作品です。なお、クリスティが創造した名探偵、エルキュール・ポワロ(早川書房ではエルキュール・ポアロと表記)が登場するシリーズの一作でもありますが、謎解きよりも登場人物たちの心理描写に重きを置いた作劇ということもあって、ポワロは他の作品よりも一歩引いた印象となっています。事実、クリスティは、この作品においてはポワロの存在を「合わなかった」と思っていたようで、のちにポワロ抜きで戯曲化しています。日本では昭和60年(1985年)、松竹で野村芳太郎監督が『危険な女たち』の題名で映画化しています。ちなみにこの映画ではポワロに相当する役どころとして“枇杷坂周平”なる推理作家が登場、この役を何と石坂浩二が演じています。ハヤカワ・ミステリ文庫には昭和52年(1977年)に収録されました。 画像は昭和60年(1985年)に早川書房より刊行された「ハヤカワ・ミステリ文庫 ホロー荘の殺人」です。 ハヤカワ・ミステリ文庫のクリスティ作品の装画といえば、イラストレーター、真鍋博氏のイメージが強いのですが、こちらは映画『危険な女たち』公開に際して流通していたバージョンで、同映画のメインキャスト4人の女優の写真が載っています。映画公開当時の日本はまさにバブル前夜といった感じでしたが、そんな時代の雰囲気が偲ばれる表紙ですね。 #アガサ・クリスティー #アガサ・クリスティ #エルキュール・ポアロ #エルキュール・ポワロ #早川書房 #ハヤカワ・ミステリ文庫 #危険な女たち #ミステリー #小説
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松竹株式会社事業部 松竹映画 配達されない三通の手紙 パンフレット
■編集・発行 松竹株式会社事業部 昭和54年(1979年)に公開された映画『配達されない三通の手紙』のパンフレットです。 『配達されない三通の手紙』は、昭和12年(1942年)に発表されたエラリー・クイーン(早川書房ではエラリイ・クイーンと表記)の長編小説「災厄の町」を、舞台を日本に置き換えた翻案ミステリー映画です。監督は『砂の器』『八つ墓村』など、松竹で数々のミステリー&サスペンス映画を手掛けた名匠・野村芳太郎。原作は推理作家にして名探偵のエラリイ・クイーンが事件の謎に迫るクイーン中期の傑作ミステリーでしたが、この映画では探偵役(映画では蟇目良演じるボブ)の比重を軽くし、豪華女優陣の競演による華やかな雰囲気のミステリー映画へとアレンジ。この為、原作のテイストを上手く消化しているとはいえないのですが、栗原小巻・松坂慶子、二大女優の演技対決が素晴らしく、見応えがあります。今となってはすっかり忘れ去られてしまった感がある映画ですが、ミステリーといえば因習渦巻く横溝正史モノがウケていた時代に、和製『オリエント急行殺人事件』や『ナイル殺人事件』的なモノを目指した(それが成功しているかはさておき)、松竹ミステリーの意欲作だと思います。 #配達されない三通の手紙 #野村芳太郎 #エラリー・クイーン #エラリイ・クイーン #松竹 #ミステリー #パンフレット
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早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 災厄の町
昭和五十二年一月三十一日 発行 昭和五十四年十二月十五日 十刷 発行所 株式会社早川書房 昭和12年(1942年)に発表されたエラリー・クイーン(早川書房ではエラリイ・クイーンと表記)の長編小説「災厄の町」。 ライツヴィルの町の名士、ジョン・F・ライトの次女、ノーラとの結婚式前日に、彼女の夫となるはずだったジム・ハイトが姿を消して3年。そのジムが突然、ライツヴィルに戻ってきた。二人は結婚し、今度こそ幸せな夫婦となるはずだったが、ある日、ノーラはジムの読みかけの本の間から、ジムが彼の妹、ローズマリーに宛てた未投函の奇妙な三通の手紙を見つけてしまう。そこには夫の筆跡で、妻の病状の悪化と死を報せる文面が...。そしてローズマリーがライツヴィルにやって来て、町が不穏な空気に包まれる中、ノーラの毒殺未遂事件とローズマリーの毒殺事件が起きる。果たしてあの奇妙な三通の手紙は、事件を予告したものだったのか?ひょんなことからライト家と関わりを持った、推理作家にして名探偵のエラリイ・クイーンが事件の謎に迫る。 架空の町、ライツヴィルを舞台に、男女間の愛憎の縺れが生んだ殺人事件を描いたエラリー・クイーン中期の代表作ですね。このライツヴィルの町を舞台にした物語は長編・短編でいくつか書かれていて、この「災厄の町」はその最初の作品となりますが、昭和54年(1979年)に公開された松竹映画『配達されない三通の手紙』の原作としても知られていますね。当時、探偵小説・推理小説に夢中だった私も映画の原作ということで読みましたが、その時は国名シリーズやレーン四部作に比べると「地味だな」という印象でした。しかし、大人になって読み返してみたら、それまでのパズル的な推理ドラマよりも人間ドラマを重視したストーリーが実に読み応えがあって、その評価は一変しました。今ではクイーンの最高傑作と評する人も多いみたいですが、それもなるほどと頷けます。ハヤカワ・ミステリ文庫には昭和52年(1977年)に収録されました。 画像は昭和54年(1979年)に早川書房より刊行された「ハヤカワ・ミステリ文庫 災厄の町」です。 ハヤカワ・ミステリ文庫のクイーン作品の装画といえば、詩人であり、グラフィックデザイナーとしても活躍した北園克衛氏が手掛けたものが有名ですが、こちらは映画『配達されない三通の手紙』公開に際して流通していたバージョンで、カバーには同映画のスチール写真が使われています。今となっては映画のほうはすっかり忘れ去られてしまった感がありますが、この表紙を眺めていると探偵小説・推理小説に夢中だった頃を思い出します。 #エラリー・クイーン #エラリイ・クイーン #早川書房 #ハヤカワ・ミステリ文庫 #配達されない三通の手紙 #ミステリー #小説
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株式会社ベストフィールド 江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 DVD-BOX2
平成28年(2016年)に株式会社ベストフィールドより発売された『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 DVD-BOX2』です。 『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 DVD-BOX2』には第14話から第26話までを収録。原作の有名どころが多く収録されていた『DVD-BOX1』に比べると、ジュヴナイルの怪人二十面相モノやマイナー作品が多い本巻の収録作品はやや“小粒感”が否めませんが、そんな空気を吹き飛ばすのが第25話「白昼夢 殺人金魚」と第26話「白昼夢 殺人狂想曲」の最終2話です。その異色作ぶりから本放送時は通常のレギュラー枠での放映が見送られ、数か月後の単発放映となったとの逸話を持つこの2話、一応は乱歩のショートショート「白昼夢」を原作とする作品ですが、ほとんど脚本を担当した大原清秀のオリジナル作品ともいっていい内容で、特にブレイク前の斎藤晴彦(バラバラマンを演じる9年前!)が狂気の殺人鬼を演じた「白昼夢 殺人金魚」は日本のテレビドラマ史上に残る怪作。このエピソードの中で斎藤演じる早乙女は街中の易者に扮し、相談者たちの悩みを聞いては常軌を逸した殺人を重ねてゆきます。糖尿病を患い、甘い物を我慢しているサラリーマンの男を大量の菓子類しかない部屋に監禁して殺害した挙句、その死体をキャンディ―で一杯の棺桶に入れて遺族のもとに届けたり、公団住宅の抽選にずっと落選し続けている家族を入居させる為に団地の水道に毒を混入し、8500人(!)もの住民を大量虐殺したり、横恋慕していたファッションモデルの婚約に絶望した男(演:安藤三男!)の復讐の願いの為に、男を殺害、その生首をファッションモデルの披露宴のウエディングケーキの中に仕込んだり...。とにかく異様なテンションで犯罪を繰り返し、明智を挑発し、追い込んでゆく早乙女というキャラクターが凄い。その圧倒的な存在感は、さながら早過ぎた『ダークナイト』のジョーカー、といった感すらあります。 #滝俊介 #江戸川乱歩 #明智小五郎 #東京12チャンネル #東映 #ベストフィールド
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株式会社ベストフィールド 江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 DVD-BOX1
平成28年(2016年)に株式会社ベストフィールドより発売された『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 DVD-BOX1』です。 『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』は、昭和45年(1970年)4月~9月と12月に東京12チャンネル(現:テレビ東京)で全26話が放映されたテレビドラマです。日本探偵小説界の巨人、江戸川乱歩の諸作品を原作としており、「蜘蛛男」や「魔術師」「黒蜥蜴」といった有名作品はもとより、ジュヴナイルの怪人二十面相モノや明智が登場しない作品まで、幅広くチョイスされ、それを当時の映画・テレビ業界の職人スタッフたちが大胆、自由に脚色しているのが特徴。妖しい乱歩ワールドと当時のアングラ、サイケなムードが融合した世界観は、数ある乱歩の映像化作品の中でもひと際異彩を放っております。 主役の明智小五郎には俳優座出身で、当時は舞台を中心に活躍していた滝俊介(溝口舜亮)。この『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』というドラマは、参加しているスタッフの顔ぶれからのちの『仮面ライダー』、特に“旧1号編”の作風に大きな影響を与えている、ともいわれておりますが、なるほど、確かに本作の明智小五郎のビジュアルは初期の本郷猛を彷彿させるものがあり、その指摘も頷けるというものです。 かつては東京ローカル局扱いされていた東京12チャンネルでの放映ということもあり、知名度の点では後発の天地茂が明智小五郎を演じた『江戸川乱歩の美女シリーズ』に劣る『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎』。しかし、平成14年(2002年)にCSで再放送されるやそのカルトな魅力が再評価され、平成28年には全話収録したDVD-BOXが発売されました。 『江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎 DVD-BOX1』には第1話から第13話までを収録。第1話「殺しの招待状 蜘蛛男より」の伊丹十三、第2話「首泥棒 魔術師より」の日下武史、第10話「屋根裏の散歩者」のフランキー堺など大物俳優が犯罪者役を演じているのが本作の特徴の一つですが、そんな大物たちに交じって、翌年の『帰ってきたウルトラマン』に主演することになる団次郎が黄金仮面役で複数回登場しているのが興味深いところです。 #滝俊介 #江戸川乱歩 #明智小五郎 #東京12チャンネル #東映 #ベストフィールド
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株式会社ベストフィールド 蒼いけものたち DVD
令和7年(2025年)に株式会社ベストフィールドより発売された『蒼いけものたち』のDVDです。 『蒼いけものたち』は、昭和40年代に日本テレビ系列で放映されていたサスペンスドラマ枠「火曜日の女シリーズ」の一本として、昭和45年(1970年)8月~9月に全6回で放映された、横溝正史の「犬神家の一族」を原作とするドラマです。 昭和40年代前半、横溝正史という探偵小説作家は、松本清張に代表される社会派推理小説の隆盛により半ば忘れられた存在となっていましたが、昭和43年(1968年)に「週刊少年マガジン」で連載された影丸譲也作画の「八つ墓村」がきっかけとなり、再びスポットライトが当たるようになりました。それが横溝正史作品の角川文庫への収録、延いてはあの'70年代中盤の爆発的な“横溝正史ブーム”に繋がってゆくのですが、本作は昭和44年(1969年)にNET系のホラードラマ枠「怪奇ロマン劇場」でドラマ化された「八つ墓村」と共に、のちのブームへと繋がる下地を作った作品といえるかと思います。脚本は、子供番組から大島渚映画作品まで幅広く活躍した稀代の名脚本家・佐々木守。彼はこの後、同シリーズで昭和46年(1971年)に「悪魔の手毬唄」を原作とする『おんな友だち』、昭和47年(1972年)に「三つ首塔」を原作とする『いとこ同志』と、計3本の横溝原作ドラマの脚本を手掛けるのですが、そんな佐々木守の横溝三部作の特徴は、名探偵役を廃した社会派サスペンスへの改変。現在の目からすると金田一耕助が出てこない「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」というのはかなり奇異な印象を受けますが、ブーム以前のこの頃は必ずしも金田一の存在は必要ではなく、これはこれでこの時代ならではの横溝ワールドとして楽しむのが正解なんだと思います。(とはいえ、そこはミステリーにも造詣が深い佐々木守、かなり自由にアレンジしているようで原作の基本線はしっかりと遵守しているので、意外と違和感無く観られるのは流石です) 原作の野々宮珠世に相当するヒロイン・水川美矢子には当時、映画『若大将シリーズ』の“節ちゃん”役で人気を博していた酒井和歌子。そして、美矢子と共に事件に関わる弁護士・館野卓也(原作の古舘弁護士に相当。加えて金田一耕助の役どころも)には当時、テレビドラマ『サインはV』の鬼コーチ役で人気を博していた中山仁。この二人を中心に物語は進行しますが、個人的にこのドラマの一番の見どころだと思うのが、沢村貞子・千石規子・市川寿美礼が演じる松竹梅ならぬ雪月花三姉妹。「犬神家の一族」といえば三姉妹とそれぞれの息子たちが遺産を巡り、いがみ合うのがお約束ですが、本作では息子たちのほうは“いい人キャラ”で、いがみ合いの部分は三姉妹に集約した感があります。長女・雪子役の沢村貞子は“昭和の大女優”らしい流石の存在感を発揮していますが、強い印象を残すのが次女・竹子役の千石規子と三女・花子役の市川寿美礼。これがもうまさに“怪演”で、これを観るだけでも本作を観る価値あり、だと思います。 あと、「犬神家の一族」といえばもう一つ忘れてはならないのが仮面の男・佐清。本作では清文という役名に変わっていますが、この清文はカンボジア内戦を取材中に顔を負傷した元報道カメラマンという設定で、眉毛のある肌色のマスクを着用。のちの「犬神家の一族」映像化作品で多く見られる、お馴染みのすっぽり被るタイプとは印象が異なりますが、実は原作には忠実なマスク造形となっているのも特筆されます。 #酒井和歌子 #佐々木守 #横溝正史 #日本テレビ #火曜日の女シリーズ #東宝 #ベストフィールド
株式会社ベストフィールド TCエンタテインメント株式会社dape_man
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双葉社 アクション・コミックス 悪霊島(下)
1981年10月25日 初版発行 発行所 株式会社 双葉社 昭和56年(1981年)に双葉社より刊行された「アクション・コミックス 悪霊島(下)」です。作画/前田俊夫、構成/橋本一郎による、横溝正史原作の「悪霊島」のコミカライズを収めたコミックスです。 作画担当の前田俊夫氏は成人向け漫画のジャンルで知られた漫画家で、それゆえに巴御寮人を中心とした淫靡な描写が多々ある「悪霊島」のコミカライズにはある意味適した起用だったともいえますが、個人的には金田一耕助の“岡山もの”での良き相棒であり、「悪霊島」では物語に深く関わっていた磯川警部の描かれ方がキャラクターデザインも含め、イマイチだったのが残念です。 #悪霊島 #前田俊夫 #橋本一郎 #横溝正史 #双葉社 #週刊平凡 #金田一耕助 #漫画 #劇画
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